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持ち寄りランチで私以外が高級店の料理「手作りなんて出せない…」欠席し続けると衝撃の事実を聞かされ

長男が3歳のころの話です。夫の転勤で引っ越した地域で出会ったママ友たちは、ほとんどが長男と年齢の近い子どもがおり、すぐに意気投合し仲よくなりました。そんな中、ママ友のうちのひとり、Aさん宅でみんなでランチ会をすることになったのですが……。

 

張り切って手料理を用意したけど…

夫の転勤先の地域で仲よくなったママ友グループは、知らない土地に来た私にとって育児の不満などを共有できる強い味方。私をやさしく迎え入れてくれたママ友たちには、感謝の気持ちでいっぱいでした。

 

そんなある日、いつも通り子どもと遊び、ママ友たちと楽しくを過ごす中、ママ友Aさんが「みんなでランチしない? 場所はうちでいいよ」とランチ会を提案したのです。前回のランチ会は近くのおしゃれなカフェでしたが、今回はAさんのお家に集まって、それぞれが料理を持ち寄るというものに。私は料理が得意なので、その日から何を作ろうか模索する日々……。長男もとても楽しみにしていました。

 

 

そして、ランチ会当日。私は張り切って前日から仕込んだローストビーフやサラダを持参したのですが、他のママ友の持参した料理にびっくり! Bさんは有名なイタリアンのお店でデリバリーしたアラカルトを、Cさんは高級スイーツ店のデザートを持ってきていたのです。人数分の料理となると各家庭5,000円以上はしたであろう料理の数々を見て、金銭感覚の違いに驚いたのはもちろんですが、見た目も味もレベルの違う料理と一緒に並べられた私の料理に、一気に恥ずかしくなってしまいました。

 

「ローストビーフおいしいね」「料理じょうずなのうらやましい」と言ってくれるママ友や、「〇〇くんママ(私)のごはんおいしい!」と食べてくれていた子どもたちに少し安心しながらも、「来月もおうちランチ会しよう!」と盛り上がるママ友たちに、私の心は置いてけぼり……。毎度高級料理をデリバリーするほどのお金はうちにはないため、その後のランチ会もなんとか高級そうに見える料理を作り、私だけ浮かないようにして参加していました。とはいえ、高級料理デリバリーほどの費用はかからずとも、材料費もバカになりません。次第に金銭感覚の違うママ友グループにいることに居心地の悪さを感じるようにもなり、ランチ会を欠席することが増えたのです。

 

 

そんなある日、ひとりのママ友に遭遇。そのママ友が言うには、グループ内で「最近のランチ会、手作り料理がなくて寂しい」「うちの子が〇〇くんママ(私)のごはんがまた食べたいって言ってる」「デリバリーのお金が高い……」と声が上がっているとのことでした。よく聞くと、最初はみんな張り切って高級なものを持ち寄っていたけれど、何度も繰り返しているとさすがに金銭的にきつかったそうで、コストを下げたくても「みんながしている」というそれぞれの思い込みで、言い出しにくくなっていたそう……。

 

私は思い切って、ママ友のグループメッセージに「今度、手作りの料理を持ち寄ってランチ会しませんか? それか、材料費を割り勘にしてみんなでたこ焼きパーティーなんてどうですか?」と送信しました。すると、意外にも賛同者が多く実現することができたのです。思い切って言ったことで、金銭感覚に悩んでいたのは自分だけではないことも知れました。


勇気を出して自分の気持ちを伝えられたことで、さらにママ友とも関係が深くなったように感じました。価値観や金銭感覚の違いがトラブルのもとになることも多い、ママ友付き合い。しかし気負いすぎず、ときには自分の考えを伝えることが、良好な関係を続けることにつながると実感できた出来事でした。
 

著者:谷 ふみ/30代・ライター。中学校1年生と小学校4年生、5歳の3人の男の子を育てるママ。仕事に家事、育児に追われる毎日。子ども達が寝静まったあと、ひとりでドラマや映画を見るのが楽しみのひとつ。

 

作画:Pappayappa

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)

 

 

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