レトロゲーム福袋「10本入り1500円(税込)」を購入した話
いきなり自分語りですみません。
僕は中学2年生の時に出会った「かまいたちの夜」というゲームの影響で、現在ライター・編集を仕事にしています。
90年代後半から00年代前半の"コンシューマーゲーム黄金時代"に10代後半を過ごしました。
しばらくゲームから離れていましたが、ここ数年その当時のいわゆる「レトロゲーム」の魅力にハマっているのです。
某ゲームショップで「レトロゲーム福袋」を発見
なので、たまに時間がある時にゲームショップを巡っています。
自分が10代の頃に熱中したゲームを発見すると、なんか嬉しくなるものですね。
この日訪れたゲームショップでは、「レトロゲーム福袋」が多数展開されていました。
・スーパーファミコン
・プレイステーション(初代)
・プレイステーション2
上記の福袋が、それぞれ1200〜1500円程度で販売されています。
店員さん「何が入ってるか私も知らないんですよ」
たすく「すみません、この"お楽しみ袋"ってどんなのが入ってるんですか?」
店員さん「うーん…正直いうと私も何が入ってるか知らないんですよね。誰がパッケージしたかわからないんで…」
店員さんに聞いてみるも、上記のご回答。
正直僕は、
「単品じゃ絶対に売れないクソゲーの寄せ集めなんだろうな……」
という感想。
1本120〜150円程度の価格帯だし、「チョロQ」や「リッジレーサー」みたいな古いレースゲーム系か、20年くらい昔のサッカーゲームとかが入ってるんだろうなという予想です。
たすく「あー、そういう感じですか……」
店員「ですね、どうします……?」
よくみると"ジャンク品"とも買いてあるし、高確率で失敗臭が漂う福袋。さすがに1500円も出せんよな……
傷だらけで再生できないとかありそうだしな……
ということで、もちろんご購入です。
よっしゃ!さっそく帰って開封だ!
1500円10本入りの「レトロゲーム福袋」開けてみた
ということで、電車に揺られ帰宅です。
セコい僕は店頭で「中身チラッと見えんかな」と"サーチ"してみようと思いましたが、外見じゃ全く何が入ってるかわからんですね。
公園で吉良吉影が持ってるサンジェルマンの紙袋みたいです。
触ってみると、角ばった感触。
なので「ゲームディスク剥き出しで突っ込まれてる」とかの危険性はなさそうです。
開けてみますか。
丁寧に剥がそうとしたらテープがぐしゃぐしゃに。
諦めて破り開けました。
驚きのその中身はッ!!??
ごめん、正直微妙すぎてなんとも… (´;ω;`)
……マジすか……。
想像してたより微妙ですね。
「エースコンバット2」パッケージ違いで3本入り、「バイオハザード2」レオン編Discだけ2枚、「ドラゴンクエストVII」のDisc.2だけ、とかの"鬼畜仕様"の方がまだ笑えたような……。
※↑実際に過去あった例です
というか、占い系のソフト多くない?
この企画失敗だったかなーと思いつつも、とりあえず1本ずつみていきましょうか。
その①:胡散臭さ全開!「奇跡のマヤ占い」
まずはこちら。
ジャケの字詰め感がゴシップ週刊誌的な「奇跡のマヤ占い」。
(コメントしずれぇ〜……)
1999年の作品です。
定価は2,800円(税抜)表記。
その②:禍々しいジャケが光る「ザ・占い 〜恋愛星座占い〜」
お次はこちら、「ザ・占い 〜恋愛星座占い〜」。
占いゲームの割にはジャケがホラーゲーム的というか、星座占いというよりも安倍晴明的な陰陽道占いみたいな雰囲気。
発売元を見ると、「あかずの間」「最終電車」「閉鎖病院」など数々の名作ホラーゲームを輩出した株式会社ヴィジット製!
なるほど!そういうことか!と納得ですね(伝わるのかな……)。
その③:定価1500円で占い放題ィ!「西洋占星術」
続いてはこちら「西洋占星術」です。
"シンプルシリーズ"的な、1500円シリーズの一品。
当時はこういう安価ソフトが結構出ていたんですよね。中のいくつかはプレミア化して値段が跳ね上がってますが、これはそうでもなさそうですね。
1999年作品。
その④:意外と遊べる?「姓名判断」
どんどんいきましょう。次は「姓名判断」。
今回の10作品の中では比較的実用性があるというか、「お、使えそうじゃん」と思った一作です。
画数占いができるみたいなので、この記事を書き終えたらまずこれからプレイしてみようと思います。
一つ気になるのは、なんでジャケの名前例を「徳川家康」にしたんだろう。
その⑤:結構マニアック「はらぺこクマのザ・占い4」
占い系最後のソフトが「はらぺこクマのザ・占い4」。
2つ折りのパッケージのみで説明書はナシです(紛失した系?)。
これも株式会社ヴィジット製で、"カバラ占い"というややマニアックな占いが題材のようですね。
裏ジャケを見ると"未来予想"など結構幅広い占いが収録されているみたいです。
その⑥:レトロアニメの画風が青春「ナイトゥルース」
占いゲームはもうおなかいっぱい。ということでやっと別ジャンルのソフトが出ました。
「ナイトゥルース 闇の扉」。
ジャケのアニメ画風がめっちゃ懐かしい。土曜深夜に放送してた「スレイヤーズ」とかを彷彿とさせるテイストに思わずノスタルジーです。
サスペンス系なのかな。
「かまいたちの夜」マニアの僕としては嬉しい一作です。
というか、声優陣がむちゃくちゃ豪華だよ……!
その⑦:なんかケースがきもい…「ヴァンダルハーツ」
またもや別ジャンル、今度はRPG系かな?
「ヴァンダルハーツ」という作品。
このジャケ、すっごい覚えてる。25年くらい前に地元にあったゲームショップ「創夢館」の中古品コーナーにいつもあったソフトだ。
ただ、ケースがきもい……。
何このベタベタ……(泣)
触ってみたら固まってましたが、気持ち悪いのでケースは捨てることにします。
こういうの萎えるんだよな……
その⑧:アラフォーの青春ゲーセンメモリー「D.D.R.3rd MIX」
こーーーれは懐かしい!
アラフォーの皆さんは昔一度はゲーセンで遊んでたことあるのではないでしょうか?
ダンスダンスレボリューションこと、「D.D.R.」の3rd MIXです。
00年代って、ゲーセンが24時間営業という今では考えられないコンビニエンスな文化があったのですよ。
ネットもスマホもなかった頃だから、週末とかみんな暇になると夜中のゲーセンに集まってダラダラ過ごしたりしていたんですよね。
その頃、みんなやってたDDRの家庭用ソフトです。
ただし、これは専用コントローラーがないとまともに遊べないので、実質"死にゲー"みたいなもんですね……。
その⑨:出た、ディスクのみ!「パックマンワールド」
ケースも説明書もなし、ディスクのみの「パックマンワールド」です。
この手の福袋だと"あるある"ですが、前言の通りひどいとこだと剥き出しのディスクだけボンッ!っと突っ込まれてたりするので、ちゃんと裸ケースに収納されているだけカナリ紳士的といえるでしょう。
ただし、盤面はご覧の通りジャギジャギです。
これ、絶対普通に起動しないだろ……。
こういうのが入っているところも「福袋」の楽しさといえるでしょうね。
その⑩:メジャーすぎてノーコメント「ぷよぷよ通 決定版」
同じくディスクのみの「ぷよぷよ通 決定版」です。
言わずもがなメジャーな「ぷよぷよ」シリーズ。
当時、友達の家に行くと必ずシリーズのどれかはあったよね、という作品ですね。
僕は昔からパズルゲームが非常に苦手なのですが、友達の中にこれ系が異常に強くて絶対勝てない奴とかいましたよね。
【検証】レトロゲーム福袋は"等価交換"できるのか
ということで、僕が購入した「レトロゲーム福袋」を開封してみました。
ここで思ったのは、「これ全部メルカリで売ったら等価交換できるのかな?」ということ。
無駄だとは思いますが、一通り検索して相場を見てみましょうか。
軒並み捨て値…が、しかし……!?
一つ一つをメルカリで見ていくも、どれも最低価格300円周辺か、まとめていくらみたいなジャンク価格のものばかりでした。
まぁ、そりゃそうだよね、と思い、とあるソフトをみたら……
……ん!?
おおおお!?「奇跡のマヤ占い」が4000円で売れてる!?
一番最初に"コメントしずれぇ〜……胡散臭い……"とか言ってごめん!!
ここで信じられない出来事が……
だがしかし、それだけで終わりませんでした。
意外なソフトが高値で売られてるんだな〜と思いつつ、最後のソフトをポチポチ検索していたところ……
え、なんか「はらぺこクマのザ・占い4」、全体的に高値続きじゃない?
……は?
ええええええ!!「はらぺこクマのザ・占い4」、約110万円で売れてる!!!???
テレレレッテッテッテ〜♪(ドラクエレベルアップのテーマ)
【ただし注意】そんなウマい話は転がっていない
まぁ、とはいえ本当にこのソフトが100万円になるとは思ってないですけどね。
同じ画像で高値が続いているので、意図的に値段を釣り上げようとする人物による自作自演の可能性を僕は疑いました。
一昔前の商品系LPで、怪しい領域ではアフィリエイターがメルカリに自分で高額出品して自分で購入し、「メルカリでは⚪︎⚪︎円で転売されてるみたいです!!」みたいなことをやっていたそうです。
株で言うところの"仕手株"的なやり口というか、
「"はらぺこクマのザ・占い4"百万円で売れてる!?1万円以下なら買わなくちゃ!!!」
みたいに転売ヤーを騙すための手段なんじゃないかなーと僕は思いました(あくまで個人の感想です)。
「レトロゲーム福袋でお小遣い稼いだろ♪」みたいな甘い夢はみないことです。
自分で楽しむために買いましょう!
開けるだけで楽しい!「レトロゲーム福袋」お試しを!
今回の記事では、「10本入り1500円のレトロゲーム福袋を買って開けてみた!」を実況しました。
開けた時は「うわ……微妙だわ。。。やらかした〜(泣)」と思いましたが、一つ一つのソフトをみてみると普通に楽しかったです。
レトロゲームには、子どもの頃の記憶を甦らせる魔法が込められていますね。
ゲームに熱狂していた10代の頃の気持ちを、ほんの少しだけ思い出すことができました。
皆さんも機会があったらレトロゲーム福袋、ぜひ楽しんでみてください!
そして素晴らしきレトロゲームライフを!
※今回「らしんばん中野店オーディオビジュアル館」様に撮影のご協力いただきました
※店員さんに許可をとり店内を撮影させていただいています
※店員さんには写真記事掲載の許可をいただいて画像を掲載しています