節約を求めすぎる夫
夫と10歳の娘、5歳の息子と4人暮らしのわが家。夫は趣味があまりないのですが、お得な情報を集めたり無駄をなくしたりすることが好きな、自称、節約家です。平日休みのため予定が合う友人もおらず、休日は自宅でお酒を飲んで過ごすことがほとんど。私は土日休みの仕事で、繁忙期には自宅に持ち帰り仕事をすることもあります。子育てとの両立は大変ですが、下の子も手がかからなくなり余裕が出てきました。
元々なんでもチャレンジしたい性格の私は、何かに誘われたら一度はトライしてみます。最近では子どもたちとSUPにチャレンジしてみたり、親子で通える運動教室に参加してみたり、充実した毎日を過ごしていました。
ある晩、私は夫に「友だちからサイクリングに誘われたから、今度子どもたちと行ってみようと思うんだよね」と話しました。それに対して夫はため息をつきながら、「いつもあちこち出歩いてるけど、そんなにする必要ある?」と言います。夫は暇なく動いている私の生活が、気に入らないよう。私もそんな夫の気持ちに勘付いてはいたので、何かを始めるときには夫の機嫌を伺いながら、相談するようにしていました。
しかし「節約して貯金に回したほうがいいんじゃない?」という夫の考えには賛同できません。夫は、節約しろと言いながら私たちの行動を制限しようとしますが、夫自身は毎晩のように晩酌をするので、家計の中で夫のお酒代の占める割合は多めです。「付き合いだから」と会社の人と仕事終わりに飲みに出かけることも多く、そのせいでおこづかいいが足りなくなり、追加でお金を渡したことも。
子どもと一緒に出かけられる期間は短いと思います。もちろん、食費や日用品費、自分の娯楽など、抑えられるところは節約しつつ、何かあったときのための貯金はしてありますし、私も仕事をしているので、経験にはお金をかけたいというのが私の考えです。「私は自分の娯楽を我慢して節約してるし、その分子どもたちにいろいろな経験をさせてあげたい」と夫に伝えましたが、夫は「そうは言ってもねー……」と納得いかない様子。「とにかく今度のサイクリングは行ってくるよ」と伝え、その週末はサイクリングを楽しみました。
それからというもの、夫は週末のたび出勤前に「今日はどこに行くの? いくらかかるの? 誰と行くの?」と聞いてくるようになりました。最初は私もきちんと答えていましたが、だんだんと面倒に感じるように。
そんなある日、同じように「どこに行くの? いくらかかるの?」と聞いてきた夫に娘が、「パパしつこいよ! ママは私たちが楽しめるように頑張ってくれるけど、パパはお金がいくらかかるかばっかり聞いて、何もしてくれないじゃん!」と言ったのです。夫は「お金がなくなったら生活できなくなるだろう!」と反論しましたが、娘は「じゃあ、ママはお菓子もジュースも我慢してるのに、パパがたくさん飲んでるお酒は節約しないの?」と言い返したのです。夫は娘に言われて堪えたのか、それ以上何も言わず、自室にこもってしまいました。
やがて夜になり夫が自室から出てきたので、「節約しろ」と言うわりに、自分のお酒や飲み会のことは棚に上げていることなど、これまで思っていた不満を伝えました。すると、悪気はなかったけれど、自分にかかるお金のことを全く考えていなかったと、夫も反省した様子。その後、晩酌の量も減り、家族でのおでかけや子どもの習い事にかけられるお金も少し増えました。
子どもと一緒にいられる時間は短いと言われます。もちろん散財していいわけではないことは十分理解していますし、節約も大事なこと。しかし、夫のようにお金がかかるという理由だけで、子どもが経験する機会を奪うことはしたくありません。他の場面でしっかりと節約をしながら、子どもと過ごす時間を後悔なく過ごしたいと思います。
著者:国元沙織/30代・会社員。大人の女性のようなことを言い出す10歳の娘と、いつまでも甘えん坊な5歳の息子を育てるママ。仕事と家事育児に追われながらも、将来の自分や子どものためにと頑張っている。推しの動画を見てストレス発散するのが日課。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
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