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ママ友がうちから勝手に持ち帰った息子の服を出品⇒なぜか旦那さんが顔面蒼白で謝罪…彼の正体はなんと

これは、息子が5歳のころのお話です。ママ友・Aさんは、息子と同じ年長クラスに通う5歳の娘さんを育てていて、第二子を妊娠中。わが家は幼稚園の近くに住んでいることもあり、お互い専業主婦だった私たちは、よく子どもを見送ったあと、そのまま私の家でお茶をしていました。この日も、いつものようにわが家でお茶をしていたのですが、Aさんが息子のお下がりがほしいと言い始め……?

 

ママ友が勝手に息子の服をフリマアプリに…

ある日、子どもの見送り後にママ友・Aさんと自宅でお茶をしていました。するとAさんが「おなかの赤ちゃん、男の子だったの! 男の子育児初めてだから、いろいろと教えてね」と報告してくれたのです。私は「おめでとう! 男の子もかわいいよ」と返しますが、Aさんはまだ何やら言いたそうな様子。

 

「どうしたの?」と尋ねるとAさんは息子のお下がりが欲しいと言うのです。急に言われたのでどこに片づけたか忘れてしまっていた私。Aさんに「まだ急がないよね? 近いうちに渡せるように探しておく!」と伝えると、「いや、できれば今探してほしい! 私全然待つから!」とものすごい勢いで言います。

 

少し違和感を覚えながらも、Aさんのあまりの圧に、そのまま息子の服を探しに行く私。幸い息子の服はすぐに見つかりました。Aさんのもとへ戻り、衣装ケースを開けると、なんとAさんはバーゲン会場にでも来たかのような勢いで服をあさり始めたのです!

 

 

驚いた私が「中にはお気に入りの服とか、思い出の服もあるから全部はあげられないよ。だからちょっと整理させて……」と伝えるも、Aさんは大はしゃぎで聞く耳を持たず……。「待ってー! 全部ブランドの服じゃん! かわいい。これ全部ちょうだい!」と言うAさんに私はドン引きして言葉がありません。気がつくと、Aさんは自分の持っていたエコバッグに次々と服を詰め込んでいるではありませんか! 止めようとしましたが、時すでに遅し。服がエコバッグに入りきらなくなったAさんは、「どうもありがとう!」と言って、そそくさと帰ってしまいました。

 

私は驚きと困惑でしばらく呆然としましたが、「まぁ着なくなった服を整理するきっかけになったか……」と自分に言い聞かせながら、ぐちゃぐちゃに荒らされた衣装ケースの服をたたみながら片づけます。すると、思い出の服がないことに気づいたのです。これにはさすがにショックですぐにAさんにメッセージを送るも、既読がつかず……。

 

お迎えのときに改めて「さっき持って帰った服に、息子の大切な思い出の服があったの。返してくれる?」と伝えると焦り出すAさん。様子がおかしいAさんを問いただすと、なんとAさんは、私から奪った息子の服をフリマサイトに出品したと言うではありませんか! しかも出品後すぐに売れてしまい、出品者都合でキャンセルをすると悪い評価がつくから嫌だと言う始末。あまりに身勝手なAさんに怒りを通り越して悲しくなった私は、「うそでしょ、信じられない……」と言い残し、帰宅しました。

 

 

その夜、夫に今日の出来事を伝え、息子の思い出の服がなくなってしまったことを謝った私。すると夫から思わぬ言葉が返ってきたのです。「実はAさんの旦那さんと仕事で関わりがあるんだ。前に幼稚園の行事で偶然会って。でも、お互いに気を使うのは嫌だから、仕事で関わりがあることは妻たちには内緒にしようって話していたんだ。だから、Aさんの旦那さんの連絡先は知っているし、俺からも話してみるよ」と言い残して部屋から出た夫。「世間は狭いな」と考えていると、夫が戻ってきました。「息子の服、返してもらえそうだよ」と言われ、ホッとします。

 

翌日の土曜日、夫が息子と虫取りに出かけたすぐあとにインターホンが鳴りました。見てみると、そこにはAさんとその旦那さんがいるではありませんか! 何事かと驚いた私が出ると「この度は、妻が大変失礼な事をしてしまい、本当に申し訳ありませんでした。もう2度とこのようなことがないように妻にはきつく言っておきましたので、どうかお許しください」とAさんの旦那さんが真っ青な顔で謝ってきたのです。隣にいるAさんも真っ青な顔。「本当にごめんなさい……」と謝ってきました。

 

ただ思い出の服を返してもらうだけだと思っていたので、あまりの展開に戸惑う私。するとAさんの旦那さんから、私の夫が仕事の取引先であること、Aさんはお下がりが欲しかったのではなく、出産前におこづかいを稼ごうとしていたことを聞かされます。勝手に持って帰ったつもりはなかったけれど、売れそうなブランドものがたくさんあって興奮してしまい、私の声は完全に聞こえていなかったとのこと……。


Aさんの旦那さんには、夫は仕事に私情を挟む人ではないので、今後も変わらずよろしくお願いいたしますと伝え、一件落着。

 


Aさんも相当怒られたのでしょう。それ以来、お下がりを欲しいと言わなくなり、子ども同士が遊ぶ以外ではあまり関わってこなくなりました。今回のことは水に流したつもりでしたが、Aさん的には気まずいのだろうなと思い、私からも無理に誘うなどはしていません。

 

お下がりを最初から売るつもりで欲しがられるのは、さすがにいい気はしません。Aさんも反省したようでホッとしました。人の繋がりはどこであるかわからないもの。どんな人にも失礼のないように気をつけようと改めて感じた出来事でした。
 

著者:立川りか/30代・ライター。7歳の男の子を育てるママ。息子の好きを全力で応援するため日々奮闘中。虫が大の苦手だが、息子の虫取りに付き合ってきたおかげで少しだけ耐性がついてきた。食後のデザートや週末の晩酌がご褒美。

 

作画:Pappayappa

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)

 

 

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