ある日突然、体に力が入らなくなった!
その日は朝起きたときから体調が変でした。いつもよりも体が重かったのです。しかし、仕事も家事も休むわけにはいかない……。簡単なお弁当を作り、体を引きずるようにして出勤しました。車通勤だったので、事故を起こさないかそれだけが気がかりでした。
しかし、出勤しても体に力が入りません。平衡感覚がなくなり、何かにつかまっていないと立っていられないほど。時間が過ぎるのがいつもよりも遅く感じました。その日に限って体を動かさなければならない仕事があったので上司に相談。午前中で早退して受診することにしました。
内科を受診、睡眠導入剤と漢方薬を処方された
何科を受診すべきかわかりませんでしたが、とりあえず内科を受診。体の具合を伝えたところ、睡眠時間から普段の1日の流れについて聞かれました。血液検査も受けて、1時間ほど待って検査結果が出ました。
医師からの診断結果は過労と睡眠不足という意外なものでした。40代半ばという更年期に差しかかりつつある年齢なので、自分では年齢にも関係あるかもしれないと思っていましたが、医師からは特に年齢に関する指摘はありませんでした。
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)という漢方薬を処方され、頓服薬として睡眠導入剤も必要かどうか聞かれました。自分では薬に頼らなくてはいけないとは思っていなかったので「いらない」と答えたら、「今、しっかり寝ておかないと体力は回復しませんよ」と医師に説得されました。たしかにその通りだと思い、睡眠導入剤も処方してもらうことに。早めに床に就き、睡眠導入剤を服用して就寝しました。
仕事に家事に…ストレスがいっぱい
翌日は久しぶりにスッキリと目が覚めました。薬の作用が朝まで残っていないか心配でしたが、影響は感じませんでした。思えば、医師に睡眠時間を聞かれるまで自分の生活を振り返ることもありませんでした。
改めて自分の生活を振り返ってみると、私の平均睡眠時間は3~4時間。仕事から帰ってきた後にすぐ夕飯、食器洗い、夜のうちに洗濯機を回して就寝。ゆっくりテレビを見る時間もありません。
布団に入ってからも、ちょっとした物音で目が覚めてしまったり、トイレに起きてそのまま寝付けなくなり朝を迎えたり。スッキリと眠れていないことが多かったのです。
仕事と家のことに追われているうちにストレスがたまり、ぐっすりと眠れなくなっていることに気が付きました。内科の受診は自分の生活を見直す良いきっかけになりました。睡眠導入剤を使って寝たのは2回だけ。あとは意識して早めに寝るようにしました。
家事も仕事も今までと変わらずありました。ただ、睡眠不足になってしまっていたのは、なんでも完璧にしようという性格が災いしていたと思います。できなかったとしてもしかたない。そうやって自分を許すことにしました。
睡眠導入剤を飲んだのは2回ですが、処方された漢方薬は飲み続けました。薬のおかげなのか、生活様式を見直そうと思ったのがよかったのかわかりませんが、3カ月ほど続いていた3~4時間の睡眠時間も、処方薬がなくなるころには6~7時間に増えていきました。
まとめ
以前は目が覚めても体がなかなか動きませんでしたが、睡眠時間が増えたことで疲れが取れ、朝から動けるようになりました。イライラしたり、物事を悪く考えてしまうことも減ったように思います。そして、決して無理をしてはいけない、もっと自分を大事にしようと手を抜けるところは抜いていきました。疲れた体を休めるのも、ストレスのたまった心身を和らげるのもまずは睡眠なんだと、今回のことで改めてそう思いました。
気が付くとちょこまかと動いてしまう性格ですが、倒れてしまうと職場や家族にも迷惑がかかります。そのためにも、ゆっくり寝てリラックスした時間を持ち、体を休めようと思いました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:岡部 ひとみ/40代主婦。「女は40を過ぎてはじめておもしろくなる」というココ・シャネルの言葉が大好きな男の子3人のシングルマザー。書くこと、食べること、写真を撮ることが大好き!
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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