子どもたちに誠実さを説いていた夫
夫は家庭で、誠実であることの大切さを子どもたちに熱心に教えていました。
「約束は守るもの」「準備を怠るな」「計画的に行動しなさい」
その言葉通り、夫はいつも几帳面で、時間にも厳しく、家族のためにしっかりと考えながら行動する人でした。
私はそんな夫を信じ、子どもたちにとって模範的な父親だと誇りに思っていました。夫の言葉にウソはないと信じていたのです、あの日までは。
夫の計画的な裏切りで崩れた信頼
ある日、女の勘というのでしょうか、数年前の交際当時にお互いにインストールしていたGPSアプリを、結婚後初めて開きたくなりました。すると、そこには夫がラブホテルに滞在した履歴が! そこで夫のパソコンで検索履歴をさかのぼると、風俗店を延々と調べていた形跡がありました。
そのとき初めて夫の風俗店利用を知りました。「まさか……」と血の気が引きました。衝動的な出来心ではなく、計画的なものだったと気付いたとき、私は全身が凍りつくようでした。私と子どもたちが1日家を空ける日を淡々と狙い、下調べをし、その日ラブホテルへ直行していたのです。
そこに感じたのは、迷いのない、たしかな意思のようでした。いつも通りの冷静さで、夫は私を裏切っていました。子どもたちに説いていた「準備を怠るな」「計画的に行動しなさい」という言葉が、その行動と重なったとき、吐き気を覚えました。夫の声すら聞きたくない、そう思いました。
夫を問い詰めると、数年間たまり続けた私への不満のせいだと逆ギレされました。子どもたちにその喧嘩の様子を見られ、「喧嘩は嫌だ」と悲しそうな顔で言われました。不貞行為に及ぶほど夫を追い詰めたのかと自分を責めたり、こうなる前にもっと話し合いをすべきだったと気付きました。
再構築を決めたものの消えない不信感
私は夫とのコミュニケーション不足を反省し悩み続けた末、再構築を選びました。しかし、夫を以前のように信じることはもうできないかもしれません。ただ、家族のために、子どもたちのために、表面的にはこれまでと変わらない生活を続けています。それでも、心の奥底にある嫌悪感と不信感は消えません。
どんなに夫が誠実なふりをしても、私の中には「また計画的に裏切るのではないか」という疑念が常に残るのです。この気持ちは、果たしていつか消えるのでしょうか。そう自問しながらも、前を向いて歩み続けています。
まとめ
夫の裏切りを知ったとき、私の夫への信頼は音を立てて崩れました。衝動的な出来心ではなく、計画的な裏切りだったという事実が、何よりも深く心に突き刺さりました。私は再構築を決めましたが、以前のように夫を頼れる気はしません。
この先、夫を完全に許せる日は来るのか、自分でもわかりません。それでも、家族としての形を守りたくて、私は今日も家族の絆を信じ、少しずつ夫と向き合おうとしています。この経験を乗り越え、より強い関係を築けることを願っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:山本 玲奈/30代主婦。夫と2人の娘がいる。専業主婦として家庭を支えながら、今後の働き方を模索中。
イラスト/まげよ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
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