え!長芋とフルーツを合わせるの?
NHK『きょうの料理』でフランス料理のシェフ・三國清三さんが紹介した「長芋のしょうゆバターホイル蒸し焼き」を作ります。
しょうゆバターとだけ聞くと、そんなに目新しさはありませんが、メインの食材は長芋ともう1つ。
なんと、りんごを使うんです。そんな組み合わせ、筆者は未だかつて食べたことも聞いたこともありません。
一体どんな味になるのでしょうか。
三國清三さん「長芋のしょうゆバターホイル蒸し焼き」のレシピ
材料(4人分)
・長芋…10cm(320g)
・りんご…1/2個
・レモン汁…少々
・バター (食塩不使用)…大さじ2+1/2(30g)
・レモン (国産/輪切り)…4枚
・しょうゆ…大さじ2
・黒こしょう (粗びき)…二つまみ
別途、35cmの長さに切ったアルミ箔(はく)2枚を使用します。
作り方①長芋とりんごをカットする
長芋は皮をむき、半分の長さに切ってから縦半分に、さらに放射状に5〜7mm幅に切りましょう。
今回買った長芋は細長いタイプだったので、長さを3等分にしてからカットしました。
りんごは縦4等分のくし形にしたら、芯を取って軽く面取りします。変色予防のためレモン汁を入れた水に手早くつけ、使う直前までそのままおきましょう。
作り方②材料をアルミ箔にのせて味付けする
35cmの長さのアルミ箔を2枚準備し、それぞれ手前半分にバター少々を薄く塗ります。アルミ箔1枚で2人分の量です。
そこに長芋、水けをきったりんご、レモンを半量ずつのせてください。果物の風味を含ませるため、長芋を一番下に置くのがポイント。
しょうゆを大さじ1ずつ回しかけたら、残りのバターを細かく切って半量ずつ散らし、黒こしょうを一つまみ分ずつふりましょう。
作り方③オーブンで焼く
アルミ箔の向こう側を折ってフワッと包み、両側の縁を合わせます。端からギョーザの形に整えながら閉じてください。
天板にのせ、200℃に温めたオーブンで20~25分間焼きます。アルミ箔を切り開き、器に取り分けたら完成です。
【実食】長芋とりんごの意外すぎるマリアージュ
ホイルを開けた瞬間、ふわっと広がるしょうゆバターの香りに思わず顔がニンマリ。その香りの奥に、りんごとレモンの爽やかな香気が重なり、不思議と食欲がそそられます。
長芋はやや色が薄く、しょうゆがまわっていない部分があったものの、盛り付けのときに上下を入れ替えるようにすると馴染んでいきました。
しょうゆバターの豊かな風味をまとった長芋は、シャクッとした食感。そのなかにもほんのりとホクホク食感が感じられます。
そこにりんごとレモンの甘酸っぱさが広がっていて、新感覚の味わい。
りんごは加熱しても完全にやわらかくならず、シャキッとした歯ごたえが残っているのも新鮮でした。
ナイフで切ると食べやすいですが、うちではそのままガブリ。
りんご特有の爽やかな風味にバターのコクとしょうゆの香ばしさが意外とマッチしています。
おかず感とデザート感の両方があって、舌が一瞬混乱しますが、脳は美味しいと認定したのか続けてパクリ。
レモンの酸味が全体をキュッと引き締めてくれて、箸が止まりません。
白いご飯のお供にもなるし、赤ワインにも合う。和風でもあり洋風でもある……ジャンルを超えた味わいです。
マンネリ打破の長芋レシピはこれ!
長芋とりんごという、思いもよらない組み合わせに驚きましたが、和風のおかずにも洋風のおもてなし料理にもなる万能レシピ。レストラン気分も味わえる一品です。
長芋に、こんな新しい楽しみ方があったなんて大発見でした。