試験って…何!?
イギリス人彼との結婚にあたり、彼のご家族に挨拶へ行った際のこと。緊張していましたが、彼の家族はとてもフレンドリーに受け入れてくれ、とてもホッとしたことを覚えています。彼の家族は紅茶を片手に和やかに会話をしてくれ、「思ったよりスムーズかも」と安心していた私。
そのまま家族と夕食を食べたのですが、驚きの出来事があったのはそのあと。
彼の父が突然、「さて、きみを本当に家族として受け入れるために、”試験”を受けてもらおう」と言い出したのです!
急な言葉に何かと身構えていると……彼の家では「紅茶の淹れ方テスト」があるようで、それをテストする、とのことでした。イギリスの家庭では、上手にお茶を淹れるのはとても重要なこと。彼の家庭もとても大切にしていることのようでした。
私は緊張しながらも言われるがまま紅茶を淹れることに。彼の父はじっくりティーバッグの浸し方を観察……そして、私が淹れた紅茶を飲んで「ミルクを入れるタイミングが違うね」とダメ出し……。
さらに、「きみはティーバッグを何回振った? うちでは3回が基本なんだよ」と細かい指摘が飛んできました。「え、そんなルールあるの!?」と戸惑いながらも、彼の家のルールを覚えなければと必死だった私。何度か奮闘し、最終的には「まぁ、及第点かな」と合格(?)をもらえました。
まさか結婚の挨拶で紅茶の淹れ方をテストされるとは思いませんでした。ただそれだけ、イギリスでは「紅茶」が文化そのものなんだと思っています。
その後は、もっと彼の家族に認めてもらうべく紅茶の淹れ方を特訓! 何度か挑戦し、「悪くない」と言ってもらえるまでになりました。文化の違いが楽しめるのも、国際結婚ならではだなと感じています。
著者:千葉ゆう子/30代女性・イギリスに住む結婚5年目の専業主婦。文化の違いに日々奮闘中。
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)
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