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夫「養育費は払わないぞ!」妻「わかった」浪費癖の激しい夫と離婚を決意…離婚手続きで秘密がバレて夫は顔面蒼白に!

子どもたちにかかるお金を引き出すために、仕事の昼休みに銀行へ行った私。しかし、その口座には10,000円も入っていなかったのです……。

あわてて夫に連絡すると、「あー……金払うのってまだ先じゃなかったっけ?」となぜかお茶を濁すようなことを言ってきました。

 

「あなたが引き出したの?」と強い口調で問うと、「……まぁ、ちょっと必要だったから引き出したんだよね」と夫。これは生活費や子どもたちのためのお金を入れておく口座なのに……。

 

「いったい何に使ったの?」と聞くと、「それは、いろいろだけど……一番は、先週発売されたゲーム機本体」と答えた夫。でも、そんなゲーム機を家で見かけたことはありません。

 

「子どもたちに見つかると欲しがるだろ? だから、知り合いの家に置かせてもらってるんだ」と夫は苦しい言い訳。「……知り合いの家? そんな相手がいたなんて、聞いたことがない」私は思わずため息をつきました。

 

「仕方ないだろ。今のうちに買っておかないとすぐ売り切れるんだ。俺の口座には残ってなくてさ」「職場でもみんな買ってて、話題に入れないのが嫌だったんだ」と言い訳する夫。先週給料日だったはずなのに、その給料も先月のカードの支払いですべて消えてしまったと言うのです。

 

このままじゃ家計が破綻する……と思った矢先、夫はさらにとんでもないことを聞いてきて……?

 

子どもたちのお金を狙う夫

「そういえば……子どもたちの通帳って、どこにしまってある?」

 

唐突な夫の質問に、私は背筋が凍りました。

 

「まさかとは思うけど……子どもたちのお金に手をつけようって言うんじゃないでしょうね?」と言うと、「明日、社長夫妻とゴルフからの飲み会があるから、金が要るんだよ……出世のために必要な経費なんだよ」と夫。

 

「出産祝いとか入園祝いとかはともかく、お年玉とかはまだまだもらえるもんだろ? だから、ちょっとくらい使っても……」と言う夫に、「自分のお金でやってちょうだい! あの子たちの通帳は、成人したときに渡すって2人で決めたじゃない……!」と私はきつく言いました。お祝いだって、子どもたちに渡されたものなのです。夫が勝手に使っていいわけがありません。

 

「せめて、うちの親から渡してる分だけでもさぁ……」と言ってきた夫に、私は「絶対にダメ!」ときっぱり言いました。1回でも手を出したら、なし崩し的に夫は子どもたちのお金をすべて使ってしまうのが目に見えていたからです。

 

「……なんだよ、もういいよ。自分でなんとかするから」とふてくされて、夫は電話を切ってしまいました。

妻としての心得を説く社長夫人

次の日の夜――。

 

相変わらずふてくされていた夫は社長夫妻とのゴルフ、そして飲み会に出かけていきました。出がけに「行ってきます」すら言わなかった夫……子どもたちのほうがずっとおりこうさんです。

 

子どもたちを寝かしつけて、夫の帰りを待っていた私。そこへ、私とも顔見知りの社長夫人から電話がかかってきました。

 

「こんばんは、ご主人のことでご連絡しました」「実は今、わが家で夫と飲んでいまして……遅くなってしまったので、このままわが家に泊まってもらおうかと思っていまして……」と申し訳なさそうに言ってきた彼女。

 

「ご迷惑ではありませんか?」と聞くと、「迷惑だなんて、とんでもないです。こちらこそ小さなお子さんがいるご家庭にご主人をお返ししていなくてごめんなさいね」「ご主人、飲みながらゲームの話ばかりで。私も実は好きなんですけどね、つい盛り上がっちゃって」と言ってくれたので、お言葉に甘えることに。

 

夫のゲーム機……。「まさかこのお宅に?」と一瞬頭をよぎったけれど、このときは深く考えませんでした。すると社長夫人は続けました。

 

「あと……ご家庭の問題に首を突っ込むべきではないとはわかっているのですが……」

 

「……ご主人、飲みながら愚痴もこぼされていて……。『自由に使えるお金が少ない』って」「昔は私も節約で苦労したので、あなたのお気持ちもよくわかります……。でも、私の夫は今や社長になったでしょう? ある程度自由なお金を持たせておかないと、ご主人も伸び悩むかもしれないですよ」

 

とても丁寧な口調でしたが、私はまるで彼女の価値観を押しつけられているような窮屈さを感じました。とはいえ、相手は夫の上司の奥さま。真っ向から否定するのも差しさわりがあると思い、「ありがとうございます。将来のことも考えて、夫とお金の使い方をよく話し合って決めていきますね」と答えました。

 

家族の破綻を招いた夫

2カ月後――。

 

家の掃除をしていた私は、子どもたちの通帳が見当たらず、キャッシュカードや印鑑まで消えているのに気づきました。まさか……と思い、出先の夫に連絡すると「また社長夫妻とゴルフに行くから金が必要なんだよ!」との返事が。

 

「子どもたちのお金だって言ってるでしょ! 絶対にダメよ!」と怒鳴ると、「……うるさいな。この間、社長の奥さんに『奥さんは夫を立ててあげるものだ』って言われただろ?」「ああいう人みたいに、俺をもっと支えてくれなきゃダメだよ」「それに、もう10万は引き出してる」と夫。

 

半ば呆然としながら「え……本当に、子どもたちの口座から、お金をおろしたって言うの……? なんの相談もなく? 勝手に?」と言うと、「俺の両親がくれた分ってことでいいだろ」と夫。

 

ショックのあまり放心状態の私。無言で電話を切ってしまいました。

 

その後ハッと我に返ったものの、私は限界を感じていました。この人とはもうやっていけない、そう思ったのです。私は意を決して夫にメッセージを送信しました。

 

「もう無理……離婚しよう」「子どもたちは私が連れて行く」

 

すると夫から返ってきたのはまたも呆れる言葉でした。

 

「養育費は払わないぞ」

 

あまりに軽い口ぶりに、私は逆に呆れてしまいました。まるで自分の立場をわかっていないのです。夫にとっては、家族より自分の自由の方が大事なのだと痛感しました。

 

どうせ払う力なんて夫にはありません。私はOKしました。それに、養育費のことで揉めるよりも、一刻も早く離婚に応じさせることのほうが、私と子どもたちの未来にとって大切だと思ったのです。

 

夫は「これで俺の給料は自分の好きなように使えるな! 文句を言うやつもいなくなるし、せいせいするわ」と言い、「今すぐ出てけよ!」と煽ってくるのでした。

 

私はすぐに必要な荷物をまとめ、子どもたちを連れて実家に帰りました。――このときの決断が、私と子どもたちの新しい人生の始まりでした。

 

 

 

1週間後――。

 

「おい、内容証明が送られてきたぞ! 養育費も慰謝料も書いてある!」と連絡してきた夫。私は弁護士に相談し、内容証明で請求を通知。その後、公正証書で親権・養育費・慰謝料を取り決めました。

 

「ありえないだろ! なんでこの俺が慰謝料なんか払わないといけないんだ!」「この間、慰謝料は払わないって言ったよな?」と怒鳴る夫に、「そうだけど、あなたが浮気してることがわかったら、話は別よ」とすげなく返しました。


最初は「この人に支払う力なんてない」と半ば見限っていました。でも浮気までして家族を裏切った以上、責任を取らせないままにするわけにはいきません。法的に決めれば、たとえ分割でも、給料からでも支払わせることができる。私は子どもたちのためにも、きちんと慰謝料を請求する覚悟を固めたのです。

 

もともと、家計管理のときに不審な引き出しがあることに気づいていました。最初は「またゴルフや飲み会に使ったのだろう」と思い、深く追及せずに目をつぶっていたのです。けれど、離婚の準備を進めるにあたって財産分与をきちんと算出しなければならず、普段よりも細かく口座やカード明細を確認するようになりました。

 

すると、見覚えのない場所での出金や、用途不明の高額な支払いが次々と見つかり……夫の浮気の証拠がぼろぼろと出てきたのです。お金を引き出しているATMの場所やクレジットカードの使用明細……幸か不幸か、高い興信所を使わずとも、十分証拠になるだけの材料がそろってしまいました。

 

「調べていくうちに、いろいろ不審な点が増えていったの」「下の子が生まれた2年前、あなたは“会社の手続きで休みを取った”って言って、育児もせずに1人で旅行に出たわよね」「家を出る準備をしていて、書類を整理していたときに目に入ったの。あなたの勤怠の申請記録には、正式な休暇手続きじゃなく“私用の長期休み”って残っていたわ……。その休みを、誰と過ごしていたのかしら?」

 

「……それは……」と言ったきり、黙り込んでしまった夫。

 

「あなたが休んでいたころ、同じ会社の人から『社長は長期の海外出張で不在だった』と聞いたの。だからあなたは……社長さんのお宅に転がり込んで、奥さまと過ごしていたのよね?」

 

「……社長には、このことは……! 俺、将来的に、社長の右腕になるって期待されて、今まで頑張ってきたんだ! 養育費も慰謝料もちゃんと払うから、だから、社長だけには……!」と言ってきた夫に、「奥さまにも慰謝料を請求したから、バレるのは時間の問題だと思うわ」と淡々と返した私。

 

「そんな……!」と嘆く夫に、「あと、そこのおうちは早めに出ていってね」と追い打ちをかけた私。「なんで俺が出ていかなきゃいけないんだよ……!」と再び怒りを見せた夫に、私は「忘れたの? そこは私の会社の借り上げ社宅。離婚後は入居資格がなくなるから、会社の手続きに沿って退去期限までに出ていってね」とぴしゃりと言いました。

 

「今すぐ引っ越しなんて無理だ! 俺にまとまった金がないことくらい知ってるだろ……! 頼むよ、お願いだからなんとかもうしばらくここに住めるように、会社に言ってくれ!」と頼み込んできた夫。

 

でも、私と夫はもうすぐ他人になるのです。私が夫の面倒を見てあげる必要はありません。

 

「いい大人なんだから、自分のことは自分でどうにかしなさい。給料だって、これからは自由に使えるでしょう。でも、その代わり父親としての責任だけは果たして」

 

「待ってくれよ! 俺には金がないんだ!」といつまでも叫んでいる夫にそれ以上答えずに、私は電話を切りました。

 

その後――。

 

 

私と夫の離婚は無事成立。夫の会社の社長夫婦も、離婚したようです。

 

もちろん、元夫は社内で問題になり、最終的に会社を辞めることになりました。社長から一度連絡があり、家を追われた元夫が急遽借りた安アパートに、元社長夫人が転がり込んだと聞きました。社長が「元妻の今までの金銭感覚が抜けない限り、あの2人はうまくはいかないだろうな……」と言っていたのが印象的でした。

 

そして思い出したのです。あのとき夫が「知り合いの家に置いてある」と言っていたゲーム機……。今は元社長夫人の部屋にあるらしいと聞き、妙に納得してしまいました。

 

浪費だけならまだ、元夫への愛情は残っていたかもしれません。でも、子どもたちのお金に手を出して、浮気の費用を捻出しようとしたのは許せませんでした。今思い出しても腹が立って仕方がありません。

 

今私は、別の社宅を借り、子どもたちと穏やかに過ごしています。幸い、理解のある会社なので、在宅やフレックスなどをうまく使いながら、子どもたちがさみしい思いをしないように、そしてお金に困らないようにしていきたいと考えています。

 

今回のことで、改めて「お金は家族の未来を守るもの」だと痛感しました。浪費する夫を失っても、子どもたちと一緒に歩む今の生活の方が、よほど豊かだと思います。これからは「夫に振り回される妻」ではなく「子どもたちの未来を守る母」として、自分の人生を選んでいきます。悔しい過去も、子どもたちと新しい未来を築くための糧にしていきたいと思います。

 

【取材時期:2025年5月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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