「稼ぎ頭の俺は偉い」家事育児は低収入のお前の仕事。じゃあ全部お願いね?見栄っ張り夫の面目丸潰れ!

育休が明けて3カ月。私は仕事に育児、家事で毎日ヘトヘトです。それもこれも、夫が何ひとつ手伝ってくれないためです。それどころか私は、夫の面倒まで見なくてはならず……。着替えの用意から食事の細かなリクエストまで、何から何まで私に言ってくるので困っています。
こんな夫ですが、出会ったころはとてもやさしかったのです。結婚してからも、率先して家事をやってくれました。それが、私が妊娠して、時短勤務や産休育休を取るようになってから、夫の中に妙な図式が出来上がってしまったようなのです。
「家事や育児は家にいるお前の仕事。稼ぎ頭は俺。つまり俺は偉い。だから俺の言うことを聞け」と言い始めました。
家に帰ってくると、子どもを気にすることなく、ソファにふんぞり返ってスマホをいじってばかり。その割に、人前ではイクメン気取り。私はモヤモヤしてしまって……。
子どものために高級車を購入!?
ある日、夫は高校の同級生を連れて帰宅。カーディーラーで営業をする彼から、車を買うことにしたのだそう。それも、高級車を……。
「子どものために買う」と夫は言いますが、どう見てもファミリー向けの車ではありません。私も仕事に復帰したばかりなので、もう少し買うのを待つように頼んだのですが、彼の前だからかいつものようには私に怒らず、「俺の貯金だけで余裕で買えるから大丈夫だよ」とやさしい口調で自慢げな表情で言います。
わが家は共働きでお財布が別なので、お互いの懐事情を知りません。夫に貯金がそんなにあったのだと知り、少し安心。私は子どもの面倒を見なければいけなかったので、それ以上、夫と彼の会話には参加できず、結局夫は私の反対を無視して、勝手に希望の車の購入契約をして、彼は帰っていきました。
それから数日後の夜、急に弟から電話がかかってきて、私は衝撃的な話を聞いてしまったのです。なんと弟は、夫が消費者金融から出てきたところを偶然見たと言います。それどころか、さらに衝撃の事実を聞いた私は『本当は車を買える貯金なんてないのでは?』なんて疑念が湧いてきました。
私はすぐにでも問い詰めたいところでしたが、この日は夫が友人をわが家に連れてきて宅飲みしていたため、私は先に寝ることに。
翌朝、私が起きるとリビングは散らかり放題。昨夜、友人と飲んだままの状態です。私は、のそのそ起きてきた夫に、たまには片付けくらいしてほしいと要求。すると夫は、いつも通り「自分は大黒柱だ」と言って、偉そうな態度を取ります。
「家事育児は低収入のお前の仕事なんだよ! やってほしいなら、俺より稼いでから言ってくれ!」と朝から絶好調の様子。昨夜、弟から聞いた消費者金融の件もあって我慢の限界に達した私は「じゃあ、今日から全部よろしく!」と笑顔で言い返しました。
昨夜、私は寝る前に夫の部屋を調べたのです。放り投げてあった仕事用のカバンの中を見ると、ぐちゃぐちゃのレシートがたくさん。そして、やはり消費者金融からお金を借りていたとわかりました。しかし取引明細に書かれた金額では、夫が購入契約した車の頭金には足りません。これは一体……?
さらに何カ月か前の給与明細も出てきて、私は夫の正確な収入を知ったのです。なんと夫の収入は、初任給に毛が生えた程度。育休明けの私よりも低かったのです。
お金を借りたあと、夫はなんと…
この日は休日だったため、私は宣言通り夫に家のことを任せて、ひとりで外出しました。子どもを任せるのは心配だったので、見守りカメラで様子を確認しながら私は用事を済ませることに。まずは、ずっと行けていなかった美容室に行って、その後は子どもの服やおもちゃなどのショッピング、カフェでゆっくり一息ついて……。
帰宅すると、散らかった部屋で夫が困り果てていました。私を見ると夫は「俺のほうが稼いでるんだから、俺のほうが疲れが溜まってんだよ! なのに俺にこんなことさせるな!」と泣きわめきます。
ピーンポーン……。
夫の大声に子どもが驚いて泣き出したちょうどそのとき、インターホンが鳴りました。援軍の到着です。突然やってきた弟に、夫はきょとんとしています。そして、消費者金融から出てきた夫を見たと、弟が話し始めると夫は見る見るうちに青ざめていきました。
弟は、そのまま話を続けます。あの日、「高収入」と聞いていた夫が消費者金融から出てきたことを不思議に思い、後をつけた弟。消費者金融を出たあと、夫は競馬場に向かい、馬券を購入していたと言います。弟から「姉に黙って借金作って競馬とは、どういうことですか!?」と迫られ絶句する夫。
今度は私が「車のお金はどうしたの? あなたの収入じゃ到底手が届かない額に思えるけど? 貯金があるようにも思えないけど?」そう問い詰めると、夫はぼそぼそと話し始めました。
「実は、貯金なんてない……だからお金を作ろうと思った。借りたお金を増やそうと思って競馬をしたけど、勘がハズれて借りたお金はもうない……」と言うのです。私はあきれて返す言葉も見つかりません。同時に離婚を決意しました。
見栄っ張り夫の面目丸潰れ
家事育児をしないだけでも夫に不満だったのに、見栄を張って黙って借金。それもギャンブルで使い果たすなんて……そんな人とは、生活していけません。私は、離婚と養育費の支払いを要求しました。
夫は泣きついてきましたが、私が事情を説明すると義両親が夫を説得してくれて、無事に離婚が成立。車は当然のことながらキャンセル。高校の同級生に見栄を張って購入を決めた車。夫の面目は丸潰れです。車はキャンセルにより違約金が発生しますが、弁護士を通して話し合い、違約金の支払いは100%夫が請け負うということで合意となりました。また、私は養育費を受け取れることになりました。
離婚して、子どもとの2人暮らしになった私ですが、ワンオペはお手のものです。夫がいたときと変わりません。でも最近、弟が近所に越してきてくれて、いろいろと手伝ってくれるので助かっています。夫と別れて大正解。今は幸せに暮らしています。
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
夫婦は収入の優劣で上下が決まる関係ではなく、互いを尊重し支え合うパートナーです。そんなパートナーとの信頼は、何よりも正直なコミュニケーションの上に成り立つものなのではないでしょうか。家事育児のことも、お金のことも、見栄やマウントで隠さず、夫婦2人で将来のためにきちんと話し合いたいものですね。
さて続いては、妻のパートを「それって仕事?」と鼻で笑う、敬意ゼロ夫のエピソードです。ところが、その妻の仕事が、自身の昇進がかったプロジェクトと繋がっていることが判明! 妻を見下していた夫が、妻に助けを求めることに……!?
「パートなんて主婦の遊びだろ」妻の仕事を見下す夫が一転「助けてくれ!」妻にSOS!そのワケは?

結婚して十数年――。
子どもが小学生になったのを機に、私は週5でカフェでのパートを始めました。
久しぶりに自分で稼いだお金が嬉しくて、最初の給料が出た日に私は夫を外食に誘ったのですが、夫は「たかがパートの給料で、何が食えるっていうの?」と……。
パート先の突然の休業
パートとはいえ、数万円は稼いでいた私。ちょっと外食するには十分な金額でした。
「一緒に喜んでほしかったんだけどな」と言うと、「どうせ主婦のガス抜き程度だろ? カフェでのパートってコーヒー運んで皿洗って……働いてるって言えるのか?」「たった数万円でそんなドヤ顔ができるなんて、大したもんだな」と夫は鼻で笑ったのです。
家事と育児をしながら外で働くことは、私にとって大きな決断でした。それにカフェでの接客は立派な仕事です。たしかに夫の給料と比べたらまだまだ少ないですが、それでも夫から「頑張ったね」くらいは言われたかったのです。
しかし仕事に慣れてきたころ、私が働いていたカフェの一時休業が決まりました。どうやら予定していた改装が、業者さんの都合で早まったのだとか。
一時的に仕事がなくなってしまうのは残念ではありましたが、気持ちを切り替えて、お休みの間にコーヒーの勉強をすることにしました。
それを聞いた夫は「本当に改装なの? 体よくお前をクビにするための嘘なんじゃないの?」と決めつけて笑います。私の話を信じることもなく、私のことをダメだと決めつける夫。私は何も言い返さず、くちびるを強く噛み締めました。
思ってもみないチャンス!
数週間後、パート先の店長から連絡が入りました。それはなんと、改装予定だった店舗とは別に、新しくオープンする店舗のオープニングスタッフへのお誘い。社長が力を入れて準備を進めている新店舗で、スタッフも選りすぐりのメンバーが集められているとのことでした。
私は2つ返事でOK! 夫には認められませんでしたが、一緒に仕事をしていた店長から信頼を得られていたとわかり、本当にうれしかったです。自分の努力を認めてくれる人がいるんだと感じ、私の中に少しずつ自信が戻ってきました。
新店舗は子育て中の女性に寄り添ったものにしたいそうで、子育て経験のある私も、参考意見を伝える立場として会議に参加することになりました。
そこで詳しく話を聞いているうちに、私のパート先のカフェを運営する会社は、夫の取引先だということが判明! 今回のカフェのオープンに向けて、そのコンサルティングをどこに頼むか迷っているそう。そこで、コンサルティングのコンペに参加する会社に夫の勤務先があることに気づいたのです。
不正を要求する夫
その日の夜、新店舗のオープニングスタッフになることや、店舗のコンサルを決める会議に参加することを夫に話した私。どうせいつもどおり話半分でしか聞いてくれないだろうと思っていたのですが、コンペのことを話し始めた瞬間、夫の目の色が変わりました。
「そのコンペ、俺が任されてるんだ……。昇進もかかってる」「お前、意見できるんだろ? どうにか俺の案を通してくれないか?」
私は一瞬言葉を詰まらせましたが、「それはできないよ。私の立場がなくなるから」と、ハッキリ断りました。
「そこをなんとか! 俺が昇進すれば、お前だって働きに出なくても済むだろ? つまらないパートなんかに時間を割かなくてよくなるんだぞ?」と夫。私なりに誇りを持ってやってきた仕事を「つまらないパート」と言われ、私の我慢も限界でした。
「悪いけど、コンペで不正はできない。あなたはあなたの実力で勝負して。私が口添えすることはない!」と言って、私は話を終わらせました。
卑屈になった夫は…
結局、コンペは社長が目指していた「ママの息抜きの場」を本気で目指していることが伝わった会社に決定。私も異論はありませんでした。
コンペに夫が出してきた案は、どこからみても男性目線。女性や家族連れの視点はほとんど持ち合わせていませんでした。もちろん昇進の話はナシ! 夫が狙っていたポジションには、ライバルの同期が就任したのでした。
新店舗がオープンしてしばらくはてんてこまいでしたが、そのときの私の働きぶりが良かったようで、私は店長から「ホール責任者候補として正社員にならないか? 社長にも話してみるよ」とお誘いを受けました。今までの頑張りは無駄じゃなかった……そう思えて、涙が出そうになりました。
昇進を逃し、私が正社員になったことを知った夫は卑屈に……。「どうせ、カフェの給料なんて大したことないだろ」「俺の価値が理解できないカフェなんて長く持たない」などと毎日言われてストレスが溜まる一方でした。
さらに、正社員同士、仕事をしているのだから家事を分担したいという私の申し出は無視! これまで以上に家事をしなくなり「最近正社員になったばかりのくせに、大きな顔をするな」とまで言われる始末。
夫との生活がだんだんと負担になってしまったので、私は子どもを連れて家を出ました。今は離婚に向けて動いています。子どもと2人の新生活は決して楽なものにはならないでしょう。ただ、今の私にはやりがいのある仕事があります。子どもの成長とお店の発展、毎日充実した日々を送っています。
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
「稼ぎ頭」を自称し見栄を張る夫、妻の仕事を「主婦の遊び」と見下す夫、どちらもパートナーへの敬意を欠いた残念な夫でした。夫婦は、収入の多寡や仕事の内容で上下関係が決まるものではありませんよね。夫婦に上も下もないはずです。
今回の妻たちは、家事も育児も、仕事までこなし、夫たちの隠された実態(借金や実力不足)を白日の下にさらし、自らの手で仕事のやりがいや穏やかな暮らしを掴み取りました。どんなに親しい関係でも、互いを尊重し、支え合う心を忘れてはいけませんね。
 
   
                           
                         
                         
                         
               
               
               
               
               
               
               
                 
                