今までの知識や経験を生かしたい
私が今まで一番長くしてきたことは、妊娠・出産・育児関連の雑誌や書籍を作る仕事でした。そのため、大学の先生や小児科の先生、管理栄養士の方に取材に行くこともあり、赤ちゃんや子どもに関わることがたくさんありました。私自身、2人の子どもを育て、子どもが17歳と19歳になり、だいぶ手が離れてきたところ。小さい赤ちゃんや子どもと関わることは減っていましたが、今までの知識や経験は十分生かせるのではないかとベビーシッターへの応募を決めました。
募集のチラシには30~60代のスタッフが大活躍、空いている日時、都合の良い2~4時間、ダブルワーク可ということが記されていました。これならライターの仕事と調整しながら受けることができると思い、これも応募の決め手に。
また、仕事内容も個人宅に伺うベビーシッターからウエディングシッター、法人のイベント託児などがあり、どれも興味を引かれました。
赤ちゃん、子どもとの触れ合いで感じること
面接を受け、事務所での研修を受け、無事登録。メールで仕事の依頼が来て、日時や場所、仕事内容を見て依頼を受けるかを決めます。実際4時間以上の仕事もありましたが、都合の良いとき、余裕のあるときに受ければ良いので気もラクでした。
シッターの依頼があったお子さんの年代は乳幼児から小学生まで、内容はお世話から遊び相手までと幅がありました。保護者の方がいない間に面倒を見ることもあれば、保護者の方が生まれたばかりの赤ちゃんのお世話をしている間、上の子を保育園に迎えに行き、その後、遊んで過ごすというときも。
初めて顔を合わせたときは泣いちゃう子もいましたが、笑顔で誠実に向き合うことで、結構早く慣れてくれるので、保護者の方たちにも喜んでもらえて、こちらも赤ちゃんに癒やされて帰宅。実際仕事をしてみて、これなら続けられそうだなと感じました。
ベビーシッターとして子どもと関わることは、自分が育児をしているときとはやっぱり違って、心に余裕があるんですね。自分の子どもが乳幼児のころはフルタイムで働いていたので、子育てはその生活の一部。遊んでいても、他にもやらなくてはいけないこと、気にしなくてはいけないことがあまりにたくさんあって余裕がなくなってしまうことばかりでした。
でも、ベビーシッターで子どもと関わるときはお世話だったり、遊びだったり頼まれた時間内にやることが明確。もちろん、その中で子どもの安全など配慮しなくてはいけないことはありますが、余計なことを気にせず子どもときちんと向き合えるので心に余裕もあり、どんな子どももかわいく思えちゃうんですよね。赤ちゃんは、どんなに泣いていても本当にかわいい。まさにおばあちゃん感覚。子どもは宝です。
学ぶことはいつからでもできる

ベビーシッターは子育て経験でできるといっても、やはり子どもを預かるというのは命を預かるということ。いつ何が起こるかわからないし、万が一のときひとりで対応しなければいけない状況もあり得るので、そのための対策や知識は必要になります。
また、毎日成長している乳幼児期なので、その発達に合わせたお世話の仕方や遊びのバリエーションも身に着けたいところ。そう思い、先日改めてベビーシッターの研修会などにも参加してみました。
久しぶりのこの機会は、自分はまだまだ勉強できるじゃん!と自信を持たせてくれました。必要なことを学び自分のスキルを高めながら、しかもちょっと癒やされる仕事ができるというのは、本当にやりがいを感じます。もちろん、いろいろな人と関わる仕事なので、難しい状況のときもあります。それでもその出会いは無駄ではなく、自分の経験を増やしてくれる財産になると思えば前向きになれます。
研修を何度か受け、試験を受けると「認定ベビーシッター」という資格が取れるそうなので、今はそれを目指して頑張っています。
まとめ
ライターの仕事に加え、長年の育児や編集者としての経験を生かせるベビーシッターという仕事に出会えたことは、私にとって大きな転機となりました。子どもと一対一で向き合う時間は、かつて仕事と育児に追われていた自分では得られなかった心の余裕と癒やしを与えてくれます。
また、研修会では50代や60代の方々が熱心に学ぶ姿に刺激を受け、「学びは何歳からでも始められる」ということを実感しました。実際にこの年代の方が多く活躍されていると知り、とても心強く感じています。これからは「認定ベビーシッター」の資格取得を目指し、私のサポートが、忙しい子育て世代の助けとなり、1つでも多くの家庭に笑顔を届けられるよう、これからも経験を重ねていきたいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:アキモト スズ/50代・ライター。「年齢より若いね~」と言われたこともあったけど、今や白髪、老眼、集中力の低下に悩む私はまさに更年期ど真ん中。食事と運動とマッサージを中心に健康と若さのキープ法を日々考え中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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