私の婚約者に夢中な同期
私たちの関係は会社の人たちも公認で、同僚たちはとても喜んでくれました。けれど、ある同期の女性社員は、私たちの結婚に反対している様子でした。それもそのはず、彼女も彼のことが好きだったのです。
私と彼が付き合っていることを知っているのに、彼女は何でもかんでも彼に相談。彼が「他の人に相談したら?」と提案しても「やだぁ〜」と拒否して言うことを聞きません。結局、やさしい彼が素直に教えることが多かったのです。
そんな同期の言動に黙っていられなかった私は「彼は私の婚約者だってこと、知ってるよね?」と文句を言ってしまったことがありました。すると彼女からは「知ってるよ(笑)」とあざ笑う返答が。私の婚約者と知りながらも、彼女は私より自分のほうが彼にお似合いだと思っているようでした。
理想の夫婦生活を描けず…
そんな日々から3カ月経ったころ。私は彼と晴れて夫婦になりました。同期からの彼へのあからさまなアプローチは減少しましたが、相変わらず私に対しては対抗心を抱いているようでした。
ただ、私たちの結婚生活は順風満帆でなく、結婚するまで知らなかったお互いのことがわかっていくにつれて、夫婦の関係は冷え切っていき……。結婚3年目で離婚をすることに。
そして、離婚をしても職場を変えないことにして「離婚の理由をお互い他言しない」と約束を交わした私たち。離婚したことが会社内で広まった際には、本当のことは告げず、「職場も一緒でお互いひとりになる時間がなかったから」などといった当たり障りのない理由を伝えるようにしていました。
そんななか、私たちの離婚話に一番食いついたのは、やはり同期の彼女でした。
元夫と同期「私たち結婚します♡」
とある日の休憩中。ニヤニヤしながら近づいてきた同期が「たった3年で愛想つかされてやんの」と言ってきました。「女らしさの欠片もない誰かさんじゃ、帰っても彼は癒されなかったんでしょうね~w」と畳み掛けてきます。彼女は、彼が私を捨てたと思っているようで、私がお互いに同意して離婚したという事実を伝えてもまったく信じてくれませんでした。
そのうえ「これからはもう遠慮しない!」と彼女は、彼への猛アプローチを再開! 数日後、彼女から「彼と付き合うね!」と報告を受けたときは驚きを隠せませんでした。
そのため私は、「彼と付き合うのなら、ちゃんと彼のこと、彼の家族のことを知ったほうがいい」と伝えました。しかし、同期は「私は愛する人を見極めるなんてことはしない! ありのままの彼を愛してるのよ!」と聞く耳を持たなくて……。そのまま、1カ月後には彼と結婚してしまいました!
さすがに彼は周りの人からの冷たい視線に耐えきれず退職。一方、彼女は「ごめんねぇ〜元旦那を奪っちゃってw」と私を煽ってきます。彼女は、私と夫が離婚した本当の理由を知らないからそう言えたのだと思います。
私たちが離婚した本当の理由は
そんなある日、私は彼女から「なんで教えてくれなかったのよ!」といきなり怒りをぶつけられました。どうやら彼女も彼の本当の姿を知ったようです。
そして「アイツ、超マザコンじゃない!」と彼女は叫びました。そう。実は彼、かなりのマザコンで、食事を作ろうと思えば「ママと同じ味にするように」と厳しく言ってくるなど、「母と同じ」を強要するタイプの人だったのです。
さらに同期が言うには、彼は仕事を辞めたあと職に就かず、ずっと母親の側でぐうたらとしているとのこと。「こんなはずじゃなかった」と頭を抱える同期。だからこそ、彼と付き合うと告げられた際に「ちゃんと彼のことを知ったほうがいい」と伝えたのですが……。その後、同期も早々に離婚してしまったそう。
今回の一件で、私もですが、同期も「結婚後に見えてくる問題もある」ということを学んだのではないでしょうか。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!