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私の体型が赤ちゃんに悪影響だとキレる義祖母→すると夫が「お嫁さんが受ける試験なんだ」は…?真相は

上の子を妊娠中、義実家に久しぶりにあいさつに行ったときの話です。当時の私は後期つわりを脱し、やっと動けるようになったころでした。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師関根直子

筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。
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義祖母から突然の暴言…理由はなんと…

義実家の扉を開けると、高齢の義祖母が開口一番に「お前がそんなに太っているから、おなかの子どもが育たないんだろうが! もうすぐ生まれるってのに……。おなかもそんなに小さいなんて。お母さんがもう少ししっかりしろ! つわりだからと甘えるんじゃない!」とぴしゃりと言ってきました。

 

義両親は妊娠を非常に喜んでくれていた分、義祖母からそんな風に言われるとは思っていなくて、ただただ悔しさと悲しさでいっぱいでした。腹を立てた夫が、義祖母とは別の部屋に私を連れていってくれました。

 

 

夫は「祖母があれだけつらく当たるのは、今後の人生において、つらいことを先に経験させるためで、乗り越えられるかの試験なんだって。義姉に対してもそうだったから……。こちらがいくらやめるように言ってもきかなくて。本当にごめんね」と謝ってくれました。昔からの習慣なのかもしれませんが、私にはよく理解ができず、恐怖心でいっぱいでした。

 

やがて無事に出産したのですが、出生体重は4000グラム近くあり、「ちゃんと育ってたじゃん」と私は苦笑いしたのでした。

 

 

義祖母はもともと口調も強く、人当たりも非常に強い方なので、始めは驚きと悔しさでいっぱいでした。しかし、月日が経つと対処法もだんだん分かってきて、なんとかかわせるようになりました。

 

合わないなと思った人でも、月日の経過でなんとなくどう接すればいいのか分かってくるのだと今回の経験で学んだので、今後ママ友付き合いなどで困ったときも、接し方を工夫して乗り越えていこうと思います。

 

◇ ◇ ◇

 

心ない言葉をかけられ、とても傷つかれたと思います。しかし、見た目の「おなかの大きさ」だけで赤ちゃんの育ちを判断することはできません。妊娠中のおなかの目立ち方は、赤ちゃんの大きさや羊水の量、妊婦さんの体型や何人目の妊娠か、そして子宮の位置で変わってきます。初産婦はおなかの皮膚、筋肉などが一度も伸びたことがないので、一般的におなかのふくらみが目立ち始める時期がやや遅くなります。反対に経産婦だとおなかが目立つのが早い傾向にありますが、個人差が大きいです。

 

そして、妊婦健診では、妊婦さんの体重のほか、血圧、むくみ、赤ちゃんの発育や健康状態などを総合的に確認して安全を見守っていきます。結果として4000g近い赤ちゃんをご出産されたとのこと、しっかり育っていた証拠ですね。ただ一方で、妊娠中の体重は母子の安全に直結する大切な指標でもあります。

 

肥満度を表す指標として、一般的にBMIが用いられています。肥満の定義は国や団体によって多少異なりますが、WHOによる肥満の判定基準はBMI30以上、日本ではBMI25以上が肥満とされることが多いです。

 

妊娠前からの肥満は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病、巨大児、帝王切開のリスクを高めます。妊娠高血圧症は、母体のけいれん発作(子癇/しかん)を誘発し、母体死亡率を上昇させるほか、常位胎盤早期剥離や子宮内胎児発育不全・早産のリスクが高まります。また、妊娠糖尿病になると、巨大児や、難産に伴う吸引・鉗子分娩の増加、帝王切開率の増加が認められています。また、産まれた赤ちゃんに低血糖などの血糖異常が起こることがあります。そして、妊娠糖尿病になった方は、将来的に糖尿病を発症するリスクが高まると言われています。


肥満の方が妊娠した場合、妊娠後に体重を減らすことは難しいので、これ以上増やさないように生活習慣を変える必要があります。

 

妊娠中、赤ちゃんのために必要な栄養をしっかりとることは大事です。ただ、肥満の方は摂取カロリーが多いケースもあるので、1日の摂取カロリーを見直しましょう。あまり食事の栄養を気にしない人で肥満になっている人ほど、糖質過多の食事になっていることがあります。カロリーは控えながら、胎児の正常な発育に欠かせないたんぱく質、脂質、ビタミン類を適量摂ることが望ましいです。

 

また、医師の許可のもと、ウォーキング、水泳、エアロビクス、マタニティヨガなどの有酸素運動を行うのもよいでしょう。運動量の増加により適正体重を維持でき、気分転換にもなります。転倒したり外傷を受けやすいスポーツは避けてくださいね。

 

周囲の言葉に振り回されず、主治医や助産師、パートナーやご家族にサポートしてもらいながら、できることを穏やかに積み重ねていきましょう。

 

 

著者:佐々木 まちこ/30代女性・医療職

1歳、4歳のパワフルガールズを育てる母。医療現場でバリバリ働き、毎日ハードモード。

 

作画:しおん

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)

 

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