不倫現場を目撃！
飛行機の席に座り、僕は隣に座っている社長に、今回のプレゼンで使う資料を見せていました。すると、斜め前の席から聞き覚えのある声が聞こえてきたのです。
「あなたと旅行なんて夢みたい！」
「ちょうど妻は実家に帰ってるからね。君も恋人にバレないようにしてくれよ」
耳を澄ませて聞くと、やはりそれは僕の同僚で恋人でもあるA子と、営業課長のB男だったのです！
「もう2年近くになるのに、まだ奥さんと別れないの？」
「君だってずっと恋人をだましているじゃないか」
A子は2年もの間、B男と不倫をしていたよう。さらに2人は、わが社の未発表の商品について大声で話しており、機密情報が漏れかねない危うい状況。隣の社長もA子とB男に気づいたようで、「いい加減にしなさい！」と怒りをあらわにしました。
社長は2人に声をかけ…
空港に到着後、社長は2人を呼び止めました。
「機内で未発表情報を口外するなんて軽率です。案件がなくなる可能性もあるんですよ」
A子とB男は、僕と社長を見て「どうしてここに！？」と驚愕。僕が「君は課長とずっと不倫関係だったんだね」と言うと、「B男さんのほうがあなたよりステータスが上だし。いろいろ買ってくれる財力もあるもん」とのこと。
すると、社長が口を開きました。
「あなたの彼はとても優秀ですよ。今回の案件が無事に終わったら昇格する予定です。今後も大きな案件を任せたいと思っています」
それを聞いてA子は、「えっ、出世するの！？ 今回のことはごめんなさい。B男さんとは別れるから、やり直そう」と態度を変えてきましたが、僕は、「恋人を裏切り、不倫をするような女性とは関わりたくない。仕事の予定が迫ってるから、もう行くよ」と言って、社長と取引先へ向かったのでした。
不倫がバレた2人は！？
日本に戻ってから、何度かA子から「復縁したい」との連絡がきましたが、僕は仕事以外のメッセージはすべて無視。そんなある日、なんとB男の妻が会社に乗り込んできたのです。どうやら、A子との不倫がバレたようで、B男の妻は社長に向かって冷静に「A子さんと話をさせてください」と要求。
社長はA子を呼び、2人を会議室に案内してから「ごゆっくりお話しください」と告げたのでした。
数日後、A子は会社を辞職。慰謝料を請求しない代わりに、会社を辞めるようB男の妻から言われたそうです。そして、B男は妻から離婚を言い渡されたよう。さらに、B男は前々から仕事のミスが多く、今回の社内不倫騒動も影響し、営業部から異動になったのでした。
一方、僕は海外の取引先との仕事も上手くいき、無事に昇格。営業部の課長になれるよう、仕事に邁進していきたいと思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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