彼の妹が結婚を反対する理由
結婚式の準備を進めていたある日、ある人物から突然メッセージが届きました。
「お兄ちゃんと結婚するって本当?」
登録されていた名前とメッセージからして、彼の妹だとわかりました。ただ、あまりにも突然のことで驚いてしまって……。そんな中でも「妹さんですか? はい、今結婚式の準備をしているところです」と冷静に返信すると、信じがたい言葉が返ってきました。
「私の許可なく結婚なんてありえない! というか、あんたとの結婚なんて私は絶対に認めない!」
彼の妹曰く「私はお兄ちゃんと●●ちゃんが結婚してほしかった」とのこと。「●●ちゃん」とは、彼の元カノ。彼には、私と交際する前に、長い期間付き合っていた女性がおり、彼の家族ぐるみで仲がよかったそうです。彼の妹は、この元カノのことが気に入っており「彼にはあの子が一番ふさわしい」と思っていたよう。
しかし、もちろんですが彼は元カノと別れていますし、私的には結婚を反対されても……という気持ちでした。
不安になった私は、彼に妹から連絡があったことを伝えました。「さっき妹から聞いた」「あとで連絡をしておく」と彼。しかし、彼が妹に強く言ってくれたのかは謎でした。このとき以降も、彼の妹からは、
「兄と結婚するな」
「あんたなんか家族にふさわしくない」
「兄は●●ちゃんとヨリを戻すの」
「●●ちゃんは礼儀も顔も完璧なのに、なんであんたなの?」
というメッセージがひっきりなしに届いていたからです。彼にはたびたび相談していましたが、何度か相談していると「返事しなければいいじゃん」「気にしすぎだよ」と、まるで他人事のような言葉をかけられることも……。
彼の妹からのメッセージには、時に返信し、時にスルーしつつでしたが、私は心が少しずつ削られていく感覚でした。
ドレス姿への辛辣なひと言
不安要素は残ったままでしたが、結婚式の準備も進めなければいけませんでした。ウェディングドレスの試着をしていた日。彼は仕事で来ることができなかったので、いくつか試着し、彼に写真を送りました。
するとその日の夜、なぜか彼の妹から私のドレス姿に対して連絡が。きっと彼が妹に写真を見せたのでしょう。このとき言われた言葉は、今でも忘れられません。
「見たよ、そのドレス姿。全部似合ってない。鏡を見てみなよ。どんなに着飾ってもブスはブス」
その言葉に、心が凍りました。積み重なったストレスが、この言葉で一気に崩れる感じがしたのです。ぶわっと涙があふれてきてしまって、私はすぐに彼の元へ。そしてメッセージを見せて、「ここまで言うなんてひどい」と彼に訴えかけました。
すると彼の反応は、「妹も悪気はないんだよ。あいつなりに心配しているだけ」「何度も言うな」「結婚したら家族になるんだし、ちゃんと妹とも関係を築け」というなんとも冷たいもの。
その瞬間、何かがプツンと切れた感じがしました。
彼との未来は描けない
涙を流しながらでしたが、不思議と冷静になって
「心配でも、あんな言葉を放っておけるなら、あなたも妹と同じ人なんだと思う。結婚はやめよう」
と私から告げました。
彼は、私が一瞬の感情でそう告げたと思ったようで焦った様子を見せていましたが、もう私の気持ちは揺るぎませんでした。彼と結婚したとしても、結婚生活は絶対に明るいものではない。彼とは未来を描けないと思ったのです。
そのまま私は実家へ戻り、婚約解消の話を進めることに。彼からは「一度、話し合おう」という連絡があり、話し合いの場を設けましたが、彼は自分や家族の保身ばかりで、私のことなど何も考えてくれていませんでした。一度結婚を決めた相手だっただけに、「こんな人だったんだ」と彼の本性を知り、悲しい気持ちになってしまいました。
婚約解消したあとは、もちろん彼と連絡を取ることもなくなり、もう彼や彼の家族のことはまったくわかりません。結果的に、彼の妹の言葉通りになってしまい、少し悔しさは残りました。ただ、このまま彼といたら、彼の妹に侮辱し続けられるだけだったでしょう。どちらにしても私の心が持たなかったと思います。
ある意味、結婚する前に別れることができてよかったのだと思っています。そして今は、仕事に集中しながら、新しい人生を歩んでいます。結婚のことは今すぐには考えていないですが、もし素敵な巡り合いがあったらうれしいです。そのときは、相手の家族ともいい関係を築けるといいなと感じています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
 
   
       
                           
                         
                         
                         
               
               
               
               
               
               
               
                