元カノ「ハイスペ男性と結婚したい」
僕が父の会社を継いだ当時のことです。僕は交際していたA子に、突然別れを告げられました。
「ごめん。町工場ではなくて、私はもっとハイスペ男性と結婚したいの。あなたとは将来を考えられないから、別れてほしい」
僕は言い返したい気持ちもありましたが、何も言えず……。大人しく別れを受け入れ、彼女の連絡先を削除しました。
あれから僕はひたすら仕事に没頭。次第に実績が認められ、数年後には国内でも屈指の技術専門会社として評価してもらえるように。
そんなある日、取引先の社長の息子の結婚式に参加したところ、なんと新婦は元カノのA子だったのです。招待状を見て同姓同名なことは気になっていましたが、まさか本人だとは思っていませんでした。
僕の収入に驚くA子
式の最中、彼女も僕に気づいたのか、目が合った瞬間、凍りついたような表情に。「おめでとうございます」と声をかけても、無視をされました。一方、新郎は何も知らないようで、A子を連れて僕の席まであいさつをしにきてくれたのです。
「いつもお世話になっております。工場は順調なようですね。業界新聞に取り上げられていたのを見ましたよ!」
僕は、「従業員や取引先のみなさんのおかげです」とほほ笑みました。すると新郎は、「プライベートのほうはどうですか? 以前、彼女にひどい振られ方をしたと聞いたような……」と発言。「ははは、そんな話をしましたっけ。お恥ずかしい限りです」と僕は頭をかきました。
A子は、「へぇ~、そ、それはお気の毒」としどろもどろになりながらも、「私みたいにいい相手が見つかるといいですね! 夫はイケメンで仕事もできるハイスペなんです!」と、勝ち誇ったような顔に。
すると新郎は、「いやいや、彼は僕とは比べ物にならないくらい稼いでいるんだから」と発言。A子は、「えっ!?」と驚きを隠せない様子でした。
A子がまさかの行動に
そんな結婚式から数日後、知らない番号から電話が。折り返してみると、相手はA子だったのです。
「仕事がそんなに成功しているとは知らなかった。今度、一緒に食事にでも行かない?」
A子は、夫よりも僕のほうが稼いでいることを知り、よりを戻したくなったのでしょう。しかし、彼女の欲深さに嫌悪感を抱いた僕ははっきりと言いました。
「君は最低な女性だね。もう君とは関わりたくない。これ以上連絡してくるようなら、君の旦那さんにすべて打ち明けるから」
A子は「それだけは勘弁してください」と電話を切ったのでした。
A子のことを心のどこかで引きずっていた僕ですが、これでキレイさっぱり吹っ切ることができました。これからは仕事だけでなく、素敵な恋人を見つけてプライベートも充実させていきたいです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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