自分たちのベッドに…
友人の夫は何でも、妻である友人に相談せず勝手に物事を決めてしまうそうなのですが、このときも「今日母さん来るよ」とだけ言って、会社に行ってしまったそうです。友人はびっくりして、家の中を片付け、泊まるだろうからお客さん用の布団を干し、食事の準備などをしていると、義母が家にやって来ました。相変わらず大きな声で、ドスドスと大きな音を立てて歩き、部屋の中を眺め回し、疲れたと言って友人夫婦のベッドに服のまま入ってしまいました。
「お義母さん、今お布団を敷きますからそちらに」と言うと「あら、いいのよ! 私はここで!」と言うなり寝息を立ててしまい、無理に動かすこともできず、友人はそのままにするしかなかったと言います。
とにかく気にしない義母
友人は自分でも認めるくらい少し神経質なところがあります。加えてこのころは更年期障害の影響で、ちょっとしたことにイライラすることが多かったそうです。自分のベッドを他人が使うのも嫌なのに、まして外で着ていた服のまま布団にもぐられたのでは、良い気はしません。
また、義母は田舎生まれの田舎育ちで、周囲に家がない一軒家にずっと住んでおり、平気でドスドス足音を立てて歩きます。「お義母さん、ここはマンションなので、下の階に響くといけないのでもう少し静かに歩いてもらえませんか」と友人が言うと、「あら! あなた相変わらず神経質ねえ!」と言って笑い、まったくダメなのだそうです。
また、翌日朝5時前に起床し、ベランダへの窓をパン!と大きな音を立てて開け、「あらあ! やっぱり東京ねえ! ビルがすごいわあ! 東京タワーも見えるのね!」と大声を上げ、友人は「ご近所の方が起きてしまいますから」と必死に部屋の中に入れたそうです。
えっ、いつまでいるの?
義母はいつまでたっても田舎に帰る様子はなく、夫に聞いてみても「いたいだけいればいいじゃん」との返事。友人は専業主婦なので、四六時中顔を突合わることになります。また、息子さんが学校から帰って来ると、義母が自分で買ってきたお菓子や甘いジュースなどを与えることにも閉口したそうです。「家では甘い物をなるべくあげないようにしているんです」と説明しても「いいじゃない、神経質ねえ」と言われて聞く耳をもたず、友人は日ごとにイライラが募っていきました。
また、「あなたの味付けは薄過ぎる」と言われ、毎夕食は義母が作ることに。しかも金額を気にせず、「こんなスーパーは田舎にはないわ」と喜んで高級スーパーで買い物をしてしまい、家計にも響いてきました。
義母は田舎では自分の夫ともう1人の息子の家族と一緒に住んでいるのですが、東京にいる長男である友人の夫と孫に会いに来たのです。それはわかるのですが、少しも気づかいせず、自分のしたいように振る舞う義母に、友人はほとほと疲れてしまったそうです。
まとめ
更年期障害の薬だけではイライラが収まらず、心療内科に行こうとしている友人の様子を見て、やっと夫が義母にそろそろ田舎に帰るよう促し、自分たちが来月泊まりで遊びに行くからという条件で帰ってもらったそうです。もちろん、その後友人は気分も晴れて、心療内科には行かずに済みました。「もう少し遠慮というものを知っているお義母さんだとよかったけれど」と友人は言っていました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:平田昭子/50代女性。自営業。東京生まれの東京育ち。校正の仕事が休みの日は、映画や読書を楽しむ。最近は着物にもはまっている。父の認知症をきっかけに、高齢者と病気について考えるようになった。
マンガ/へそ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
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