置きっぱなし・脱ぎっぱなし…改善されず
私たち夫婦は、交際中からほぼ喧嘩をしたことがなく、周りから仲良し夫婦と言われています。夫は、普段から温厚でコミュニケーション能力も高く、気が利いて頼りになる存在です。休日は、私がゆっくりできるよう子ども2人を連れて出かけたり、身の回りの世話をしたりと育児にも積極的でした。
すてきな夫ではあるものの、唯一の不満が「~ぱなし」の多さ。食べ終わった後のお菓子のゴミや皿をそのまま置きっぱなし、服はそのままリビングに脱ぎっぱなし、夜はリビングで寝落ちしてしまい、照明もテレビもつけっぱなし……。朝一番に起きた私が気付くということも度々で、とにかく「~ぱなし」が目立つのです。
もちろん、私も家事の手抜きが多く、すべて完璧にできていないのですが、夫の「~ぱなし」を見るたびにテンションが下がるのです。結婚当初は「もー、気を付けてよね」「ほら、ちゃんと捨てるよ」とやさしく言えていたものが、だんだん舌打ちからスタート。「ゴミ」「洋服」「照明」など、冷たく言ってしまいます。
夫はそのたびに「ごめんごめん」「疲れていて寝落ちした。許して」と言うものの、結婚当初からずっと指摘しているにもかかわらず、改善される気配は一向にありません。「何回言えばわかるんだよ」とブツブツひとり言を言ってしまうのです。
そんな夫が息子に「ちゃんとしなさい!」
そんな夫は、6歳の息子に対してよく「ちゃんとしなさい」「何でできないの」と注意しています。息子もおもちゃを出しっぱなしにしたり、ゲームやタブレットの終了時間が来てもゲームをなかなかやめなかったりするので、叱られても仕方ないのです。
また、小学1年生になったことで、夫はこれまでよりも「もう1年生なんだからちゃんとしなさい」と言うことが多くなりました。もちろん、「基本的なことをしっかりできる子になってほしい」という思いがあることはわかるし、私も息子の行動が目に余ると「何回言わせるのよ」とつい大声を上げたりしてしまうことも……。
ただ、夫が「ちゃんとしなさい」と息子に雷を落としていると、どこか釈然としないのです。「私は夫に約8年言い続けているのに変わらないじゃん。息子にそんなに怒る資格なんてないのよ」と思うことが増えてきました。
息子を怒っている途中「パパもゴミの置きっぱなしが多いから、息子にちゃんとしなさいって言えないよ~」とやんわり言うと、「そうだよ! パパがいつもゴミを捨てたり照明を消したりしてないから、ママいつも怒ってるよ」と息子も参戦。すると夫は「あ、ああ、ごめん」と、その場は収まったのです。
「なんで息子を叱れるの」長年の不満が爆発
それから、数カ月後、私は仕事のストレスと睡眠不足、生理前でイライラしていた日がありました。そこにまた、夫が片づけをしないままゲームをしていた息子に対し「ちゃんとしなさいって言ってるでしょ。何回同じことを言わせるの」とくどくど怒っていたのです。その様子に、夫のこれまでの「~ぱなし」に対する不満と自分のイライラが重なった私は、怒りが抑えきれず、ひとまず息子に片づけるよう促し、キッチンで夫と話すことに。
「ねぇ、なんでそんなに息子を叱れるの? あなたは人に言えるほど、何でも完璧? 子どものときから全部完璧にできていたわけ? 私、結婚してからあなたに何回も同じことをお願いしてるんだけど、なかなか治ってないよね? もちろん、息子にも悪い部分はある。でも、息子にちゃんとしなさいって注意する前に、まずあなたがちゃんとしてよ」とぶちまけたのです。
それに対し、普段怒らない私に驚きつつ、痛いところを突かれた夫はイライラした様子で「はぁ? 俺だって別に毎回じゃないだろ? そんな全部できてないみたいな言い方するなよ。M(私)だって出しっぱなしにしてるときあるじゃん」と反論。
「いや、たまにみたいな言い方するけど、あなたと私では頻度が全然違う。毎回言う身にもなってよ。本当うんざりするから。できもしないのに、息子に怒らないで!」と、私はさらに感情に任せてなじってしまったのです。すると、夫は普段とは違う私の態度にちょっと驚いた様子。そして「本当ごめん。気を付けるわ」とシュンとしてしまいました。
まとめ
この件以来、夫の「~ぱなし」は少しずつ解消されています。子どもへの注意の仕方も見直し、「ちゃんとしなさい」「何でできないの」ではなく、具体的に指示を出すように夫婦で気を付けています。
ただ、私も怒りに任せて夫に不満をぶちまけたのは反省すべきことです。相手に変わってほしいと思うなら、怒りをぶつけるのではなく、まずは冷静に向き合う必要があるでしょう。「何度言っても無駄だ」と諦めたり、ため込んで爆発したりする前に、どう話せばいい方向に変われるか考え、その都度丁寧に伝えて家族と向き合っていきたいなと思いました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:山﨑 みさ/30代女性・ライター。産後の物忘れの悪化に悩む、2018年生まれの男の子と2022年生まれの女の子のママ。趣味は甘い物を食べること、緩く宅トレをすること。
イラスト/おみき
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
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