同じマンションに住む、シンママのAさん。彼女は元旦那さんから養育費をたっぷりもらっていて、自分は働かず毎日のように遊び歩いています。それも、他のママ友に、子どもを無理やり預けて遊び歩いているのです。
そんな彼女の目に余る行動に、私は正直、関わりたくないと思っていたのですが……。
夫への不信感が募る日々
ある日、夫がリストラになりました。突然のことに驚きましたが、家計を支えるため、私は正社員として復職することに。しかし夫は、再就職先を探す素振りも見せず、家事も育児も私に丸投げ。次第に私たちは喧嘩が増え、夫は家を空けるようになりました。
そんな中、私が残業で幼稚園のお迎えに間に合わない事態が発生。夫に電話して「代わりにお願いできない?」と聞くと、「今、外にいるから無理」と冷たく返されてしまいました。ところが、電話の向こうからわが家のインターホンの音がしたのです。
「今の音、家のインターホンだよね? 本当は家にいるんじゃないの?」
私がそう問い詰めると、慌てた様子で電話を切り、以降の連絡を無視する夫。仕方なく、ママ友に息子のお迎えと預かりをお願いしました。その日、夫は遅くまで帰ってこず、私の不信感は増すばかり。
それから数日後、風邪をひいて寝込んでしまった私。夫に息子の面倒を見てほしいと頼み込み、なんとか近所の公園に連れて行ってもらったのですが……。
夫と息子が出かけて10分ほど経つと、息子がママ友に連れられて帰宅。なんと夫は、息子を公園に送り届けた後、どこかへ行ってしまったのだとか。一緒に遊んでいたお友だちのママが、心配して家まで送ってくれたのです。
私はすぐさま夫へ電話。「息子を置き去りにしたの!? 信じられない!」と怒鳴りつけると、「うるさいな! 説教なら聞かない。もう切るぞ!」と逆ギレされました。
そのとき、電話の奥からまたもやインターホンの音が聞こえたのです。私は家にいるのに、夫は不在でわが家のインターホンも鳴っていません。不審に思っていると、電話を切られてしまいました。
衝撃の事実が発覚で、大逆転!
その直後、ママ友から私へ一本の動画が送られてきたのです。そこに映っていたのは、夫と私ではない女性が、親しげに寄り添い合う姿。よく見るとその女性は、同じマンションに住むシンママのAさんでした。
「電話のときにわが家のインターホンの音が聞こえたのは、同じマンションの彼女の部屋にいたからだ……!」不倫を確信した私は、ママ友に事情を説明して息子を預かってもらい、彼女の部屋へ。到着するとタイミングよく玄関ドアが開き、中から夫と彼女が一緒に出てきました。
私が、動画を見せて問い詰めると、焦るどころか「俺、彼女と再婚するから!」と自信満々に言い放った夫。しかし、それを聞いた彼女は焦り出して「いやいや! 再婚は無理だから!」とバッサリ。どうやら、彼女には深い関係の相手が複数いて、夫は遊び相手の1人でしかなかったようです。
夫は彼女の本音にショックを受け、「騙された!」と取り乱しました。そんな夫に、私は離婚を宣言。その場を後にし、息子を連れて実家に帰ることに。
身勝手な2人の悲惨な結末
その後、夫とは正式に離婚。夫は慰謝料の支払いのために、借金を抱えることになりました。今では仕事をいくつか掛け持ちし、寝る間もない生活を送っているようです。
シンママのAさんは、この一件をきっかけに、元旦那さんやご両親にすべてが知られてしまったそうです。その後、実家でご両親と同居することになり、マンションを引っ越しました。今では遊び歩く生活を改め、仕事に就き、ご両親のサポートを受けながら子育てに励んでいると、風の噂で聞きました。
一方私は、実家で息子と両親と、仲良く暮らしています。突然父親がいなくなり、息子がショックを受けるかと心配していましたが、「おじいちゃんとおばあちゃんとママと、たくさん一緒にいられてうれしい!」と喜んでくれて、ひと安心。これからは、息子と幸せな時間を過ごしていこうと思います。
◇ ◇ ◇
家計も、家事も育児も妻に頼りきりで、挙句、不倫まで……。夫の身勝手な行動には、心底あきれてしまいます。息子がママ思いのやさしい子に育ってくれていて、よかったですね。これからは、両親と息子と、楽しい日々を過ごしてほしいと願うばかりです。
幼い子どもを置き去りにする行為は、重大な事故や事件につながる恐れがあり、児童虐待や保護責任者遺棄罪などに問われる可能性もある深刻な問題です。たとえ短時間でも子どもから目を離さず、安全を最優先に行動するよう心がけましょう。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。