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家の中で急に消えた2歳の息子を窓際で発見「なんだ、寝てただけか…え!?」朝まで元気だった息子が…

息子と2人で家にいた日、少し目を離した隙に息子が行方不明になりました。名前を呼んでも返事がなく、家中あちこち探しますが見つけられません。ベランダの窓が開いていて、まさか? と思いのぞき込むと息子の靴下が落ちていて……。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師松井 潔 先生
小児科 | 神奈川県立こども医療センター 産婦人科

愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等、同総合診療科部長を経て現在、同産婦人科にて非常勤。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。
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家の中で突然息子が行方不明に…

私は平日〜土曜までフルワンオペで2歳の息子を育てています。その日は土曜日で気温は25度前後と比較的涼しかったものの、雨が降っており出かけることができなかったので、家で息子と2人で過ごしていました。


お昼ごはんを作るためキッチンに入り、息子の様子を見ながら料理をしていると、いつもなら「ママ、ママ!」としつこく声をかけられるのに、珍しく静か。「朝元気に遊んでいたから疲れたのかも」「家事がはかどって助かるなぁ」と思いながら料理を進めました。しかし、ふと顔を上げるとさっきまで遊んでいたはずの息子が見当たりません。名前を呼んでも反応がなく、部屋中探し回りますが姿が見えませんでした。

 

そのとき、閉めていたはずのベランダの窓が少し開いていることに気づきました。まさか……? と思いのぞき込むと、ベランダに息子の靴下が転がっていました。しかし、ベランダに飛び出すも、息子の姿はありません。嫌な予感がし、心臓がバクバクと鳴り響きます。

 

 

そのとき、ふとカーテンの動きに目がとまりました。恐る恐るめくると、そこには横たわって眠る息子の姿が……! よかった、こんなところで寝てたんだと安心したのも束の間、息子は声をかけてもぐったりとしていて、反応が薄いのです。検温すると38度を超える高熱でした。静かにいい子で遊んでいたと思っていたけれど、それは熱で体がしんどかったからでした。

 

熱が高くほてっていた息子は、外の風で涼もうと窓を開けたのかもしれません。全身を確認しても濡れている様子はなかったので、おそらくベランダには出ることなく、窓のそばで寝てしまったのだと思います。ちなみに、ベランダに落ちていた靴下は、洗濯のときに落としてしまったものでした。

 

その後すぐに息子は目を覚ましたので、一旦水分を摂らせます。スッキリしたのか、息子はたくさんおしゃべりを始め、少し安心しました。土曜で小児科が休診だったこともあり、しばらく寝て休ませると、2時間後には36度台に解熱。何事もなかったように遊び始めたので、週明けまで安静にしつつ様子見しながら過ごしました。そして念のため週明けに受診した小児科で、「風邪」と診断されたのでした。

 

 

大事に至らなくてよかったとホッとしましたが、子どもの体調変化を見過ごしてしまったことと、一歩間違えれば取り返しのつかないことになっていたかもしれないことは、親としてしっかり反省しなければなりません。この件以後、窓は勝手に開けられないように対策をしています。

 

子育てをしていると家事が進まなかったり自分の行動が制限されたりして、ふとした静かな瞬間を逃したくないとつい思ってしまいます。しかし、いつもと違う様子は、子どもの異変に気づく大事なきっかけなのだと実感しました。また、見ているから大丈夫と思い込まず、子どもの安全対策もしっかりしなければならないと再確認した出来事でした。

 

◇ ◇ ◇

 

突然の高熱やぐったりした様子に驚かれたと思いますが、冷静に対応されたことで大事に至らずその後回復したようで、本当によかったです。

 

お子さんが急に高熱を出した場合、まずは次の2点を確認してください。

 

①意識がはっきりしているか、けいれんしていないか
②顔色は悪くないか

 

しんどそうではあるけれど、意識がはっきりしていてけいれんもなく、周囲に興味を示していて顔色も悪くないといった状態であれば、無理に医療機関を受診せず、ひとまず水分補給をさせてゆっくり休ませ、様子を見てください。

 

しかし、以下のような症状が見られた場合は、休日診療や救急外来などの医療機関を迷わず受診してください。

 

■反応が鈍い、意識がぼんやりしている
■水分を受け付けない
■呼吸が速い、苦しそう
■顔色が悪い、唇が青い
■けいれんを起こしている

 

また、今回の出来事をきっかけに、窓への安全対策をされたとのことですが、これも非常に重要なポイントです。2歳のお子さんは成長とともに行動範囲が広がり、思いもよらない行動をすることがあります。窓にはチャイルドロックやストッパーを取り付けたり、家具を窓から離して配置したりするなど、さらなる安全対策を心がけると安心ですね。
 

 

著者:谷口ひかり/30代・ライター。平日フルワンオペで2歳の息子を育てるママ。不妊治療の末ようやく第1子を授かった。

 

作画:Pappayappa

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)

 

 

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