知らないとヤバイ!電子レンジの要注意食材
実はいま、電子レンジでの火災事故が急増中。東京都では令和4年に年間84件の火災が発生し、件数はなんと10年前の約3倍にもなっているんです。
いつも何気なく温めているあの食べ物が、事故や火傷の原因になってしまうかも……?
ウインナーや卵は蒸気で大爆発!
卵だけでなく、ウインナーやたらこも電子レンジで加熱すると爆発してしまいます。
爆発する食材の共通点は「何かに覆われていること」。ウインナーやたらこは薄い皮、卵は黄身が白身に包まれていますよね。
電子レンジには食材を内側から温める性質があり、温められた水分が蒸気になって一気に膨張。行き場を失った蒸気が「ボン!」と爆発してしまうんです。
殻や皮で覆われた食材はフォークで穴を開けたり、包丁で切り込みを入れたりして、蒸気の逃げ道を作ってあげましょう。
ちなみに、ゆで卵は半分に切っても中の水分や空気が原因で爆発する場合があるので、電子レンジで加熱しないでくださいね。
5分で肉まんが燃える!?油分の多い食材に注意
肉まんや天ぷら、唐揚げといった油が多い食材をうっかり温めすぎると、火事につながるってご存じですか?
加熱時間をちょっと増やしただけで、含まれている油分が熱くなりすぎて発火するんです。
名古屋市消防局が行った実験では、肉まんを加熱しはじめて4分弱でモクモクと煙が見えはじめ、5分半後には勢いよく火が上がって扉が開いてしまいました。
肉まんを温めるときは、パッケージに書かれている加熱時間を必ず守りましょう!それ以外のものは、時間を短くして少しずつ温めてくださいね。
いもを温めすぎると「炭」になる!
さつまいもやじゃがいもなどの水分が少ない食材は要注意!温めすぎると水分が飛んで炭のようになり、最悪の場合は燃え上がってしまいます。
焼きいも(120g)を700Wで温めたところ、たったの6分半で火が出てしまったという報告も!
さつまいもやじゃがいもを加熱するときは、レシピの時間をしっかり守ることが大切です。レシピなしで調理する場合は、2〜3分ずつ様子を確認しながら温めましょう。
液体が大噴火!カレーや牛乳はこう温めて
水や牛乳、カレー、シチューなどの液体を温めると、沸騰していないように見えても中がグラグラに熱くなっていることがあります。
この状態で器を動かしたりスプーンを入れたりしてちょっとした衝撃が加わると、一気に「ボコッ!」と噴き出してしまうんです。
火傷を防ぐためには、1分ずつ様子を見ながら温めるのがおすすめ。途中でかき混ぜて熱を均一にするのも効果的です。
加熱しすぎたときは1〜2分置いてから取り出すと安全ですよ。
電子レンジのお掃除サボってない?
家にも職場にも#電子レンジ があるのが当たり前なこの時代。
— 【経済産業省】リコール・製品事故情報(製品事故対策室) (@kochijiko) July 25, 2025
庫内に汚れが残ったままだと発火する可能性があること、御存じですか?
実は取扱説明書には記載があったりします。読んでみると意外な発見があるかも…!?
☑🧹電子レンジはこまめに清掃する!
☑📖トリセツを読む!#NITE #製品安全 pic.twitter.com/lN9zVPmt65
電子レンジの中に飛び散った汚れ、掃除が面倒だからとそのままにしていませんか?実は、汚れが発火の原因になることもあります。
経済産業省のX公式アカウントが公開した動画には、その危険な瞬間が映し出されていました。
汚れた電子レンジで飲み物を温めたところ、庫内の汚れがパチパチと音を立てて火花を散らし、最後には燃え上がってしまったんです。
こうした事故を防ぐためにも、電子レンジはこまめに掃除してキレイに保つようにしましょう。
「ちょっとのコツ」で安全に
毎日のごはん作りを助けてくれる電子レンジですが、食材によっては思わぬトラブルにつながることも。
穴を開けたり、時間を短くしたり、ほんの少し気をつけるだけで事故は防げます。今日から実践してみてくださいね。