結婚式の招待状を送るA子
私は社会人になってから、仕事関係で出会った男性と結婚。素敵な夫と、幸せな暮らしをしていました。そんなある日、大学時代からの友人・B子から「A子が結婚するみたい! 同級生たちに結婚式の招待状を送っては、絶対に来るように言って回っているらしいよ」と、招待状を見せられました。
ただ、私の元には招待状は届いておらず、たとえ招待されても欠席したいと思っていました。B子はA子と私のトラブルを知っており、「一緒に欠席しよう!」と言ってくれ少しホッとしました。
夫と同姓同名の新郎
B子から聞いた話によると、「欠席する」と言った同級生たちにA子は、「欠席したらうちのパパの権力を使ってひどい目に遭わせてやる」と脅し、強制参加させているよう。
ただ、実は私の夫は、A子の父親の会社よりも大きな会社の御曹司。もしA子が「父親の権力で」と脅してきた場合は、夫に相談すれば大丈夫だろうと考えていました。
そのときです。B子が「えっ!? 新郎の名前、あなたの夫と同姓同名だよ」と言うのです。私は驚きつつも、「すごい偶然。そんなこともあるんだね」とあまり気にしなかったのですが、B子は続けて「A子、どこかの社長の息子と結婚するって話なんだよね……」と発言。私は一気に不安に襲われました。
私も結婚式に招待され…
それから3日後、A子から「あんたにも結婚式の招待状を送ってあげる。しっかりお祝いしてよね」との連絡が届きました。
私は「申し訳ないけど欠席する」と返信。するとA子は、「ふざけんじゃないわよ! この私が来いって言ったら、黙って来るの!!」とご立腹の様子です。
「そんなことを言われても……」と困っていると、A子は聞いてもいないのに新郎のことを話し始めました。
「新郎はとっても素敵な人なの。顔もタイプだし、何より持っている資産が私以上! C不動産って聞いたことあるでしょ? あの全国的に有名な不動産会社の社長の息子なのよ〜」
ここまで聞いて私は確信が持てました。新郎は、私の夫です。
夫に連絡すると!?
私はすぐにA子に「その人、私の夫なんだけど」と伝えますが、「は? 意味不明なこと言わないで」と信じてくれません。「ちょうど今年、入籍したばかりなんだから」と説明し夫とのツーショット写真も送信。するとA子は、「結婚してても、今すぐ離婚してくれれば問題ないから」と言うではありませんか。
もう何がどうなっているのかわからなくなってしまった私。ひとまずA子の連絡は放置し、夫に連絡して事情を聞くことに。
夫によると、数カ月前、仕事の関係でA子の父親の会社を訪問し、A子と会ったそう。その際、「見た目も資産も肩書きも私にふさわしいから結婚してあげる」と公開プロポーズを受けたとのこと。もちろん夫はその場で断ったそうですが、A子は一方的に「結婚式の準備を進めておくから」と言い残してその場を去ってしまったよう。夫も「まさか本気だとは思っていなかった」と言い、私はA子の身勝手さにとても腹が立ちました。
夫と私でA子に反撃
翌日、冷静になった私はA子にメッセージを送信します。
「夫に確認した。夫は、私と離婚するつもりも、あなたと結婚するつもりもないから。結婚式はキャンセルしてください」
すると、すぐに返信が。
「庶民のくせに調子に乗らないでよ!! こうなったら大学時代みたいに、またあんたから略奪してやるから」
すると、隣でやり取りを見ていた夫は私のスマホを奪い、「もう我慢の限界だ」とA子に反撃してくれたのです。
「それは絶対にありえない。何があっても僕は妻を裏切ることはないから。君は妻には勝てないよ」
ただ、A子が簡単に引き下がるわけもなく「庶民の女を嫁にするなんて馬鹿がすること! 結婚っていうのはレベルの合う人とするものよ」と持論を展開。
夫は冷静に、「それなら、僕とあなたが結婚することは一生ないね。だってあなたは人間性が低すぎるから」と一蹴。A子はプライドが傷ついたのか夫にも激怒し、「私を見下すんじゃないわよ!」などといったメッセージを連投してきます。
収拾がつかなくなり、最終的に夫が「この件については、僕からあなたのご両親に報告させていただきます。近いうちに、あなたのお父さんの会社に大きな仕事をお任せする予定でしたが、それもあなたのせいで台無しになるかもしれません。大丈夫ですか?」と言うと、「勝手にしなさいよ!」とA子は連絡をしてこなくなったのでした。
A子のその後
後日、夫の元にはA子の父親が来て、「どうか、娘の勝手な行動をお許しください」と謝罪されたとのこと。A子に激怒した父親は、彼女に「自分の力だけで生きなさい」と告げ、実家からも会社からも追い出したよう。両親の後ろ盾を無くしたA子は、必死に仕事を探しているそうです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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