憧れの先輩と秘密の関係
飲食関係の会社で事務員として働いていたころ、私は同じ会社の先輩A男に恋をしました。彼は穏やかでやさしく、女性人気も高い魅力的な存在でした。異なるフロアで働いていたため顔を合わせる機会は少なかったものの、だからこそ、たまに社内ですれ違った際のアイコンタクトや休憩時間での会話が特別に感じられました。
その後、彼とは交際に発展。社内恋愛がバレると面倒になりそうで、私たちの関係は周囲には秘密に。そんな関係に私はドキドキ感で満ちていました。デートは週に1回程度。寂しさもありましたが、彼と一緒にいられるだけで幸せでした。そして彼と付き合って半年が経ったころ、寂しさを訴えていた私に、彼は「大好きだよ」と言って、華奢でかわいいネックレスをプレゼントしてくれました。
彼からのプレゼントが何よりうれしくて、私は毎日そのネックレスを会社に着けていくようになりました。
同僚女性からの突然の呼び出し
数週間後、会社の最寄り駅でA男と同じ部署で働いている女性・B子に声をかけられました。B子は私より3歳年上で仕事一筋、私とは真逆のタイプのしっかりした女性です。「少し話がしたい」と言われた私は、何の話だろうと思いながら近くのカフェへ向かいました。
そして、お店でB子が見せてくれたのは……ブレスレット。それを見て、私は言葉を失いました。私のネックレスとまったく同じモチーフの華奢でかわいいデザインだったからです。同じブランドの物を持っているといえばそうなのですが、このときの私はなんだか嫌な予感がして……。
するとB子は静かに口を開きました。「1年前からA男と付き合っている。でも半年前から冷たくなった。あなたとの関係に気づいていた」と。
露呈した二股の真実
A男は、B子と交際している? 私たちが交際スタートするよりも前に……?
動揺した私は、その場でA男に電話をかけて確認しました。A男はB子との交際は認めつつも「もう別れた」と言います。しかし、携帯から漏れ出たA男の声を聞いたB子は怒って泣き出して……。私たちが一緒にいることがわかると、A男もこれ以上ごまかせないと思ったのでしょう。二股をかけていたことを明かしたのでした。
同じデザインのアクセサリーを2人にプレゼントしていたなんて……。「騙された」と感じ、悲しい気持ちと怒りで胸がいっぱいになりました。その後、A男とは自然消滅となり、彼からの連絡も一切無視して関係を断ちました。
信頼していた相手に裏切られたショックは大きかったですが、早めに真実を知ることができて良かったと、今では思っています。
著者:佐藤さくら/30代女性・男の子2人を育てるママ。恋に悩み、喜び、涙した数々の経験をしてきたからこそ書けるリアルな恋愛エピソードを執筆している。
作画:おはな
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)
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