デート中は私を優先してくれる
出会った飲み会の翌日から私たちは毎日連絡を取り合うようになりました。そして1カ月後には付き合う流れに。
彼とのデートはいつも楽しくてとても充実していました。彼はデート中に携帯電話をほとんど触らない人で、そんなところにも「私を大切に思ってくれているんだな」と思っていました。
たとえ電話がかかってきても、「友だちで、すぐに電話をかけてくるやつがいるんだよねー。出ると長話になるから、デート中は出ないんだ」と言っていたのです。
デートの3時間前にドタキャン
そんなある日、デートの3時間前に「今日は車の調子が悪くて行けない」と彼から連絡が入りました。彼の家から私の家までは、高速道路を使っても2時間ほどかかる距離です。もちろん会いたい気持ちは強かったものの、その日はデートを延期することに決めました。
会えなかったことに落ち込む気持ちはありましたが、「たまたま運が悪かっただけ」とこのときは気持ちを切り替えた私。
しかしそれ以降、彼は毎回決まって同じ理由を口にし、デートの予定を立てても、同じ理由で毎回直前にデートをキャンセルするようになったのです。
「浮気?」彼への疑いが生まれた瞬間
これは何かおかしいと感じた私は、思い切って彼に「浮気をしていないか」それとなく聞いてみることにしました。
「私の他に女の人がいるの?」と聞くと、彼は慌てた様子で「いやいや、そんなことないよ。車は中古だからときどき調子が悪くなるんだ。たまたまタイミングが重なっちゃって、本当にごめん」と言います。謝ってくれたものの、なんだかあやしさを感じて……。私は彼の言葉を素直に信じることができませんでした。
そのため後日、私は彼の友人に、彼の女性関係について尋ねてみることに。するとその友人は少し戸惑いながらも、「実はね……君のためを思って言うけど、こいつは昔から浮気癖があるんだ」と打ち明けてくれたのです。そしてやっぱり、彼は浮気をしていました。
後日、この友人の証言をもとに、再度彼に「私を裏切っていないよね?」と問い詰めると、彼はあっさりと「浮気している」ということを認めたのです。謝られたものの、私は浮気するような人を信じることはできません。そのため、関係を終わらせることにしました。
「恋多き男性は、出会いの言葉がカッコいいんだな」と、今では笑い話にしつつ、これを教訓に「次は絶対に幸せになる」と、私をひとつ強くしてくれた恋愛となりました。
著者:榊原愛七/30代女性・1児の母。看護師・カウンセラー兼、恋愛エピソードを執筆するライター。
イラスト:おみき
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートなどで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
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