望まぬ同居
わが家は、義母のたっての願いで同居することに。何でも経済的に厳しく1人暮らしが難しい上、ご近所トラブルが連続して集合住宅にいづらくなったとか。そもそも義母のふるまいに問題があるのでは、と思いつつも、しぶしぶ了承したのですが……。
同居が始まってから、義母は、私の娘に厳しく当たるようになりました。大切にしていた湯飲みを割られたと怒り、母親である私に修理費を請求してきたり、愛嬌(あいきょう)がないだの行儀が悪いだのと娘に目くじらを立て、「厳しいしつけが必要」と繰り返し主張するのです。
しかし娘に聞いてもそれとなく様子を見ていても、娘がそこまで失礼な言動をしているようには思えません。私は義母の言い分に戸惑いつつも一度は謝罪。というのも、農業を営む実家の手伝いのためしばらく家を空けなければならなかったのです。私は冷蔵・冷凍の作り置きをしっかり用意して、中学1年の娘との留守番をお願いしたのですが……。
娘からのSOS!?
2週間後、娘から信じがたい報告が続いたのです。
「ママ、今日もごはんないの?」
「え?冷蔵庫にあるでしょ?」
「空っぽだよ」
「うそ、作り置きしてるのになんで??」
おなかがすいた、と続くメッセージに私はビックリ。1カ月分は用意しておいたのに、と私は慌てて娘に電話。すると娘は、「私は何も食べていない」と言うのです。聞けば、夕飯はいつもお小遣いでパンを買っていたとか……。それもお小遣いがなくなって、買えなくなってしまったのです。
「リビングの貯金箱に5万円くらい入っているから、それで何か買って……」と言うと、「貯金箱、見たけど空っぽだよ? おばあちゃんは私に興味ないみたいだし……」と半泣きです。
「おばあちゃん、私のことが嫌いなんでしょ? お母さんの料理は1週間で全部、おばあちゃんが食べちゃって……」
さらに、湯飲みを割ったのはもちろんわざとではなく、義母から食器洗いを命令され、慌てて落としてしまっただけということも判明。私は娘用に宅配ピザをネットで注文し、義母に電話をかけました。
怒りの鉄つい
なかなか返答しなかった義母ですが、鬼電を続けてようやく通じたかと思ったら……。後ろからパチンコの音がじゃらじゃら。娘についても、「あの子、太めだから1食抜くくらいがちょうどいいでしょ?」と笑い飛ばしたのです。
まさかと思ってパチンコ通いのお金の出所を問い詰めると、悪びれもせずに「リビングにあったから、ちょっと借りたわ~」と高笑い。私の怒りは頂点に達しました。
実家の手伝いを急いで切り上げて家に戻った私は、義母に「もう同居は無理」と通告しました。行き場がないと訴える義母に対し、山奥の古民家を新たな住居として用意したと宣言。「自給自足で悠々暮らせます。周囲は森林と畑なのでご近所トラブルもなく、パチンコ断ちもできますね」
こうして義母はわが家からいなくなりました。山奥に引っ越してから、私たち家族は会うどころか一度も連絡すら取っていません。
その後、私は会社に相談して時短勤務に変更。せめて娘が義務教育の間は、できるだけ一緒に過ごそうと決意しました。これからは、でき立ての温かなごはんをたっぷり食べさせてあげようと思います。
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孫への嫌がらせにパチンコざんまい、お金をくすねるなどドン引きの義母。何か取り返しのつかないことになる前に、別居が実現してほっとしました。娘のために仕事もセーブすることにしたようなので、これからは母娘水入らずで絆を深めていけるのではないでしょうか。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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