出産は想像以上に苦しく、疲れ果てたわかなさん。しかし、休む暇もなく、看護師に声をかけられ、初乳をあげることになります。
初めてのことばかりで戸惑うわかなさんに、看護師は「今日から母親なんだから、頑張らないと!」と叱咤。
わかなさんは自分で調べたりして努力しますが、ゆうりちゃんは泣くばかりで母乳を飲んでくれません。出産後の身体的なつらさや眠気も相まって、わかなさんは「飲め! 泣き止め!」と、次第に苛立ちを募らせます。
うまくいかない初めての育児に焦る母は…
やってきた看護師さんは、わかなさんの母乳が出ていないことを確認し、育児用ミルクを提案します。一瞬自分がおかしいのかと不安になったわかなさんでしたが、「最初から母乳が出る人は少ないこと」「個人差があるということ」を教えてもらい、ホッとします。
用意してもらった育児用ミルクを飲んで泣き止み、げっぷまで出したゆうりちゃんを見て、わかなさんは笑顔とやる気を取り戻すのでした。
▼看護師さんが言うように、産後すぐに母乳がたくさん出るわけではありません。赤ちゃんを出産後、抱っこや泣き声などの刺激で母乳を出そうとするホルモン(オキシトシン)の濃度が増加し、射乳反射(母乳を出そうとする生理的な反応)が起きます。
そして、赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激でプロラクチンという母乳を作る働きをするホルモン濃度が増加し母乳が作られるようになります。
赤ちゃんも初めは上手に吸えないこともしばしば。母乳が出ている出ていないに関わらず、それぞれの乳頭の形や大きさに合った正しい姿勢で練習していきましょう。
生まれたばかりの赤ちゃんはまだまだ吸う力も弱く、すぐに母乳が出ない母親も多いです。看護師さんが言うように、どんなことにも個人差はあるので、焦らず、周囲と比べることなく育児と向き合えると良いですよね。
わかなさんは、出産してまだ1日目、ママ1年生です。まずはゆっくり体を休めて、気負わずに育児に慣れていけると良いですね。
神谷もちさんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。
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