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義実家で同居する私を“寄生虫”と見下す夫「働かないなら出てけ」⇒でも、出ていったのは私ではなく…

私たち夫婦は夫の実家がある地方に転居し、義両親と同居を始めました。夫は何かと田舎のしきたりを持ち出し、都会育ちの私に発破をかけてきます。「ちょっとした言動が日常生活に影響するから、ご近所付き合いが大事なんだ」とのこと。営業職だった私にとって、こうした人付き合いはむしろ得意分野かも!?と、前向きに考えていましたが……。

昔から田舎暮らしに憧れていた私。空気も景色もきれいで、今の暮らしにはとても満足しています。何より、義父母がとても優しいので安心しました。

 

それなのに……自分から引っ越しを提案した夫は「田舎は住みにくい」「なめるなよ」などと不満げな様子。一方の私はというと、新しい生活にどんどん馴染んでいきました。婦人会にも参加し、ご近所の奥さまたちと一緒に草むしりをしたり、お茶を飲んだりと交流を楽しんでいます。

 

今日はおすそ分けで、とれたての野菜をたくさんいただきました。食卓は野菜でいっぱいですが、肉好きの夫の好みではなかったようでご機嫌斜めです。

 

私はお荷物!?「寄生虫」呼ばわりする夫

引っ越して半年も経つと、私はすっかり村の一員のようになりました。今朝も寝坊した夫を置いて、早朝から地域のお祭りの準備に出かけています。これが終われば、お隣さんの畑仕事を手伝い、午後は婦人会の集まりへ。そんな私の様子を見て、夫は「家事をおろそかにしている」と指摘してきました。たしかに、毎日の食事は義母が用意してくれています。でもそれは、義母の希望によるもの。「ごはんの支度は私がやるから、地域の人とのお付き合いを大切にして」と言われています。

 

それなのに夫は、「ご近所付き合いなんて言い訳で、遊んでいるだけだろ」と言うのです。仕事もしていない、家事もやらない……お前はただの“寄生虫”だと。「年老いた親を助けるために引っ越してきたのに、逆に迷惑をかけている」「こんな使えない嫁を連れてきてしまって、親に申し訳ない」とまで言われ、最後には「これ以上、俺に恥をかかせるな」と言ってきました。

 

私は、義父母が望んでいることをきちんと果たしているつもりです。それでも、私の努力は夫にはまったく伝わっていないようで……。

 

荷物を放り出され、家から追い出されたのは…

このようなやり取りがあった翌日のこと。大事件が発生しました。
「俺の実家に置いてもらっているんだから、家事くらいやれ」
「何もしないと追い出すぞ?」

夫から、また脅迫めいたことを言われた私。けれど、何もしない人が追い出されるのなら、それは私ではありません。何もしない人、それは……。
「だから追い出されたのね」
「は?」

 

 

先ほど、義父母が夫の荷物をすべて外に放り出していました。雨上がりだったこともあり、荷物は泥だらけになってしまったかもしれません。そう、追い出されるべきだったのは……私ではなく、夫だったのです。

 

夫が育ったこの地域は、人とのつながりが密。行事の準備や清掃、集会、ご近所のお手伝いなど、やらなければならないことがたくさんあります。面倒くさがってそうした地域活動に参加しないと、白い目で見られてしまうことも。

 

最近、義父母は体調を崩しがちで腰の痛みから外出が困難なときもあります。そこで私は、義父母に代わって地域の付き合いをすべて引き受けてきました。やるべきことをやっていた私が追い出されることはなく……。

 

地元をなめた言動をした結果、夫は…

こちらに来てからというもの、夫は地域の行事に参加せず、あいさつもろくにしません。そのため、ご近所さんからの評判はすこぶる悪く、よそ者扱いされているのは私ではなく夫のほう。そもそも夫は、上京して以来ほとんど帰省せず、地元の友人も少ない。そんな人が突然“出戻り”してきても、そう簡単に受け入れてもらえるはずがないのです。

 

さらに、夫は叔父に紹介された勤務先での態度も悪く、ミスを連発。にもかかわらず、田舎の人を見下すような言動ばかり。仕事は人に押しつけてさっさと帰り、パチンコ通い。女性社員には、“都会人アピール”をしながらしつこく迫る始末。見かねた叔父が社長に「これ以上迷惑はかけられない」とクビを直訴したそうです。

 

今や、「だらしないダメ夫」のらく印を押された夫。逆に、私は好意的に見られているので同情されるばかりです。とくに婦人会の方々からは「よくあんな夫についてきた。立派にやっている」と褒められます。それを聞いた夫は「婦人会なんて暇人の集まりだ」とバカにし、そこが発端となって悪いうわさを流しているのだろうと言ってきました。

 

さすが、村のことに無関心な夫!まともに働かず、遊んでばかりいる夫とは比べ物にならないほど、みなさん、朝から晩まで働いています。人柄も明るく前向き。それに比べ、夫といえばグチ、文句、言い訳のオンパレード。何かあるとすぐふてくされて場の空気を悪くし、家の中でも何もしません。最終的には、義実家の作業小屋に“お情け”で住むことを許されましたが、私が離婚を申し出るとそのまま家を出ていきました。

 

その後、私は義両親と養子縁組をして就職先も見つけました。今でも地域のみなさんは、変わらず温かく接してくれています。

 

◇ ◇ ◇

 

知り合いもいない田舎に付いてきてくれた妻に対して、本来であれば感謝すべきだと思うのですが、あんまりな夫の言動に引いてしまいますね。都会に住んでいたというだけで偉そうな態度をとっていたのかもしれませんが、そんなことをしていれば周囲から人が離れていくのは当然のこと。自分の言動を振り返り、しっかり反省してほしいですね。

 

【取材時期:2025年3月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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