「自由に生活したい」同居を断り続ける義母
私は、中学生の息子を育てる40代の主婦です。夫も一人っ子で、車で30分ほどの場所に80代の義母が住んでいます。義父は10年前に他界しており、それ以来、義母は1人暮らし。さほど遠くない距離に住んでいるので、たびたび義母の様子を見に行き、庭の手入れなど手助けが必要なことがあればサポートをしています。
義母は、持病もなく、ひとりでいることに不自由を感じている様子はありません。しかし、私たち夫婦は義母が高齢であることが気がかりで、事あるごとに同居することを提案しています。でも、義母は友人と旅行へいったり、地域の行事に参加したりと、ひとりの生活を楽しんでおり、「自由に生活したいので同居はしたくない」と断ってばかりです。
「受注してない」の言葉に激高!詰め寄る義母
ある夏の日のこと。私たち家族は、お盆の時期に義母宅で食事をするのが恒例行事です。義母が、近くのスーパーでオードブルを注文したと言うので、一緒に受取りに行きました。店員さんに商品を受取りに来たことを伝えて待っていると、店員さんが「斉藤さまでのご注文を承っていないようです」と困惑した表情で戻ってきたのです。
「そんなわけない! 私はちゃんと電話で注文したよ!!」と義母は語気を強めて店員さんに詰め寄ります。「電話を担当した者の名前など覚えてらっしゃいませんか?」「担当者の名前? 私を疑っているの? 間違いなく注文したんだから早く準備してよ!」。義母は、さきほどより興奮した様子です。
「もしかして、日付を間違えて注文しちゃった? このタイミングで、そのことを伝えても火に油を注ぐような状態になっちゃうかな……」と、私は、この状況を切り抜ける打開策に考えを巡らします。そのときです。「斉藤さーん!」とこちらに手を振りながら駆け寄ってくる女性の姿が……。
出会った知人のひと言…まさかの勘違い発覚!
それは、義母宅の隣に住んでいるAさんでした。Aさんは50代の女性で、90代の実母と暮らしています。Aさんは、義母のただならぬ様子を察し、「どうしたの?」と私に事情を尋ねてきました。
私が事の経緯を説明すると、「斉藤さん! この前、うちでお茶を飲んでいたときに、私たちと一緒に別のお店に注文したじゃない」と言うのです。「えっ……あっ! そうだったかも……」。義母はハッとした表情になりました。
実は、先日Aさんの家に義母がお邪魔したとき、ちょうど、Aさんたちがオードブルの注文をする話をしており、義母は、Aさんたちが頼むのなら、自分も忘れないようにと思い、その場で一緒に別のお店に注文していたのです。私と義母は、迷惑をかけてしまった店員さんに平謝りし、注文していたオードブルを受取りに別のお店へ行きました。
まとめ
後日、改めてAさんにお礼を言いに伺い、義母が高齢で1人暮らしをしていることが心配だと話しました。Aさんは「私も母と同居しているから、すごく気持ちはわかる。斉藤さんのお義母さん、うちによく遊びに来るから、何か変わった様子があれば連絡しますね」とやさしい言葉をかけてくれました。
今回は、Aさんと偶然出会ったことで、勘違いがわかり事なきを得ました。しかし、また同じような事態が起こる可能性は十分にあります。今後は、義母のライフスタイルを尊重しながらも、これまで以上にサポートすべきところはサポートしていこうと夫婦で話し合った出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:斉藤 知子/2012年生まれの一人息子を育てながらパート勤務をしている主婦。息子と一緒にメダカを飼育しており、卵から育てた稚魚を眺めることが最近の一番の癒し。
イラスト/きびのあやとら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
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