そんなことってあるの!?
入院初日は陣痛誘発剤を使ってもまったく反応がなく、私は何事もなく2日目の朝を迎えました。私しか入院していなかったのですが、この日は次々に妊婦さんが入院してきて、夕方にはこの日5人目の妊婦さんが。
そして夜、ようやく私が「ん? これは陣痛……?」と思い始めたころ、すでに他の妊婦さんたちは陣痛が始まっていて、私より後に入院した妊婦さんたちが1人、2人と陣痛室へ。その後、私も陣痛が本格的になり、いざ分娩室へ! というとき、助産師さんから衝撃の案内を受けました。
「ごめんね、分娩室いっぱいなの! だから手術室ね!」と助産師さんに言われたのです。しかし、すでに私の子宮口は全開。なんと私は手術室で産むことに!手術台のため分娩台のように足を置く場所がなく、私は自分で膝を抱えて足を開くというなんとも恥ずかしいスタイルで次男を出産することに……。
必死だったので「恥ずかしい」なんて思っている暇はありませんでしたが、私としてはかなりの想定外。出産は何が起こるかわからないとよく言いますが、同じタイミングでこんなに出産が重なってしまうこともあるんだなと思った出来事でした。三男の出産のときは、ちゃんと分娩台で出産できました。
◇ ◇ ◇
ご自身で膝を抱えての出産には、驚いたかと思いますが、無事に生まれてよかったです。分娩室(分娩台)の数には限りがあるので、分娩室以外で出産する場合もあり得ます。今回のような分娩台ではなく手術台で出産する場合は足台がないので、分娩介助の助産師以外のスタッフがずっと付き添っていられればスタッフがサポートしますが、お母さんが自分で足を支える必要があります。
自分で膝を掴んで、ももを胸に押し付けるような体勢は、マックロバーツの体位と呼ばれ、肩甲難産(胎児の頭が娩出したあとに肩が娩出しづらい状態)の対処法としても用いられるほど一般的です。
著者:犬養 潤/30代・女性・保育士。3兄弟を育てる母。こども園の先生。
イラスト:大福
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)
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