明るく気さくで「欧米風」な夫の実家
元夫の実家は、家族仲が良く明るい雰囲気の素敵な家族でした。元夫の兄弟たちは全員家庭を持っていましたが、頻繁に実家に集まっていて、とても良好な関係性だなと感じていた私。
当時、結婚して1年も経っておらず、緊張していた私に気を使ってくれたのか、義父はよく「わが家は日本人家族だけど気持ちは欧米風ファミリーだから、気負わず気さくにね!」と言ってくれていました。
徐々に感じる「欧米風」の違和感
言葉通り気さくにコミュニケーションを取ろうとしてくれた義父ですが、私は次第に違和感を覚えるように。なんだか、スキンシップが過剰な気がしたのです。
義実家では家族間でハグや握手が頻繁におこなわれていて、義父はテンションが上がると肩を組んだり、髪の毛を触ったりしてくる場面もありました。夫もそれを見ていましたが、特に気にする様子はなく……。
夫は末っ子なので、他の兄弟のお嫁さんとは年が離れているのですが、これまで義父のスキンシップをうまくかわしてきたようです。このときは、義実家に仲間入りしたばかりの私に、義父のスキンシップが集中して向けられているように感じがしました。
そんな中、「本当にもう無理!」と思った決定的な出来事が。義父が無意識に私の背中に手を回し、服の上から下着をつまんだのです。
夫に相談するも、まさかの反応で…
義父の過剰なスキンシップを気持ち悪く感じ、意を決して元夫(当時は夫)に、これまで義父にされてきたことを相談。ところが、「それがうちのスキンシップだから気にするなよ!」と明るくスルーされてしまいました。
それどころか「そんなこと言うなら俺も言わせてもらうけど、君の伯父さんが俺の名前を書いたとき、漢字を間違えてたよ!」と、まさかの話題すり替え。勇気を振り絞って相談しましたが、もうこの件について話すのはやめよう……と思ったのでした。
その後、結果的に私たちは離婚し、今はもう義実家との関わりに悩むこともなくなりホッとしています。しかし当時は我慢ができず、徐々に義実家へ行く頻度を減らし、ストレスを軽減させていました。また、子どもが生まれてからは、元夫と子どもだけで帰省することが増えました。妻が帯同せず、“夫と子どもだけで実家に帰る”というスタイルは、いまだに一部の方からは批判的に見られることもありますが、長く付き合っていく関係だからこそ、適度な距離感を保つことが大切だと感じました。
著者:いちのせはち/30代女性。2016年生まれの男の子と、2017年生まれの女の子を育てるシングルマザー。息子は発達障害・軽度知的障害あり、公立小学校の通常学級に在籍中。「子ども発達障がい支援アドバイザー」の資格を取得し、子どものサポートのため会社員を辞めフリーランスに転身。バイリンガル育児にも取り組んでいる。日々の癒やしはK-POPアイドル!
イラスト:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)