教えてくれたのは、青果のプロ「小林青果株式会社」
福岡で創業74年、青果の生産者と小売店舗のバイヤーの間をつなぐ「仲卸(なかおろし)」の事業を展開している小林青果株式会社。
九州各県はもちろん、全国各地から旬の食材や特性の強い商品を仕入れ、お客様へお届け。ここ数年で小売店舗も9店舗まで展開し、公式インスタグラムやnoteで、野菜の豆知識や生産者さんのイベント情報などを発信。
安全で安心できる食品だけでなく、作り手の思いや熱量、消費者の期待、販売店の信頼、すべての人の笑顔と心をつなげられるよう活動中。
ECサイト「うまうまもぐもぐ」では、新鮮で美味しい野菜やフルーツをオンラインで購入できます!
ごぼうの豆知識
ごぼうと一口に言っても、春ごぼうと通常のごぼうがあります。
春ごぼうは若い時期に収穫され、繊維がやわらかくみずみずしい食感。 一方、通常のごぼうは秋から冬に収穫され、土の香りとしっかりした歯ごたえが特徴です。
ごぼうは食物繊維たっぷりで“腸活”にもおすすめの食材です。
おいしいごぼうはここに注目!プロが教える“失敗しない選び方”
今回は、これから旬を迎えるごぼうのおいしい見分け方を紹介します。
①根元に「ヒゲ根」が少ない
根元にあるヒゲのような小さな根が少ないごぼうを選びましょう。
逆に、ヒゲ根が多いごぼうは洗いにくい上、繊維がかたくなっている可能性があります。選ばない方が無難でしょう。
②皮に「ひび」や「しわ」がない
ごぼうの皮がひび割れていたり、しわしわになったりしているものはNG!保存状態が悪く、風味が落ちている可能性があります。
③「泥付き」が断然おすすめ
きれいに洗浄されたごぼうは調理の手間が省けますが、風味や食感をしっかり楽しみたいなら、泥付きのものが断然おすすめです。
④「切り口」が白い
切り口は白いものほど新鮮なサイン!
切り口の表面に裂け目があったり、黒い輪があったり、“す”があったりするものは、水分が抜けて中身がスカスカになっているので避けましょう。
ごぼうの皮はむく?水にさらす?栄養重視なら、答えはコレ!
ごぼうを調理する際、皮はどの程度むけばいいのか、アクは取るべきなのか悩みますよね。
ごぼうの香りや旨みは皮に含まれているので、皮はできるだけ剥かずに、泥や汚れを落とす程度でOK!
また、水にさらしすぎると、風味や旨みをはじめ、抗酸化作用をもつポリフェノールなどの栄養素も逃げてしまいます。
色は少し茶色くなりますが、水にさらさずに調理した方が、栄養たっぷりで独特の風味をしっかりと楽しむことができますよ。
大変!冷蔵庫の中でスカスカに……“す”ができたごぼうのお助け術
“す”ができたごぼうは、風味や食感が落ちてはいますが食べられます。
いつもより濃い味付けにしたり、ゴマ油で風味を足したりすれば、あまり気になりません。
食感が悪くなっている場合はみじん切りにして、ハンバーグに練りこんだり、油で揚げてフレークとしてサラダのトッピングに使ったりすれば、十分おいしく食べられます。
まとめ
今回は、青果のプロ・小林青果さんに、「今が旬のおいしいごぼうの見分け方&調理のコツ」を教えてもらいました。
ごぼうを調理するとき、「水にさらすのってちょっと手間だな......」と思っていました。実はさらさない方がいいと知って、これからは堂々と省略できます!
ぜひ今回の記事を参考に、もっと気軽にごぼうを食卓に取り入れてみてくださいね。