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親友「私の旦那と不倫してるんでしょ!?慰謝料は1000万円ね!」なぜ私が疑われてる?判明した衝撃の事実と結末は

「あんた、私の旦那と不倫してんでしょ!?」

親友から、突然浴びせられた罵声。これが私の日常をすべて打ち崩すことになろうとは、そのときは知る由もありませんでした……。

結婚して数年、夫との関係はすでに冷え切っていました。話しかけても生返事。そんな毎日にため息をついていたある日、高校時代の親友からメッセージが届いたのです。

 

「ちょっと! ふざけんなよ! あんた、私の旦那と不倫してんでしょ!?」

 

なにを言われたのか、理解できなかった私。彼女の旦那さんは、共通の友人の結婚式で見かけたきり。言葉を交わしたこともありませんでした。

 

しかし、親友は鬼のような剣幕で私を責め立てて……?

 

突然かけられた不倫疑惑

「個人的にあなたの旦那さんと会ったことはない」「きっと人違いだ」と否定しても、彼女は聞く耳を持ってくれません。

 

「私たち夫婦の関係を壊したんだから慰謝料1,000万円払いなさい! 拒むなら弁護士呼ぶからね」

「別にいいけど……?」

 

「弁護士から、慰謝料1,000万円はかたいと言われたから、裁判沙汰にしたくなければ、誠意を見せなさい」と言うのです。「落ち着いてよ」となだめたのですが、その後返信はありませんでした。

 

もちろん、私は不倫なんてしていません。あまりに法外な金額を吹っかけてきた親友に、私はどこか違和感をおぼえたのでした。

 

 

 

その日の夜――。

 

珍しく早く帰ってきた夫は、血相を変えて私に詰め寄ってきました。

 

「おい、お前……浮気してるのか!? とぼけるなよ。お前の友だちから聞いたんだ! まさか、友だちの旦那さんと不倫してるなんて……」

 

絶対に人違いだ、と必死に訴えても、夫の反応は残酷なものでした。「否定すればするほど怪しいぞ」とまで言われ、私は深く傷つきました。

 

「私のこと、信じてくれないの……?」

 

ぽつりと私がつぶやくと、夫はどこか焦ったように「そ、そういうわけじゃないけど……。浮気の証拠写真も見せてもらったんだ、あれは確実にお前だったね」「最近買った赤いワンピース。旦那の俺が見間違えるわけないだろ」と言ってきたのです。

 

その言葉に、私は凍りつきました。たしかに、最近、私は華やかな赤のワンピースを買いました。しかし、そのワンピースはついこの前夫と出かけたときにしか着ていないのです。

 

「とにかく、もうお前とは離婚だ! 浮気するような女となんか一緒にいられるか! もちろん慰謝料もちゃんと払ってもらうからな! そうだな、1,000万は請求させてもらう!」

 

慰謝料の金額も、親友と同じでした。そこで、私は再び違和感をおぼえたのです。

 

「……どうして、親友の言うことばかり、信じるの?」「そういえば、あなた、彼女と会ったことないよね? 私たちの結婚式に、あの子、来てくれなかったし」「なんで、会ったこともない彼女の話ばかり信じるの? 写真も見せてもらったって……もしかして、2人で会ってたの?」

 

「は、話をそらすな!」と言いつつも、どこか様子のおかしい夫。

 

「お、俺だって、お前を信じてあげたい気持ちはあるけど、証拠がある以上、無理だろ! とにかく、お前とはもう終わりだ! 離婚だからな!」

 

夫はそう吐き捨てて、部屋を出て行ってしまいました。

思わぬ協力者と一芝居

しばらくすると、夫は「飲みに行ってくる」と言って出かけてしまいました。残された私は、混乱するばかり。

 

そんななか、見知らぬ番号から電話がかかってきたのです。

 

「突然すみません」と男の人の声。電話をかけてきたのは、親友の夫でした。

 

「どうか、助けてください……妻からいきなり離婚を言い渡されたんです」

 

親友は、友人たちの電話番号をメモしたものを、リビングの戸棚にしまっていたそう。彼はそこから私の電話番号を見つけ、電話してきたのだと言います。

 

「妻から『あなたと浮気してる』って言われて……全然意味がわからないんです。僕たち、友人の結婚式で会ったことくらいしかないですよね?」

 

その必死な声に、私も彼も同じ「被害者」なのだと直感しました。私は親友から1,000万円、そして夫からも離婚と慰謝料を請求されていることを話しました。

 

「え、旦那さんまで!? ……実は、妻から証拠の写真も見せられたのですが、いかにも合成くさくて……」

 

あることに思いあたった私は、「そういえば、その写真に写ってる私って、赤いワンピースを着ていませんでした?」と尋ねてみました。すると、彼は「え、えぇ……そういえば、そうでしたね。でも、よくわかりましたね……」と戸惑ったように返してきました。

 

その赤いワンピースは、珍しく夫から『駅の近くにできた話題のフレンチ料理屋さんに行こう』とデートに誘われて、うれしくて新調したものだったのです。そのときにしか、着ていません。

 

「そのとき、夫が『写真撮ろう』って言って、何枚も写真を撮ってくれて……。店員さんにも撮ってもらったり」と言いながら、涙がにじみました。

 

「実は僕も妻の行動をずっと怪しんでいたんです。それで先日、家族共有のクラウドストレージを整理していたら……妻のフォルダに写真を見つけてしまって。多分、共有設定にしてあることをうっかりしていたんだと思います。見慣れない2人の男女の写真があるなと思ったんです。男性は僕も知らない人、女性は赤いワンピースで……。フレンチレストランにいる写真でした」「それです! 先日のデートで撮った写真。でもなぜそれを彼女が……!?」私が混乱していると、旦那さんは言いました。

 

「……僕はほぼ確信しました。妻が見せてきた写真は、たぶん、今回の『証拠写真』の合成素材として使われたんだと思います。旦那さんの部分を僕に入れ替えて……」

 

「え? なぜ2人がかりで私たちを陥れようとするの!?」そのとき私の頭には最悪のシナリオが浮かびました。

 

「……まさか、あの2人が浮気してるんじゃ……?」

 

親友の旦那さんも「そう考えると、全部がつながりますよね」と同意してくれました。どうやら同じことを考えていたようです。

 

「自分たちに有利に離婚できるように、こっちが悪者になるように仕組んでいるようですが……これはもう看過できません。僕は確実な証拠をつかむために、探偵や興信所に調査を依頼しようと思います。……いいでしょうか」

 

「えぇ、ここで泣き寝入りなんて絶対にしたくありません。私も協力します。必ず真相を突き止めましょう」と私は力強く言ったのでした。こうして私たちは裏で連携し、冷静に反撃の準備を進めることにしたのです。

 

自業自得の末路

2週間後――。

 

「いつまで逃げるつもり? さっさと1,000万円を払いなさいよ」と、しびれを切らした親友から再び連絡が来ました。

 

「……何度も言うけど、私は浮気も不倫もしてない。そもそも、一度顔を合わせただけの人とどうやって不倫なんかするのよ」そう言うと、「写真があるのによく言うわね!」と笑う親友。

 

私は「証拠があるって言ってたけど……その写真も捏造なんじゃないの?」と冷静に返してみました。

 

「……はぁ?」と声のトーンが変わった親友。私はさらにカマをかけてみることに。

 

「あなたと私の夫が共謀してる……とか? 自分たちに有利になるように離婚して……そのあとで堂々とくっつこうとしてたりして」

 

「い、意味わかんないこと言わないでよ!」と声を荒らげた親友。しかし、すぐに勝ち誇ったように、「あんたの実家や高校のグループチャットにも、ぜんぶあの写真送りつけたんだから! もうみんな、あんたの言い分なんて信じないわよ!」と言ってきたのです。

 

あまりに卑劣な彼女の言葉を聞き、私は腹をくくりました。

 

「そうだね……。じゃあ、こちらも急いで弁護士さんのところに行ってくるわ」「誰も信じてくれないなら、もう法律のプロに頼るしかないじゃない? 証拠の捏造、名誉棄損、悪評のばら撒き。全部、法的に問題があると思うから、訴える準備をさせてもらうね」

 

「ちょ、ちょっと、弁護士って……なに、勝手に裁判沙汰にしようとしてるのよ!?」と、さっきまでの威勢はどこへやら。彼女は急に焦り始めました。

 

「いやいや、先に大事にしてるのそっちじゃない。私の親や友だちまで巻き込んで」「この間言われた言葉、そっくりそのまま返すわ。覚悟しておきなさいよ」

 

彼女は電話口で「ちょっと待ってよ!」と叫んでいましたが、私は一方的に電話を切りました。

 

 

 

その日の夜――。

 

私は夫に「私たち、離婚しようか」と切り出しました。すると、夫は私が浮気を認めたと勘違いし、下品な笑みを浮かべました。

 

「浮気は認めてないけど、あなたとはもう夫婦としての再構築は無理だもの。じゃあ……、私のほうで離婚届は用意して、サインも書いてあるから、早くサインして」

 

離婚できることに喜ぶ夫がサインするのを見届けた私。

 

「この離婚届は提出します。あと、慰謝料の請求も進めるね。あなたと親友の浮気のけじめ、しっかりつけてもらうから」と言い、1枚の写真を差し出しました。

 

夫の顔がみるみる曇っていきました。それは、探偵が撮ってくれた、夫と親友の2ショット写真だったのです。まるで恋人のように、寄り添っているものです。もちろん、合成写真なんかではありません。

 

「彼女、痺れを切らして、私と旦那さんの浮気をあちこちで言いふらしてたみたいなの。浮気の慰謝料とあわせて、名誉棄損についても慰謝料請求を進めてるから」

 

真っ青になった夫は、「そ、そんな……うそだろ!? ちょっと待ってくれ……そ、そもそもこのでっちあげは、あいつが思いついたことなんだ」と親友に責任転嫁。どこまでも見苦しい言い訳を続けます。

 

「だから何? そもそも、親友とSNSか何かでこっそりつながって、不倫してた時点で、あなたも共犯でしょうが」私がそうつっぱねると、「これはほんのちょっとした出来心っていうか……」としどろもどろな夫。

 

「離婚は決定。弁護士を通して、あなたには慰謝料500万円を請求させてもらいます」

 

私がはっきりと伝えると、「そ、そんな金ねーよ! 払えるわけないだろ!」と憤る夫。「私は1,000万円も請求されたの。あなたと、親友の2人からね。人に請求するだけしておいて、自分は勘弁してくれって? そんな都合のいい話がある?」と私は続けました。

 

「お望み通り、離婚してあげる。だから、その代償はしっかり払ってね」と言って、私は離婚届を手に自室へ戻ったのでした。

 

その後――。

 

 

私と夫、そして親友夫妻の離婚は成立。私は元夫と親友から500万円ずつ、慰謝料として受け取りました。親友の元夫も、同額を請求したようで、親友から泣きつかれました。「最初はここまでするつもりはなかったの! 助けてよ!」と。

 

親友は高校の同級生たちにも泣きついたようですが、本当のことを知った同級生たちはもちろん総スカンだったとか。私は冷静に、私からも彼女に慰謝料を請求することを伝えました。「今さら何を言っても遅いよ。それじゃ、私にも旦那に手を出した慰謝料、そして名誉毀損の示談金、合わせて500万円、よろしくね」 そう伝えて、一切の同情も感じずに電話を切りました。

 

今回の騒動で、私は夫や親友という最も身近な存在に裏切られ、本当につらい思いをしました。しかし、この経験を通して、なにがあっても冷静に事実を確認し、適切な対処をすることの大切さを学びました。

 

「お互い、強く生きましょうね」と励まし合った親友の元夫と私は、それぞれ新たな人生のスタートを切っています。卑怯な2人との縁が切れた今、ようやく心から穏やかに、自分らしい人生を歩み始めることができたと感じています。

 

【取材時期:2025年8月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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