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「派遣は黙れ」会議で部長から浴びせられた言葉。凍りついた空気に重役たちが取った行動は

私はコールセンターで派遣社員として働いています。祖父の介護と両立するため、フルタイムの正社員ではなく派遣という働き方を選びました。そんな私がある会議で浴びせられた言葉は、今も鮮明に覚えています。

 

会議での部長の発言にあぜん

コールセンターの自動応答システム導入に関する会議に、正社員も派遣社員も含めた数名のオペレーターが呼ばれました。私は派遣ですが、日々お客さまの声を直接聞いている立場として「ぜひ伝えたい」と思い、発言の機会を伺っていました。

 

ところが、部長からこう言われたのです。

 

「発言していいのは正社員だけだ。派遣は黙っていろ」

 

強い言葉に、会議室の空気は一気に重くなりました。私は驚きと悔しさで声を失いました。

 

重役たちの反応は

その場に同席していた重役の1人が、毅然(きぜん)とした態度で部長をたしなめました。

 

「正社員・派遣に関係なく、現場の声を聞くために集まってもらったのです」

 

すると、他の重役たちも無言で次々に席を立ち、会議室を後にしました。部長は「えっ…?」と動揺し、慌てて彼らを追いかけていきました。

 

 

私が派遣を選んだ理由

私は幼いころから祖父と過ごす時間が長く、数年前から介護も担っています。両親は自営業で忙しく、介護を手伝える状況ではありません。自然と私が中心となって祖父の世話をするようになりました。

 

そのため、フルタイム勤務が難しく、柔軟に働ける派遣社員としてコールセンターの仕事を選びました。お客さまの声を大切にする業務は、祖父の介護で培った「相手の気持ちをくみ取る姿勢」とつながっている気がしています。

 

会議を退席した重役たちも実は…

後から知ったのは、会議を退席した重役たち自身も、かつて派遣として働きながらキャリアを積み、今の立場に至っていたということでした。だからこそ、「派遣の声を無視する」という態度に強く反発したのだと思います。

 

結果的に、その部長は「現場の意見に耳を傾けない姿勢」が問題視され、会社を去ることになりました。

 

まとめ

「派遣は黙っていろ」と言われたときはショックでした。けれどその出来事をきっかけに、社内で「派遣も正社員も関係なく、現場の声を大切にするべき」という意識が広がりました。

 

派遣という立場でも、自分の経験や背景が役立つ場面は必ずあります。祖父の介護と両立しながら働いている私だからこそ寄り添えるお客さまもいる。そう信じて、これからも仕事を続けていきたいと思います。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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