離婚を決意するまで
この数年、夫は私に隠れて無駄遣いを続け、貯金を使い果たしていました。さらには娘の教育資金にまで手をつけていたことがわかり、私は離婚を決意しました。使い道を問いただすと、夜の遊びや趣味に費やしていたとのこと。
家計簿や通帳を見直したときに使途不明金が浮き彫りになり、問い詰めると夫は逆ギレ。「謝るから、もうしないって言ってるだろ!」と聞く耳を持ちません。しかし私はもう、彼を信頼することができませんでした。
「お金の管理が乱れていて、このままでは娘にも悪影響だ」と伝え、「離婚は進める」と冷静に話を切り出しました。
夫はしぶしぶ離婚自体には同意したものの、条件には強く反発。「なんで家をお前に渡さなきゃいけないんだ」「養育費で縛りつけるつもりだろ」と言い張ります。私は「話がまとまらないなら専門家に相談するつもり」とだけ告げると、夫は「そんなの不公平だ」と不満を漏らしつつも、最終的に離婚届に判を押しました。
娘の誤解
私は離婚やその理由を、すべて片付いてから娘に伝えるつもりでした。けれど、娘はすでに何かを感じ取っていたようです。ある日、学校に行った娘からメッセージが届きました。「お母さん、ごまかさなくていい。私ももう中学生だよ? わかってるから」と。
私は姿勢を正し、返信しました。
「お父さんと離婚するの」
「これからはお母さんが守るからね」
「私を捨てたんでしょ?」
「え?」
すると娘から、「ウソつき!」という言葉が返ってきたのです。さらに、「離婚の原因はお母さんの浮気なんでしょ?」と……。
よく聞くと、夫が「お母さんは養育費欲しさに娘を引き取るだけ」「浮気相手と再婚したら捨てられる」と言い、知らない人と親しげに写っている写真まで見せたとのことでした。
誤解の真相
その写真について詳しく聞いた私は、思わず笑ってしまいました。写っていたのは夫が勘違いしただけで、実は私と弟。
私はすぐに娘に説明しました。「写真に写っていたのはお母さんの弟だよ。浮気なんてしてないよ」と。すると娘はホッとした様子で「やっぱりそうだよね」と納得してくれました。
その後、離婚条件については弁護士を交えて話し合い、夫も最終的には折れました。家を出て行き、養育費を払うと約束。実家に戻って暮らすことになったようです。
一方、私と娘は2人暮らしをスタート。誤解で母娘関係に溝が入りかけましたが、真相がわかってからは、むしろ以前よりも強い絆が生まれました。今では何でも話し合いながら、安心して毎日を過ごしています。
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離婚条件が不服だった夫。自分の立場を守ろうと必死に振る舞った結果、思わぬ誤解や不器用さが浮き彫りになりましたね。最終的には無事に離婚ができてよかったのではないでしょうか。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※AI生成画像を使用しています
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