想像と違った夜
日中は義実家周辺を家族3人で巡り、夕方に義両親と合流しました。そのまま外で夕飯を食べてから、義実家へ向かいました。義実家といっても、夫が家を出たあとに義父と義母が別居し、義母がひとりで住んでいる家。そのため夫は勝手がわからない様子でした。
しかし義母は「寝室に使って」と部屋を案内してくれた後、「もう寝るね」と自分の部屋に行ってしまいました。勝手ながら、お風呂や寝具の説明などがあったり、一緒にお茶を飲んだりするのかなと思っていた私は、少し意外に感じてしまいました。
戸惑った義母の対応
のどが渇いたと、夫が冷蔵庫をのぞくと、なんと中はほとんど空っぽで飲み物はゼロ。娘の離乳食類などは持参していたものの、自分たちの飲み物は持参していなかったため、夫が買いに行くことになりました。その間、私と娘はお風呂を使わせてもらうことに。しかし、今度はお風呂場で驚くことが……。洗面所にタオルはなく、また浴室にはシャンプーも何も置かれていなかったのです。
私の実家では、そういったものは来客に貸すのが当たり前。その感覚で、義母もきっと貸してくれるだろうと勝手に思い込んでしまい、準備を怠っていました。義母は、私たちが来ると聞いて、もしかしたら邪魔になるからなのか、見られたくないからなのか、すべてしまっていたようでした。
夫は飲み物を買いに出ているし、義母にも声をかけづらく……。結局、髪も体もお湯だけで洗い、濡れた髪と体は脱いだ服で拭き、なんとも落ち着かないままお風呂を出ました。義実家では最低限の実用品も用意はされていなかったという事実に、私は驚きました。
このときはタオルやシャンプー類ぐらい貸してくれてもいいのになと思ってしまったのが正直なところですが、あとからよく考えると価値観は違って当然です。義母の方からすると、泊まる側が自分たちの実用品を持参するのが当然だったのかもしれません。自分たちの物の方が気がねなく使えてよいという考えの人もいるのだろうと思い直しました。そして、自分の勝手な考え方や思い込みに気づき、反省しました。
戸惑った出来事でしたが、一番大きかったのは、「当たり前」の感覚が義母と私は違うということに気づいたことでした。だからこそ、次からは気持ちよく過ごせるよう、確認と準備を忘れないようにしようと思います。
著者:宮田 さや/30代女性/2019年生まれ・発達ゆっくりさんな娘のママ。子育ての合間に勉強し、幼稚園教諭と保育士の資格を取得。子どもと関わる仕事に憧れつつも、現実はワンオペ育児に奮闘中。趣味は旅行で、近々、旅行先で惹かれた地域に移住予定。自分にも娘にも甘めで、毎日ゆるゆる、楽しく過ごしている。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
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