夜泣きが続く息子…疲れで家事もおろそかに
夫と結婚後、36歳で息子が生まれ、育児休暇を取得していたころの話です。息子は生まれたときから、毎日激しい夜泣きをしていました。夜泣き対策として朝日を浴びせたり、昼間はなるべく出かけたり、私もできる限りの努力をしていたつもりです。
しかし、努力もむなしく、生後6カ月になっても深夜に数時間泣き続けることもしばしば。私は寝不足や疲れから、出産前は滞ることのなかった家事が、だんだんおろそかになっていきました。部屋は物で散らかり、洗濯物も山積みのまま。自分の食事もまともに取れず、息子が寝た短い隙に自分も細切れに眠る暮らしです。
初めは「俺に任せて」と家事や夜泣き対応をしてくれた夫でしたが、2カ月ほどたつと態度が急変。散らかった部屋にため息をついたり、悪態をついたり。息子が夜泣きをしても、気付いているのかいないのか、対応してくれなくなりました。
「一緒にいる意味ない」と吐き捨てる夫
ある日、夫が帰宅後「いいかげんにしろよ。家は散らかり放題、食事もできていないってどういうことだよ」と私を責めました。「私だって家事もきちんとしたい。家もキレイにして、いっぱい眠りたいのに」という思いが込み上げて涙がこぼれました。
夫は私の様子など意にも介さず「とにかく、このまま家事をしないのであれば、もう離婚だから」と一方的に言ってきました。「気持ちはわかるけど、育児で疲れているんだから理解してよ。ひどいわ」と伝えても、「家事ができるからお前と結婚したんだ。息子のせいにして家事をしないのなら、もう一緒に住む意味がない」と吐き捨てたのです。
夫の本性は、家事をする妻が欲しいだけの自己中心男でした。私は夫を愛していましたが、自分のことしか考えていない夫にほとほと嫌気が差してしまいました。気まずい空気が流れる中「ピンポーン」とインターホンが鳴り、モニターを見ると、そこにはなぜか夫の母が映っていたのです。
義母からも罵詈雑言を浴びて…ついに
突然の義母の来訪に驚く私。どうやら夫が呼びつけたようでした。義母は部屋を見回し「息子から聞いた話よりひどい。どうして仕事に行っていないのに、こんなに散らかっているのかしら」と詰問。食卓を見て「本当に食事の用意もしていないのね」と言った後、私に「息子はあなたたちを養うために必死で働いているのよ。内助の功が大事だってわからない?」と非難したのです。
夫は「こいつ、ひどいんだよ。片付けもしないし、飯も作らない。養ってやる義理がない」などと義母に同調しています。私はやりきれない怒りを感じ、実家に避難することを決意。夫や義母が浴びせ続ける罵詈雑言を無視して、息子を連れ、貴重品と息子の着替えやミルク、おむつの入ったお出かけバッグだけを持って家を飛び出しました。
通りでタクシーを拾って実家へ。実家の両親は突然の来訪に驚きながらも、私たちの様子を察してそっと受け入れてくれました。
その後、私は両親の力を借りながら、夫に対して離婚調停を申し立て、離婚を前提に話し合いを進めています。
まとめ
出産前の夫はあんなにやさしかったのに、ガッカリです。一方で、自分が気に入らなければ人をけなすような夫とは、離婚することになりよかったとも感じています。
もちろん夫も仕事が大変だっただろうし、家事をしない妻にイライラすることがあったかもしれません。しかし、夫婦の問題は離婚を振りかざして親を巻き込むようなものではなく、まずお互いが納得して暮らせるよう話し合うべきでした。このような形で結婚生活が終わることは残念ですが、今回のことを教訓にしながら、息子のためにもこれからの人生を生きていきたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:近藤 美和子/36歳、1人息子と両親と暮らすシングルマザー。息子が好きな路線バスに乗って水族館や動物園に行くのが好き。会社員として勤めながら、ママライターとしても活躍中。
マンガ/あさうえさい
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)
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