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「母乳を目にピュッとかけるといいぞ!」0歳の息子の目に入ったまつ毛の取り方を伝授する父…妹が一喝!

私は2歳の息子を育てている母です。高齢出産の末に授かった息子の育児は初めての連続で、夫婦でハラハラドキドキする日々。少しでも息子が体調不良になれば、大慌てをしていました。育児のことは母親によく相談していて、いつも安心させてくれていましたが、実家に帰ったとき、父からまさかのことを言われたのです……。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師関根直子

筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。
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父の言葉に家族でドン引き…

息子が生後11カ月だったころのある日、息子の目にまつ毛らしきものが入ってしまい、痛くはないか、雑菌が繁殖しないか、充血しないかなどの心配がよぎり、すぐに眼科へ。目薬を処方してもらいましたが、結局本人が涙を流すなどで、目に入ったものもいつの間にか無くなっていて一安心しました。

 

しかし、実家に帰ったときのことです。昭和気質の父に、目に異物が入ってしまった件を話したところ、得意げに「そういうときは母乳をピュッとかけておけばいいんだよ! 赤ちゃんはお母さんのおなかの中にいたから平気なんだよ!」と訳のわからないことを言ってきました。その場にいた夫も母も妹も、もちろん私もあ然としていました。

 

出産前から父には「つわりは病気じゃないから、そんなに気にしなくていい」と、妊娠トラブルを抱えていた時期に言われていました。父には育児のことは相談しないでおこうと思っていましたが、このときのことが追い打ちとなり再度ショックを受け、あきれた気持ちでした。

 

このあきれた出来事の直後、その場にいた妹が強めの態度で「お父さん! 母親は本当に命に関わる状況とずっと向き合っているの! 昭和の時代から医療の研究も進んでるんだから、古い情報でものを言うのはもってのほかよ!」と言いました。そして母にも同じようなことを言われ、父は小さくなっていました。父には、最近の子育ての常識を伝えていかないといけないと痛感した出来事でした。

 

◇ ◇ ◇

 

母乳には抗菌作用があり、赤ちゃんの免疫力を高め、感染症から守るための重要な免疫成分が豊富に含まれているため、お父さんが言う方法は昔、民間療法として使用されることもあったようです。しかし現在は、衛生面や感染症のリスクがあることから推奨されていません。

 

赤ちゃんの目にまつ毛が入ってしまった場合、涙で自然に流れ出ることが多いので、慌てずに様子をみましょう。しかし、なかなか取れない場合は、消毒した哺乳びんに湯ざましを入れ、目薬のようにさしてあげてください。つい指で取ろうとしてしまうこともあるかもしれませんが、大人の指には雑菌がついている場合があり、また、赤ちゃんの眼球を傷つける恐れがあるので、まつ毛を指で取ることはやめましょう。まれですが、もし数日経ってもまつ毛が取れない、目やにが出たり白目が充血したりしている場合には、眼科を受診してください。

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:田中 久子/30代女性・主婦

2歳の男の子を育てる高齢出産ママ。日々成長する息子に体力を吸い取られている。これからの成長を楽しみにしつつ、大変さを思うと恐怖も感じているが、日々頑張っている。

 

作画:しおん

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)

 

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