トイレで発生した緊急事態
トイレに入った私を見て、今度は娘から「ドアはちゃんと閉めてって、いつも言ってるでしょ!」と声が飛んできます。仕方なくドアを閉め、カギまでかけました。
その直後、妻と娘は親戚たちと旅行に出発。玄関が閉まる音を聞き、「やれやれ」とため息をつきながらトイレのカギを開けようとしたのですが……開かない! 何度回しても、びくともしません。大声を出して助けを求めましたが、すでに2人は迎えのマイクロバスに乗り込み、2泊3日の旅行へ行ってしまったあとでした。
必死の叫びもむなしく…
梅雨明けの蒸し暑い時期。時間が経つほどにトイレの中は熱気でこもっていきます。しかも不運なことに、わが家のトイレは最近交換したばかりのタンクレスタイプ。水分の確保もできず、焦りが一気に募りました。
そんなとき、旅行中の娘から自宅に電話が入りました。留守番電話に「パパ、用があったら電話してね」と残されていたのを聞き、私は必死に「助けて、助けて!」と叫びました。けれど、無情にも通話は切れてしまいました。
奇跡的に娘が帰宅するも
万事休す――そう思った矢先、バス酔いしてしまった娘が旅行を切り上げて日帰りで戻ってきてくれたのです。おかげで私は軽い熱中症で済み、何とか助かりました。
それ以来、私はトイレのドアやカギに対する考え方を改めざるを得ませんでした。閉めるのが当然と思う人もいれば、災害時のリスクを考えて開けておく人もいると聞きます。
まとめ
私自身も、ドアを閉める派の娘に襟首をつかまれて叱られたことがあり、「リスクの感じ方は人それぞれなんだ」と実感する出来事となったのです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:八木ナオ/50代男性・会社員。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
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