夫の本心は「子どもはいらない」
専業主婦の私は、去年に病院で「妊娠しづらい体質かもしれません」と言われてから、子どもを諦めていました。ところが最近になって、おなかの中に赤ちゃんがいることが判明! うれしくなった私はさっそく夫に報告しました。
すると、夫は「マジかよ…俺、子どもなんていらないんだけど」と言い出したのです。夫はこれまで私に合わせて「子どもが欲しい」と言っていたものの、本当は「お金がかかるし面倒を見るのも大変だから子どもはいらない」と思っていたとのこと。
夫の本心がわかったこの日から、私たちの仲はどんどん険悪になっていきました。
私はあなたの家政婦じゃない!
その後、私はつわりがひどくて体調が優れず、家事ができないときが出てきました。それに夫は不満を抱いたらしく、「家事をサボる女が嫁なんてハズレ引いたなぁ~!」「うちの母さんは父さんの言うことを黙って全部聞くのになぁ~!」などと嫌味を言ってきます。義母はやさしくて気が弱い性格のため、義父に逆らう勇気がないのかもしれません。しかし、私ははっきりと思っていることを言うタイプです。夫の言葉に耐えられず、私は離婚届を突きつけました。
すると、夫は「離婚して困るのは俺じゃなくてお前だろ? 働いていないし」と言うのです。挙句の果てには、「家事はお前の仕事だろ! ちゃんとやらないなら、俺はこの家から出ていくからな!」と脅されました。結局、離婚の話し合いはうまくいかず、私は肩を落としてしまったのでした。
どうやら夫は、現在住んでいるマンションを解約したら、私が住む家がなくなって困り、言うことを聞くようになると思っているようです。ただ、私ももう我慢の限界です! すでに離婚を考えていた私は、夫が仕事に出かけたあとに母に電話をかけ、里帰り出産をする意思を伝えたのでした。
母と義母が味方になり良い方向へ!
母から「いつでも帰っておいで!」と言われた私はすぐに荷造りを開始! 夫にも一応「里帰り出産する」とメールで伝えたところ、数秒後に電話がかかってきました。「その間、誰が俺の面倒をみるんだ!?」と、夫は自分勝手な発言ばかりで、私は途中で電話を切りました。
そのとき、マンションのインターホンの音が鳴りました。玄関のドアを開けると、そこには義母の姿が。私のことを心配してくれていた義母は、義父に内緒でごはんを作って持ってきてくれたのです。彼女のやさしさのおかげで少し気持ちがラクになりました。
そして私は数時間後には実家へ。夕食のとき、家族みんなで義母の作ったオカズを食べながら、今後について話し合います。
そんななか、夫から「これ以上家を空けたら本当に離婚するぞ!」という脅しの電話が。そして、数日後には夫の欄だけ書かれた離婚届が実家に届きました。夫は脅しのつもりだと思いますが、出産後に本格的な離婚話をしようと思っていた私は、手間が省けて大喜び! 意気揚々と離婚届を追記し、役所へ持って行ったのでした。
ついに離婚の準備が整って…
それから2日後、私は夫に電話をかけることに。夫の側には義父もいるようでした。
「俺に離婚されたらお前、困るよな!?」と怒鳴る夫。そこで、私は離婚届を提出したことをはっきりと伝えました。かなり動揺している様子の夫に、実家が最近リフォームして民宿を始めたため、住む場所に困らないことを教えてあげました。
その勢いのまま、夫に義母も離婚届を提出した事実も伝えることに。実は、義母も以前に義父から離婚届を突きつけられて脅されたことがあるそう。義母はそのときの離婚届をずっと保管していて、先日、役所へ提出したのです。義母は、私の両親の民宿に住み込みで調理の仕事をすることになりました。
翌日、夫と義父が私の実家へやってきて「許してくれ!」と大号泣。しかし私たちの心は動かず、「これ以上騒ぐのなら近隣の方にも迷惑だから警察を呼ぶよ」と告げ、彼らには帰ってもらいました。
現在、私は元気な女の子を出産し、育児の合間に実家の民宿を手伝いながら生活しています。元義母もすごく楽しそうに働いていて、あのとき2人とも離婚に踏み切ってよかったと思っています!
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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