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「あなたの料理はゴミ箱行き!」と言い放った義母に、「10万円分も?」真実を教えると…義母は顔面蒼白に!

同居の義母は、私が母子家庭出身で育ったことを理由に、何かにつけて私を見下してきます……。特にひどいのは、料理について。私が作ったものを、「まずい、食べられたもんじゃない」と言って義母は捨ててしまうのです。そして、仕事帰りの私に「やっぱり片親だと料理すらろくに教えてもらえないのかしらね」「食材を買ってきて! 私が一から作り直してあげる」と言って、買い物を言いつけてくるのが日常茶飯事でした。

最初のうちは夫もかばってくれていたものの、次第に義母と一緒になって私を見下すようになっていきました。結婚前は「おいしいおいしい」と私の料理を絶賛してくれていたのに……。

 

たしかに、私は両親の離婚により母子家庭で育ちました。母は仕事で忙しく、私に構っている暇なんてありませんでした。そんな母のためにと、私は子どものころから独学で料理を作っていたのです。ずっと母にも褒められていたので、料理だけには自信があったのですが……。

 

作った料理にしょっちゅうケチをつけられたり捨てられたりして、落ち込んでいた私。

 

そこへ義姉から「今週末の集まり、楽しみだね!」と連絡がありました。しかし、私はそんな集まりがあることすら知らされていないのです。

 

 

義姉から知らされた家族の集まり

「あの、すみません、お義姉さん……今週末の集まりってなんですか?」と聞くと、「え?」と義姉はきょとん。

 

「あれ、おかしいな? お母さんや弟から聞いてない?」と言って、義姉は今週末の集まりについて教えてくれました。この週末、義母と私たち夫婦が住む家で毎年恒例の集まりがあるそうです。例年、義母のきょうだいやその子どもたち夫婦など、ざっと20人くらいが集まるのだそう。

 

「え……結構な人数ですね……」と驚く私に、義姉は「……あの、本当に何も聞いてないの? 同居してるし、準備もあるだろうに……お母さんも弟も伝えてないなんて、ありえないと思うんだけど」といぶかしげに聞いてきました。しかし、本当に私は何も知らされていなかったのです。

 

「お母さんったらうっかり忘れてたのかな? 私、ちゃんと伝えるように言っておこうか?」と言ってくれた義姉に、「いえ、大丈夫です! もしかしたら、私が聞き逃していただけかもしれないですし」と答えた私。

 

「でも……」と言う義姉を、私は「本当に大丈夫です! お義姉さんから連絡をいただけて助かりました。週末までに掃除や準備、きちんとしておきますね」と伝えました。

 

「なんか……ごめんね? 当日は私も手伝うから。あまり1人で気負わないでね」と言ってくれた義姉に、「ありがとうございます。もしお時間があるなら、当日の流れも教えていただけますか?」とお願いした私に、義姉は丁寧に詳細を教えてくれました。

 

 

同居の嫁に恥をかかせようとした義母

そして週末――。

 

「ちょっと! 飲み物が全然足りないじゃないの! 今すぐ買ってきてちょうだい!」「まったく、親戚が集まる大事な日だっていうのに、いったいどこでサボっているのよ!」と義母から怒りの電話がかかってきました。

 

「飲み物なら玄関脇にビール2箱、お茶やソフトドリンクは勝手口のほうに置いてあります」「割り箸やお皿はキッチンに、ごみ袋やお手拭きはリビングに用意してありますから」と淡々と答えると、「……今日のこと、知ってたの? あんた、料理下手なくせに! 何も準備できなくて恥をかいた方よかったんじゃないの?……まったく、余計なことを!」と義母。やはり、義母は私にわざと集まりのことを教えなかったのです。

 

「どうせ何も用意してないと思ってたのに……まさかあんなに作ってるなんて、見てて腹立ったわよ。ほんと、生意気ね、あんた!」「こんなに作ったって、出す気なんてないわよ。どうせまずいし、食べられたもんじゃないんだから!」「念のためにさっき味見したけど、今日もとてまずかったわ~! おかげで安心して捨てられたけどね!」

 

義母のあまりの行動に、私は絶句。冷蔵庫いっぱいの料理を、すべて捨ててしまうなんて……。

 

「あなたの料理、まずかったから捨てたわよ!親戚のみなさんに出せないもの」

「嫁はすぐにみなさんに寿司の出前でも取りなさい!自腹でね!」

「私、作ってませんけど?」

「え?」

 

 

 

「作ってないって、どういうこと?」と驚く義母。私は「今日は仕事なので」と答えました。

 

「今日は休日じゃない」と困惑する義母に「トラブルがあって朝5時から休日出勤です。念のため、夫には声をかけて出たんですけど……」と続けた私。

 

「それに、さすがの私でも昨日の夜から今朝までに、冷蔵庫を埋め尽くすほどのごはんなんて作れません」と言うと、「ちょっと待って……じゃああの、冷蔵庫の料理は? たくさんあったのよ!」と義母。

 

「あれは、お義姉さんが買ってきてくれたお総菜です」「総額10万円分って言ってたかな……昨日のうちにデパ地下の有名店で買ってきて、冷蔵庫にしまいやすいようにタッパーに移し替えて持って来てくれたんですよ」「重たそうで相当大変そうでしたけど」「あとで、お義姉さんにはご自身の口から説明してくださいね。『口に合わなかったから捨てた』って」

 

親戚の集まりについて詳しく教えてくれた義姉。義母から何も聞かされていない私に何か思うところがあったのか、「あなたの負担を少しでも減らせたら」と言ってお総菜の購入を提案してくれたのです。

 

「えええええ、うそでしょ、待って、そ、そんな……全部あの子が買ってきてくれたものだなんて……」「そんなこと、私は聞いてないわよ……どうしよう、全部捨てちゃった……」と義母はおろおろ。

 

「仕方ないですよね、お口に合わなかったんですから」「私は仕事に戻るので、みなさんの出前はお義姉さんにご相談くださいね」と言って、私は電話を切りました。

 

 

悪だくみを阻まれた義母の末路

3時間後――。

 

仕事がようやく片付き、心身ともにぐったりしながら帰り支度をしていると、義姉から電話がかかってきました。

 

「お仕事終わった? 突然で申し訳ないんだけど、ホテルを取ったから今日はそっちに泊まってくれる?」「駅前のホテルのスイートルーム取っておいたから! あ、お金は気にしなくていいからね」と義姉。

 

「えっと……外泊するのは構わないんですが、なにかあったんですか……?」「もしかして、盛り上がって親戚のみなさんが泊まる、とかですか?」とおそるおそる尋ねた私。

 

「ある意味盛り上がったけど……親戚のみんなはとっくに帰ったわ。っていうか、あきれて即解散よ」「あと……ごめんね。今まで嫁いびりに気づかなくて」と義姉。

 

「私、ごみ箱にお総菜が捨てられてるのを見つけちゃって……あなたがそんなことするなんて思えないから、ついお母さんと弟をみんなの前で問い詰めてしまったの」「そしたらね……お母さんと弟が、最初は『知らない』ってしらばっくれてたんだけど、私がきつく問い詰めたら急にお互いに責任をなすりつけ始めたの。『あんたが捨てろって言ったんでしょ』『いや、そっちが文句ばっか言うからだろ』って……それで、今までずっとあなたの料理を捨ててたことも、あなたのお母さまのことまで馬鹿にしてたことも、全部わかっちゃって……本当にごめんね」

 

「お義姉さんは謝らないでください。こうして、私の味方になってくれただけで、すごくうれしいです」「でもどうして、私は家に帰っちゃいけないんですか?」とあらためて聞くと、「親戚一同で大説教して一応解散になったんだけど……私の腹の虫がおさまらなくて。今晩一晩かけて、2人に徹底的に説教しようかなって思うんだ!」と茶目っ気たっぷりに答えてくれた義姉。声は弾んでいますが、おそらく目は笑っていないのでしょう……。

 

「今夜くらいはゆっくり休んで。あのホテル、スパもいいらしいし。宿泊代は……もちろん“あの2人”に請求しておくから!」という義姉の言葉に甘えて、私はホテルでのんびり過ごすことにしたのでした。

 

 

 

良いホテルで、久しぶりに何も考えずに過ごした私。本当にこのままの生活でいいのか、と何度も自問自答しました。翌朝になっても家に戻る気になれず……正直、宿泊費のことは少し気になりましたが、それ以上に、もうあの家に戻る気力がなかった私。迷った末、義姉に連絡すると「必要なだけ泊まっていいよ。費用は請求しておくから」と言ってくれたので、私はその言葉に甘え、もう一晩だけ延泊することにしました。

 

義姉にこってり絞られたあとの義母や夫からは、「もう意地悪はしない」「ごはんもちゃんと食べるから」「戻ってきてほしい」といったメッセージが次々と届きました。
でも、その文面からはどこか“謝っておけば済む”ような軽さが透けて見えて……私はただ、返す気にもなれませんでした。


ふと鏡に映る自分の顔を見て、どこか他人のように思いました。目の下のクマ、こわばった口元――私はこんなにも我慢して、すり減っていたんだ……。

 

そして、私は義姉に「今後二度とあの家に帰りたくない」という思いを打ち明ける決心をしました。私の気持ちを聞いた義姉は「わかった」と言って、また私のために動き出してくれたのです。

 

その後――。

 

 

義姉のおかげで、私は夫と無事に離婚することができました。元義姉によれば、夫は最初かなり抵抗していたそうです。あれだけ私を見下しておいて、「本当に出ていくとは思わなかった」とか「なんで急にこんなことに」と……何度も言っていたとか。

 

でも、正直なところ私はわかっていました。夫が、私の稼ぎに頼って生活していたこと。家事も料理も、ほとんど私任せで、家計の管理も丸投げ。口では偉そうにしていましたが、実際には私がいないと生活が成り立たない人でした。だから離婚となったとたん、自分の生活が一気に崩れることに気づいて焦ったのだと思います。


家族としての愛情なんてとうの昔に無くなってたのに、便利で都合のいい私を、手放したくなかったのでしょう。

 

この一件は、元義姉を通じて親戚中に伝わり、元夫も元義母も、次々と絶縁を言い渡されたそうです。元義姉から聞いた話だと、近所の人たちにいろいろ噂が広まって、本人たちは「誤解だ」と言っていたそうですが、誰も信じなかったとか。今では人がすっかり寄り付かなくなって、家に2人で引きこもっているのだそう。

 

晴れて独身生活になった私は、料理教室に通い始めました。もともと料理は好きでしたが、もっと腕を磨けたらいいなと思っています。そして今は、「自分の味を好きになってくれる人にだけ、料理を振る舞いたい」そんなふうに思うようになりました。また、義姉が取ってくれたホテルがとても快適だったこともあり、そこからホテルをのんびり楽しむ旅行スタイルにはまっています。ボーナスが出たら、お礼も兼ねて、義姉を誘って少し贅沢なホテルステイを楽しもうかなと思っています。

 

【取材時期:2025年5月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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