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義母「長男の世話になって何が悪いの?」新築に部屋をつくるよう要求する義母を黙らせた義姉の言葉とは

結婚5年目のころ、注文住宅を建てることにした私たち夫婦。ウキウキと計画を進める中、義母から「老後のために私の部屋をつくって」とリクエストが。突然の要求に戸惑う私と、「そのくらいいいじゃない」と言う夫。義母との話し合いの席で、問題を解決に導いた義姉の言葉とは……。

 

新築資金援助の代わりに「部屋」を求める義母

家づくりに口を出す義母を黙らせた義姉

 

 

家づくりに口を出す義母を黙らせた義姉

 

これは、私が結婚して5年たったときのことです。2人目の子が生まれ、それまで住んでいた2LDKのアパートでは手狭になってきたため、私たち夫婦は家を探すことにしました。賃貸か新築か迷いましたが、便利な場所に手ごろな価格の土地を見つけられたため、そこに家を建てることにしました。

 

夫が義実家に、私は実家の両親にそれぞれ報告し、家づくりを始めることにしました。ところが、建築の打ち合わせが始まったある日、夫から真顔で相談を受けたのです。

 

「改まってどうしたの?」と夫に聞くと、「新居に母さんの部屋はつくれないよね?」と聞いてくるではありませんか。「どういうこと? お義母さんの部屋をつくるって?」と私が驚くと、夫は「ごめん。母さんが新居を建てるなら援助してあげるって連絡があったんだ。それで、ありがとうって言ったら、その代わりに新居に母さんの部屋をつくってくれって……」。

 

私は少しあっけにとられながら、「じゃあ、お金はいりませんから、って言おうよ。いきなり同居は考えてもいなかったもの」と答えました。すると夫は、「いや、すぐに同居するつもりではないんだって」と返しました。「どういうこと?」と私がさらに尋ねると、夫は「老後ひとりで暮らせなくなったときの部屋を用意してほしいって」と言うのです。

 

 

義母宅を訪れて話し合うも平行線のまま…

私は「そんなこと考えてもなかったし、無理だよ」と答えても、夫は「部屋くらいつくってやってもいいと思う」と言い、話は平行線。新居の計画にウキウキしていた私は少しがっかりした気分に。夫は長男で義父は他界しており、いずれは母の介護や面倒を見ると度々口にしていました。とはいえ、こんなふうに急に、義母が家づくりにまで介入してくるとは想定外です。私は、ひとまず義母と話し合いをすることにしました。

 

週末、新幹線に乗って義実家へ。義母は開口一番「はるばる来てもらってごめんなさいね。それで私の部屋はつくってもらえるの?」と言いました。私は「私たちの予算では多めに居室をつくることは難しいし、今すぐ同居するわけではないなら部屋を用意しておく必要はないはずです」と伝えました。

 

ところが「そんな悲しいこと言わないでよ。お金は援助するし、息子の近くで死にたいのよ」などと言って、聞く耳を持ちません。夫は間に入って私たちの仲介をしますが、義母の部屋には賛成のようです。「母さんの面倒は見ないといけないし」などと言っています。お互いの主張がラリーのように続く中、夫の3歳上の義姉がお茶を運んできてくれました。そして、「ちょっといいかな」と切りだしたのです。

 

自分の二の舞は嫌!義姉の言葉に義母は消沈

義姉は義母の方を向き「お母さん、もしかしてこの子たちのところに住もうとしてるの?」と聞きました。義母は「ええ、そうよ。今すぐではないし、長男に世話になって何が悪いの」と義姉を突っぱねました。

 

義姉は「私が義実家との同居がつらくて離婚したとき、相手の両親をひどいって責めてたじゃない」と言います。私は義姉が離婚したことは知っていましたが、同居が理由だったとは知らず、驚きました。夫も「姉さんは同居がつらくて離婚したのか」と、姉の離婚理由について初めて知った様子。

 

さらに義姉は「お母さんの面倒は私も見るから、迷惑かけないであげようよ。息子まで離婚してもいいの?」と言ってくれたのです。義母は「私は迷惑かけないし……嫁いびりもしないわよ」と言いながらも口ごもり、義姉の苦労を思い出しているようです。

 

そして、義姉は「お母さん、この家に住んで、お友だちと会ったり、好きな歌劇を見に行ったりしようよ。息子がいるからって知らない土地に住むよりも、ずっといい老後だよ」と説き伏せます。義母はこの最後のひと言が応えたのか「そうね。住み慣れたこの家で暮らすわ」と折れてくれたのです。義母の決心に、夫も納得したようでした。

 

まとめ

私たち夫婦は、遠方に住みながらも、義母に何かあったら駆けつけて協力すること、老後の生活が大変になったときも、できる限りのサポートをすることを約束して家に帰りました。親との同居や老後の面倒を見ることは、一筋縄ではいかない難しさがあると思います。

 

今回は義姉が助け舟を出してくれましたが、今後は夫婦で話し合いながら、もしものときに何ができるかを考えておかなければ、と思い知らされた出来事でした。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:山野 桜/30代・美容師。3歳と1歳の息子がおり、日々仕事に子育てに奮闘中。趣味は食べ歩きとお酒で、末っ子が卒乳したタイミングから、改めてお酒のおいしさを実感している。

マンガ/へそ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)

 

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