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社宅ママ友「旦那さん左遷らしいね〜」私を見下し嫌み→真実を告げると…調子に乗ったママ友に悲劇が!

私は子育てをしながら、時短勤務で働く一児の母です。最近、夫の転職に伴って、社宅へ引っ越しました。家賃も抑えられて、夫の会社の人とも良い付き合いができると思っていたのですが、ある厄介な人物に悩まされることになったのです……。

厄介な人物とは、同じ社宅に住む、課長の妻・A子さん。課長の妻であることを鼻にかけ、社宅のボスママ的存在でした。私たちが共働きであることに対し、会うたび嫌みな発言をしてくるA子さん。なんとか笑ってやり過ごしていますが、子ども同士が仲良しなこともあって、まったく関わらないというわけにもいかず……。

 

私を見下し、私の夫にまで嫌みを…

ある日、突然A子さんから自宅に招かれました。気は進みませんでしたが、娘がA子さんの子どもと遊べるならと、お邪魔することに。すると案の定、A子さんは私が持参した手土産を見るなり「これ、安物でしょ」とニヤニヤ。さらに、とんでもないひと言を放ったのです。

 

「これから節約しないと大変だもんね! あなたの旦那さん、左遷されるんでしょ?」

 

私が驚いて「え? そのお話、詳しく聞かせてもらえますか?」と聞き返すと、A子さんは待ってましたとばかりに嬉々と話し始めました。A子さんは、「あなたの旦那さん、入社したばかりのくせに仕事のやり方に口を出したらしいじゃない? それで社長がお怒りみたいよ? 新人のくせに生意気に意見しちゃうなんて、あなたの旦那さんって常識ないのかしらね?」と嫌みたっぷりに教えてくれたのです。

 

そして「あ、この左遷の話、課長以上しか知らない極秘情報なんだけどね!」と得意げに語るA子さん。私は苛立ちをなんとか抑えて、A子さんに「さすが課長夫人ですね! いろいろな情報をご存じで!」と引きつる笑顔で相槌を打ちました。

 

するとA子さんはますます上機嫌になり、他の社員の内部事情やプライベートの噂話、悪口まであることないこと、ペラペラと話し始めたのです。そんなA子さんの話に嫌気が差していたころ、タイミングよく課長が帰宅。そして課長は私の顔を見るなり、一瞬で真っ青に……。

 

「あら、おかえりなさい! 今ちょうど、この人の生意気な旦那さんが左遷されちゃうって話をしていたところなのよ〜」

 

A子さんの言葉を聞いた課長は、慌てて私に向き直ると、深々と頭を下げて「妻が大変失礼なことを……! 誠に申し訳ございません!」と謝罪したのです。

 

真実を伝えて、大逆転!

私に対して深々と頭を下げる課長の姿に、きょとんとするA子さん。

 

「はあ? なんでこんな底辺女にペコペコするのよ! あなた課長でしょ? 使えない部下の妻なんかに何してんのよ!?」イライラした様子のA子さんが、そう吐き捨てた瞬間、課長は震える声で言いました。

 

「お、おい! 失礼なことを言うな! こ、この方は……新本部長の奥様だ! 今日、社長がご自身のお孫さんを本部長に任命したと、全社員に通達があったんだよ……!」

 

実は、私の夫は社長の孫なのです。夫自身の「身内として特別扱いされたくない」という希望から素性を隠して入社したため、私も周囲には真実を話していませんでした。A子さんから散々、嫌みを言われた私はにっこりと笑い、2人に告げたのです。

 

「夫が素性を隠していたおかげで、課長が内部情報を漏らしていたことがよくわかりました。A子さんから聞いた根も葉もない噂話や、悪口、外部に漏れてはいけない情報もすべて、夫が聞いていますよ」そう言って、私が通話中のスマホを見せると2人は顔面蒼白になり、床に崩れ落ちました。

 

夫は入社早々、社内で問題となっていたパワハラと情報漏えいを解決すべく動いていたのです。社内の聞き取りで課長が問題の中心人物だとわかり、以前から夫に協力を頼まれていた私。A子さんは社宅でも厄介な人物として有名だったので、何か聞けるかもと思い、夫に電話を繋いでいたのでした。

 

「降格か左遷か……。社宅からも、出ていくことになるかもしれない……」と力なくつぶやく課長に、A子さんは「イヤよ! ちょっとあなた! どうするのよ!?」と詰め寄っていました。私はそんな2人を残し、娘を連れてA子さん宅をあとにしました。

 

調子に乗りすぎた課長夫妻の末路

その後、課長は部下へのパワハラや情報漏えいの責任を問われ、厳重注意のうえ地方転勤を命じられ、社宅を出ていくことに。事実上の左遷だと社宅で噂にもなりました。

 

ちなみに、A子さんが口にしていた「夫の左遷話」の出どころも、あとから判明しました。夫が社長特命の新プロジェクト責任者に抜擢されるという話が「異動」という形で広まり、それを課長が「生意気な新人が飛ばされる」と悪意を持って解釈し、A子さんに伝えていたようです。

 

A子さんの子は、転校せずに済むよう、社宅近くの祖父母の家に預けられることになりました。娘たちはお別れせずに済んで、とてもうれしそうです。

 

一方、A子さんが去った社宅はピリピリしていた空気が一変し、和やかな雰囲気に様変わり。新天地での生活も落ち着いたころ、私たちは新しい家へ引っ越しました。夫が仕事に集中できるようしっかり支えて、私がこの穏やかな生活を守っていこうと思っています。

 

◇ ◇ ◇

 

情報の取り扱いに対する意識が甘ければ、個人だけでなく組織全体にも大きな損害を与えかねません。どんなに親しい相手であっても十分に注意しましょう。また、人を見下し、無責任に噂を流すことは、周囲からの信用を失うことに繋がります。誠実な行動を積み重ねていきたいものですね。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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