記事サムネイル画像

「好きならできるよね?」男性の友人の連絡先はすべて消去。最初は一途な愛情だと思っていたけれど

これは私が高校生のときに付き合っていた束縛彼氏とのお話です。付き合ってすぐのころは、「束縛されることも彼に愛されている証」だと思い込んでいた私。今思えば「ちょっとおかしい」と思う彼の言動も、普通のことだと思っていました。私を愛してくれているからこそ、ヤキモチをやいて、私の行動を制限したいのだと……。

異性の連絡先は俺だけでいい

彼と付き合い始めたころ、私は本当に幸せを感じていました。なぜなら、彼はほかの女の子と関わることなく、いつも私にだけやさしく接してくれていたからです。当然、私以外の女性とはメールですらやりとりをしていませんでした。

 

そんなある日、突然「俺以外の男の連絡先を消してほしい」と彼に言われました。不意を突かれた私は思わず戸惑ってしまいました。

 

すると、「だって、俺もそうしてるし……それに、俺のこと好きなんだろ?」と続けた彼。彼のことが好きと言うことには間違いなかったですし、「彼もそうしているなら……」と、彼の言葉に応えようと、私は迷いながらも連絡先を整理することにしたのです。

 

徐々にエスカレートする束縛

交際して半年ほど経ったころから、彼の言動は次第にエスカレートしていきます。

 

ある日突然、「裏切ったんだ」と一通のメールが届きました。何のことかと思っていると、どうやら、彼が親しくしている男子に、私が男友だちに彼のことで相談していた様子を見られてしまったようです。「男性と交流をしている」ということで「裏切った」と思ったのだとわかりました。

 

最初は「ヤキモチをやいているのかな?」と思いながら、その日に話していた内容を彼に丁寧に説明しました。けれど、彼の気持ちはなかなか晴れず、結局その晩は何度も謝罪のメールを送る羽目になり、ようやく仲直りに至ったのです。

 

繰り返す「ごめんなさい」の言葉

数日後、「また俺を裏切ったんだ。どうして今日クラスの男と話してたの?」とメールが届きました。私は、ただクラスメイトにプリントを渡すときに少し会話を交わしただけだと説明しましたが……。

 

彼の返事は「お前は俺を裏切ったんだよ。信じていたのに」と冷たく突き放すものでした。

 

当時は彼のことが大好きだったため、結局、謝ることしかできず……。それからというもの、彼の束縛はますます激しくなっていきました。

 

そんなときです。彼との日々に疲弊していく私を見た友人が、「それはただの束縛だよ? もうやめたほうがいいよ」と真剣な表情で言ってきたのです。当時は、大好きな彼とのことをなぜ友人があんなふうに言うのか理解できませんでした。しかし、彼と一緒にいると涙を流すことが増えていたのも事実。そして私は、「大好きだけど、ごめんなさい……」と彼に別れを告げ、彼とは別れることになったのでした。

 

まっすぐに私を愛してくれた彼ですが、今思うとあまりに度を超えていたとも感じます。ただ、愛してくれたことは純粋にうれしい気持ちです。大人になった今、彼もですし、束縛されていることに気づくきっかけをくれた友人にも、どちらにも心から感謝しています。

 

著者:榊原愛七/30代女性・1児の母。看護師・カウンセラー兼、恋愛エピソードを執筆するライター。
イラスト:ほや助

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートなどで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)

 

ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!

 

 

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
  • \ この記事にいいね!しよう /
    シェアする

    • コメントがありません

  • 気になる記事をまとめ読み

    人気連載

    新着連載

    連載完結

    もっと見る

    注目記事を探す

    人気記事ランキング

    アクセスランキング
    コメントランキング

    お得な無料キャンペーン

    暮らしの新着記事

  • PICKUP