土曜日の公園はにぎやか
息子は公園が大好きでした。まだ体の小さい息子は、人がたくさんいたら危ないし邪魔になってしまうので、なるべく人の少ない平日の午前中に行くようにしていました。
ある土曜日の午前中、用事を済ませて公園の横を歩いていたときのこと。大きな公園なので、この時間帯は小学生がたくさんいてとてもにぎやかでした。
「また人の少ないときに来ようね」と息子に言い聞かせて帰ろうとしたのですが、息子は私の手を振り払い、すべり台に向かって走って行ってしまったのです。
小学生男子が勢いよく…!
そこには、小学校高学年くらいの男の子たちが3〜4人で遊んでいました。鬼ごっこをしているのか、とても楽しそうに声を上げながら走りまわっています。
結構なスピードであまり周りを見ていなかったので、もし息子がぶつかったら飛んでいきそうな勢いです。
今すぐ息子を避難させなければ!と私が駆け寄ったそのとき、息子はすべり台の降り口の近くにいて、上からは1人の男の子が勢いよく滑ってきたのです。
このスピードだと息子にぶつかってしまう……!
まさかの対応に感謝
その瞬間、「おっと、危ない!」と男の子はすぐに息子に気がつき、スピードを緩めながら降り口から息子のいないほうへ方向転換して着地してくれました。さらに、その男の子は友だちに向かって「おい! ここに赤ちゃんがいるから気をつけろよ!」と伝えてくれたのです。
男の子は息子をよけたことで、足から着地できず地面にお尻がついてしまい、ズボンが軽く汚れてしまっていました。
私はすぐに駆け寄り、「ごめんね、ありがとう! 大丈夫?」と尋ねました。すると男の子は、ズボンの汚れを手で払いながら「全然大丈夫! 一緒に遊ぶ?」と息子に言っててくれたのです。その後はお兄ちゃんたちにたくさん遊んでもらい、息子はとてもうれしそうでした。
最初は男の子たちに対して、危険だから避けようと思っていたのですが、やさしい対応をしてくれたことがとてもうれしく、心があたたかくなりました。息子もこの子たちのように、小さい子にもやさしくできる子に育ってほしいと思います。
著者:堂本ちか/30代女性。2015年1月生まれの娘と2022年11月生まれの息子、年の差きょうだいのママです。お調子者の娘とおバカな息子のかわいさに癒されながら毎日育児奮闘中です!
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)