厳しい上司のA子さん
僕は都内のある企業に勤める会社員です。この会社に入ったときから僕に仕事を教えてくれている上司・A子さんは、とても美しい女性で、社内では「A子さんとお近づきになりたい!」と密かに思っている男性社員も多いよう。ただ、仕事一筋の女性で、僕は日々厳しく指導されていました。
そんなある日、同期のB男がA子さんと話している姿を見かけました。B男は僕のことをライバル視しており、社内ですれ違うたびに嫌味を言ってくる男。そのため、僕は「何を話しているのかな?」と思いながら、素通りしたのでした。
弟が会社に来ると…
数日後、会社でいつものように仕事をしていると、同僚から声をかけられました。
「かわいい女の子が受付でお前のことを呼んでいる」
僕は不思議に思いながら受付に行くと、一緒に暮らす僕の弟が待っていたのです。実は、弟は普段からさまざまさなウィッグを着けてオシャレを楽しんでおり、この日はボブヘアのウィッグだったため、同僚は女性と勘違いしたよう。
「ありがとう!」と言いながらお弁当を受け取っていると、A子さんが近づいてきて、衝撃的な発言をしたのです!
「あ、あの! 私の婚約者になんの用でしょうか!」
もちろん、僕はA子さんと恋人でもなければ婚約もしていません。弟が驚きながら「兄ちゃん、婚約者がいたの!?」と言うと、A子さんはその声から「えっ男性!?」と動揺。僕が「この人は僕の弟です。コスプレが趣味なのでこのような格好でして……」と説明したところ、A子さんは「失礼しました!!」と顔を真っ赤にしながら勢いよく去って行ってしまいました。
「婚約者」と発言した理由は?
その後、デスクに戻った僕はA子さんの姿を見つけ、「あの……先ほどの……」と言うと、A子さんは「少し会議室で話しましょう」とのこと。
会議室に移動すると、A子さんはさっきの発言の理由を教えてくれました。数日前にB男から、僕がスナックで働く女性にお金を貢いでおり、借金までしているとの話を聞いたそう。2人で話していたのはそのためだったようです。ただ、僕はそのようなことは一切しておらず、B男が僕のイメージを悪くするために噂を流したのでしょう。
「弟さんのことをスナックの女性だと勘違いしてしまったの。私が婚約者のふりをすれば、その女性もあなたから離れると思って。勝手なことをしてしまい、申し訳ございません」
謝るA子さんに僕が、「いえいえ、心配してくれてありがとうございます! とても大胆な行動だったのでびっくりしましたが」と言うと、「私、恋愛をほとんどしたことがないから、一般的な感覚がよくわからなくて」とA子さん。
「そうなんですね。僕も恋愛は得意じゃないので、同じですね!」と明かし、僕たちは仕事に戻ったのでした。
僕とA子さんのその後
その日以降、仕事に関しては相変わらず厳しいA子さんですが、時間があるときは一緒にランチに行くなど、プライベートなことも話す仲に。
そして、お互いに映画鑑賞が好きということがわかり、映画デートの約束もしました。A子さんは女性としても素敵な人であり、ゆっくりと距離を縮めていきたいです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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