帰省直前にかかってきた義母からの電話
夫は5人きょうだいで、長期連休にはそれぞれ家族を連れて実家に集まるのが恒例です。誰が泊まるかはっきりと決まっているわけではなく、なんとなく早い者勝ちのような雰囲気があります。私たちは夫婦と子ども3人。ほかのきょうだい家族に比べて人数が多く、その分スペースも必要です。
子どもたちが4歳と2歳と5カ月のころのことです。かなり前から義実家に帰省し、宿泊することが決まっており、子どもたちも「じいじばあばのお家でお泊まり楽しみ!」と、数日前から楽しみにしていました。ですが、かなり前から予定を伝えていたのに、予定の2日前に義母から連絡が……。
「寝る場所がないから泊まるのは無理かも」と言われてしまったのです。
どうやら他の家族は泊まる様子。スペースが大変なのはわかりますが、直前になって断られるのはこれが2回目だったのもあり、私はモヤモヤした気持ちに。さらに、他の家族は子どもがいない一方で、じいじとばあばに会うことや、お泊りを楽しみにしている子どもたちがいるわが家。つい、わが家を優先してくれてもいいのではと思ってしまうのも本音でした。子どもたちの楽しみをなくしてしまう罪悪感などもあり、悪意はないとわかっていても、心の奥にじんわりと重たさが残りました。
結局私たちは、夜遅くに義実家を出発し、車で2時間の自宅へ帰ることに。夜の移動ということもあり、帰り道の車中で子どもたちはぐっすり。でも家に着くころには起きてしまい、興奮してなかなか寝つけず、次の日に疲れを引きずっていました。
そんなことが重なって、義両親の、孫の顔を見たいという思いは感じつつも、いつの間にか義実家からは足が遠のいていきました。「来てほしいけれど、泊まられるのは大変」というのが義両親の本音なのかもしれません。
今では、朝早くから遊びに行き、夕方には自宅に帰るという形で最初からお泊りの予定を立てず、無理のない距離感を保ちながら関係を続けています。お泊まりができなくても、子どもたちが祖父母と楽しく過ごせる時間を大切にしたい。そんなふうに思いながら、わが家なりの関わり方を探っています。
著者:山野 奈央/30代女性/2020年生まれの4歳の長男、2022年生まれの長女、2024年生まれの次男と夫の5人暮らし。2歳差育児に悩まされながらも、お気に入りのコーヒーマシンで淹れたコーヒーでやる気スイッチを入れている。育児休業を取得中の会社員で、副業でライターとしても活動中。家族で温泉旅行に行くことが好き。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)
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