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お局さんの独自ルールに困惑「スカーフ派手だからやめて」カフェの店長が下した思わぬ決断とは

どこの職場にもいることが多いお局さん。私の友人が務めるカフェにも、20年近くその店舗に在籍するベテランのパートさんがいるそうです。頼りになる存在ではあるものの、独自のマイルールを押し付けてくるため、耐えきれず、新人がすぐ辞めてしまう事態も。これには店長も頭を抱えていたのだとか。友人はとある出来事をきっかけに、お局さんに反発。相談を受けた店長は、思わぬ決断を下しました。その結末とは……。

 

髪型や服装にうるさいお局さんのマイルール

友人が務めるカフェは、オープンしてから約20年がたちます。お局さんは、オープン当初から在籍する50代の主婦。そのカフェに勤める前から接客業に従事しており、お客さんからの評判も良いそうです。

 

そんな一面もあり、頼りになる存在ではあるものの、気の強いお局さんは、独自のルールを押し付けてくる場面もしばしば……。社内のルールよりも、お局さんのルールが優先されることが多いようです。

 

お局さんのマイルールの中でも特に厳しいのが髪型や服装に関して。例えば、頭髪に関する会社の規定は「髪色・髪型自由」であるのに対し、お局さんは「カラートーンの5以下じゃないとダメ!」「男性は短髪!」と独自のルールを設け、さらに女性店員の化粧に対しても「今日ちょっと派手じゃない?」と逐一チェックが入るのだとか。

 

友人は、明るい髪色がトレードマークの30代。会社の規定を確認し、明るい髪色のまま勤務をスタートしました。当然、お局さんのチェックに引っかかってしまい、友人は渋々髪色を直したそうです。店長に相談したものの「長年お店を支えてくれているからね。そこは彼女の言う通りに……」と弱腰。お局さんに対して誰も逆らえない、という風潮があったのでした。

 

スカーフを巡り友人が反発、店長に相談

事件は春に起こりました。カフェの新メニューとして、桜を使用した商品が登場した際、友人は、お店の雰囲気作りの一環として、小さめのピンクのスカーフを首元に巻いて勤務し始めたそうです。もちろん、会社の規定に沿ったアイテムをチョイスしています。

 

同僚やお客さんから「ピンクのワンポイントで、雰囲気出るね!」、「新メニューを盛り上げている姿勢がいいね」と称賛の声をもらい、上機嫌で仕事をしていました。しばらく身に着けていても、お局さんからの指摘は受けなかったそうです。

 

しかし、ある日突然お局さんが「前から言いたかったんだけど、そのスカーフ派手だからやめて」と言ってきたのだそう。周囲から褒められていたスカーフを、お局さんのたったひと言で身に着けられなくなり、友人は涙するほどショックを受けました。悔しさもあり、お局さんに対しては無言の抵抗。その後、ダメ元で店長にも相談したそうです。

 

すると店長は予想に反し、「お店を盛り上げてくれようとするあなたの気持ちを尊重したい! お局さんルールを覆そう!」と断言。次の日には全員分のピンクのリボンタイが用意されていました。そして「これは規定に沿って用意しました。文句はありませんよね?」とお局さんに念を押しました。今まではなかった店長の対応に、お局さんも何も言い返さなかったそうです。

 

 

変化するお局さん、そして働きやすい職場に

友人の行動がきっかけとなり、店長からお局さんに対して、独自のルールを見直すように話がされたのだとか。どうやら店長は、そのカフェに異動してきたばかりだったため、これまでは様子を見ていたのだそうです。しかし、お局さんの言動に対して、オーナーとも相談を重ねて、策を練っていたのだと言います。

 

それからというもの、化粧に対して逐一チェックするお局さんの姿も見られなくなりました。そして驚くべきことに、お局さん自身の髪色が少し明るくなったり、時々リボンタイを着けたりと、身なりに変化が見られるようになったのです。心なしか普段の表情も明るくなり、周囲への人当たりも穏やかになってきたと言います。お局さんルールが緩和され、友人は働きやすい職場になったと感じているそうです。

 

まとめ

お局さんのマイルールは、当然のことながらお局さん自身もそれに従って勤務していたものでした。一方で、友人や店長が示していた会社の規定は、コロナ禍以降に大きく変わったもの。お局さんは、以前の規定を長年守ってきただけで、そのルールを急に変えることができなかっただけなのかもしれません。

 

マイルールを緩和したお局さんは、以前にも増して生き生きと仕事をしているそう。その姿を見て、友人も良い刺激を受けているそうです。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:篠原 舞/2020年生まれの長男・2023年生まれの次男を育てる、30代のワーキングママ。2つ年上の夫は朝から晩まで仕事に出かけているため、ワンオペ育児と仕事の両立に悪戦苦闘中。趣味は、自分でコーヒーを淹れておいしいスウィーツを食べること♪

イラスト/マメ美

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)

 

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