事前連絡のない子守の依頼
「午後から子どもをお願いできますか?」――長男の嫁から届くメッセージは、いつも突然でした。予定があると伝えても、「一緒に連れて行ってもらえますか?」と頼まれることもあり、「子ども2人だけで何かあったら……」と、責任に触れる言い回しをされると不安になりました。
預かった日は「夕食もお願いできますか?」と追加で依頼されることもあり、孫はかわいいけれど、体力的にきついと感じる場面も増えていきました。息子には心配をかけたくなくて黙っていましたが、内心では「このままでは続けられない」と思っていました。
入院中に進んでいた同居の準備
そんなある日、孫たちと過ごしているときに転倒し、骨折で入院することに。退院後の暮らしを考えていたところ、息子から「妻が同居を提案している」と聞き、驚きました。
私としては、ひとりでの生活を続けたい気持ちが強かったため、長男の嫁に連絡すると「すでに同居の準備を進めている」と告げられました。
「年金は全額渡してください」
「面倒見てるんだから当然でしょ?」
「なら出て行くわ」
「さようならお義母さん」
さらに生活費の分担についても話題に上がり、私の気持ちが追いつかないまま、感情的なやりとりになってしまいました。結局、私は一時的に家を離れる選択をしました。
家族が下した新しい選択
こうして私が出て行ってから1カ月。
その後、近所の方から「子どもだけでいる時間があった」と連絡を受け、息子も心配に。長男夫婦は改めて家庭の在り方を見直すことになりました。私自身も、孫の預かり方や自分の体調管理について考え直すきっかけとなったのです。
さらに、「妻に親しい相手がいるのでは」という息子の不安も重なり、最終的に双方で話し合いの結果、別の道を選ぶことになったのです。親権は息子が担うことになり、住まいも整理し、私も無理のない範囲でサポートを続けています。
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孫の預かりや同居を巡って行き違いが重なり、家族の形は大きく変わりました。思いがけない展開でしたが、今は新しい生活が落ち着き、息子や孫の幸せを陰ながら支えられているようでよかったです。自分の暮らしも大切にしながら、家族の笑顔を見守っていってほしいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※AI生成画像を使用しています
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