同窓会で元カレと再会
「そろそろ同窓会も終わりかな」と思いながらプレゼンの資料を作っていると、共通の友人でA子の同級生である男性から着信が。「同窓会にはA子ちゃんの元カレ・B男も来ていたんだけど、2人の距離が近くて……」とのこと。
詳しく話を聞くと、B男はA子を見つけた途端、駆け寄って「相変わらずすごくキレイだなぁ。まだあんな貧乏男と付き合っているのか?」と声をかけたといいます。
A子が戸惑いながら「まぁ……」と答えると、B男は「そいつのどこがいいわけ?」と畳みかけるように聞き、すかさず「俺は今、ここで働いているんだ」と名刺を差し出しました。そこに書いてあったのは大企業の名前だったとのこと。
少し動揺したものの、彼女のことを信じ、「A子は僕を裏切るようなことはしないよ。教えてくれてありがとう」と言って電話を切りました。
彼女「元カレと復縁する」
それから数日後、A子から突然呼び出しを受けた僕。彼女は、先日渡したばかりの婚約指輪を差し出し、「ごめん。あなたとは結婚できない」と言いました。
理由を聞いても、「あなたには私よりもいい人がいるから」と言うだけで詳細は話してくれません。僕はB男のことが頭をよぎり、「同窓会で元カレと再会して、彼と復縁したくなったの?」と切り込みました。するとA子は態度を変え、開き直ったのです。
「知っているんだね。そう、元カレと復縁するから別れてほしい。ボロ旅館の経営をするあなたじゃ、私と釣り合わないの」
B男は役員クラスになると年収1000万を超える大企業に勤めているのだとか。僕が「もう少し話し合おう」と言ってもA子は「別れる」の一点張りで、仕方なく別れを受け入れたのでした。
偶然、A子とB男と会ってしまい…
それから1週間後、僕はB男とA子の再会を教えてくれた友人に破局したことを説明するため、ランチの約束をしました。レストランでA子とのことや最近の仕事について2人で話していると、なんと、A子とB男が入ってきたのです。
僕たちに気づいたA子は、「久しぶり〜!」と言いながら笑顔で近寄ってきました。するとB男は、「これがあの貧乏元カレか! やっぱり俺のほうがイケメンだし稼いでいるから、婚約破棄してよかったな」と発言。
唖然とし何も言えないでいると、友人が笑いながら言いました。
「2人は何もわかってないなぁ。この人は今度のプロジェクトが成功すれば、お前の年収の何倍も稼げるようになるよ」
実は、僕は有名企業と合同で大きなプロジェクトを進めていたのです。A子にはプロジェクトが成功してから言おうと思っていました。
A子の末路は?
「えっ、そんな大きなプロジェクトが進んでいるならもっと早く教えてよ!!」と動揺するA子。それを見たB男は、「お、俺だって大企業勤務だぞ? 何が不満なんだよ!」と声を荒げました。
A子は「不満ではないけど……」と言いながらも不機嫌に。2人の不穏な空気に耐えられなくなった僕は、「年収で恋人を選ぶからこうなったんだよ」と言って、友人とレストランから出たのでした。
その後、友人から聞いた話によると、A子とB男はスピード破局したよう。A子は周囲に僕と復縁したいと話しているようですが、その気はまったくありません。
一方、プロジェクトは無事に軌道に乗り、仕事は順調そのもの。しばらくは恋愛よりも、仕事が中心の生活になりそうです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!