猛暑の中での出産と里帰り
臨月を迎えたその夏は、重たい体には酷な猛暑でしたが、わが家は風通しが良いこともあり、扇風機だけでも暑さをしのぐことができていました。そして、つかの間の休息のような涼しい日、ついに陣痛がきたのです。
病院へ向かうと即入院となり、無事に出産。その後、退院して、事前に計画していた通り、私と夫と娘の3人で、私の実家へ里帰りしました。
夫の職場は私の実家から車で20分ほどで、通勤にそれほど支障はなく、両親に手伝ってもらいながら穏やかに日々を過ごしていました。
真夏に放置された家の惨状
里帰りから1カ月後のある日、猛暑も落ち着いてきたので、夫は自分の秋服を取りに、一度自宅へ戻ることに。すると、家に着いた夫から慌てたような声で電話がかかってきました。
「やばい! 台所の臭いもひどいし、居間のコンポストもコバエだらけだよ!」と言われ、しまった……!と思いました。
真夏の暑さピーク時から不在にしていたわが家はしっかりと空気がこもり、シンクに残っていた生ゴミが異臭を放ってコバエが発生。さらに世話主不在のコンポストも、すっかりコバエの巣窟となっていたのです。
家族の協力で復旧!
夫にはコバエ駆除のスプレーを撒いてもらい、コバエだらけになっていたコンポストは処分。台所掃除は後日、実母にお願いしました。
暑さでひどいことになっていたわが家でしたが、私が身動きを取れない中、家族の協力でなんとか帰宅前に元の状態を取り戻すことができました。
思い返せば、妊娠中の5月ごろからすでにコバエの兆候があり、大きなおなかで掃除やスプレー対策をしていたのに、出産の慌ただしさですっかり忘れてしまっていたのです。この出来事以来、わが家では毎年5月から台所掃除を念入りにおこなうようになりました。
著者:吉岡 みどり/30代女性。2023年生まれの女の子のママ。さまざまな接客業を経て現在は専業主婦。音楽と本と散歩が好き。「子育ては究極の人間観察」をモットーに、日々愉快に育児中。
イラスト:ななぎ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)